この記事は、連載動力設備の設計マニュアル」第2回 負荷容量の換算 の補足解説です。計画全体の流れは 設計・施工マニュアル(目次) からご覧いただけます。
この記事のポイント

あにまるさん
あにまるさん
動力負荷のkVA換算ってどうすればいいんだ?
はりた
はりた
動力負荷の場合、機器によって異なるんだけど建築設備技術基準に参考値として記載されているから参照してみよう!
この記事でわかること
✔ 三相かご形誘導電動機のKVA換算値
✔ 三相かご形誘導電動機(インバータ制御)のKVA換算値

三相かご形誘導電動機のKVA換算値

 
定格出力
kW
200V400V
規約電流
A
負荷容量
kVA
規約電流
A
負荷容量
kVA
0.21.80.630.90.63
0.43.21.111.61.11
0.754.61.602.31.60
1.58.02.784.02.78
2.211.13.855.53.82
3.716.85.828.45.82
5.524.68.5312.38.53
7.534.011.817.011.8
1148.016.724.016.7
1564.022.232.022.2
18.579.027.439.527.4
2292.031.946.031.9
3012443.062.043.0
3715252.776.052.7
4519065.995.065.9
5522879.011479.0
75155108
90180125
110220153
三相かご形誘導電動機の定格出力と規約電流の関係を示す両対数グラフ
図1|定格出力から規約電流を読むカーブ(200V・400V/直入れ・インバータ制御)

出典:(建築設備設計基準)より

備考

規約電流については、0.4kW以下は、JIS C 4210「一般用低圧三相かご形誘導電動機」より抜粋した全負荷電流の値、0.75kW以上は、JIS C4213「低圧三相かご形誘導電動機-低圧トップランナーモータ」に準拠した電動機の全負荷電流の調査値を示す。

三相かご形誘導電動機(インバータ制御)のKVA換算値

 
定格出力
kW
200V400V
インバータ入力電流
A
負荷容量
kVA
インバータ入力電流
A
負荷容量
kVA
0.2
0.42.30.811.10.79
0.753.31.151.61.12
1.56.12.113.02.07
2.28.62.994.32.96
3.714.04.857.04.82
5.520.57.1110.27.07
7.527.49.5013.79.50
1139.613.819.713.7
1553.218.526.618.5
18.564.922.532.322.4
2276.826.738.026.4
3010436.151.435.7
3712844.463.243.8
4515553.776.553.1
5518865.293.164.6
7512788.0
90
110
電動機の定格出力に対する負荷容量kVAの倍率を示すグラフ
図2|負荷容量は出力の何倍になるか(kVA / kW 換算倍率)

出典:(建築設備設計基準)より

 
備考

インバータ入力電流の算出は、次による。

  • ①インバータ入力電流は、電動機定格容量÷電動機効率÷インバータ効率÷(√3×三相入力電圧×入力総合力率)で算出した。
  • ②電動機定格容量及び効率は、0.4kW以下は、JIS C 4210「一般用低圧三相 かご形誘導電動機」、0.75kW以上は、JIS C 4213「低圧三相かご形誘導電動 機-低圧トップランナーモータ」による。
  • ③インバータ効率は、インバータ出力÷インバータ入力(インバータ出力+ インバータ損失)で算出した。
  • ④インバータ出力は、電動機定格容量÷電動機効率で算出した。
  • ⑤インバータ損失は、インバータ定格電流出力時の損失
  • ⑥入力総合力率は、0.94とした。
   

よくある質問(FAQ)

Q.この容量換算表は何に活用できますか?
A.kVA換算の早見表として、変圧器容量の算定・幹線の許容電流の算定・開閉器サイズの選定などに活用できます。

Q.換算値の出典はどこですか?
A.いずれも「建築設備設計基準」に記載された参考値を出典としています。

Q.規約電流の根拠となるJIS規格は何ですか?
A.0.4kW以下はJIS C 4210「一般用低圧三相かご形誘導電動機」、0.75kW以上はJIS C 4213「低圧三相かご形誘導電動機-低圧トップランナーモータ」に基づきます。

Q.インバータ制御の入力電流はどのように算出しますか?
A.インバータ入力電流=電動機定格容量÷電動機効率÷インバータ効率÷(√3×三相入力電圧×入力総合力率)で算出します。なお、入力総合力率は0.94として計算されています。

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。