高調波の設計|高調波流出電流計算[等価容量の計算方法]について詳しく解説
高調波を数値化

ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
等価容量の計算
- 検討要否の項目に該当しない場合は、等価容量を集計して限度値以下かを確認する
- 受電電圧が6.6kVなら上限値は50[kVA]で、以下であれば検討終了となる
等価容量の計算式
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 換算係数Kiは機器の種類だけで決まる | 回路構成によって変わるため、メーカー資料で確認する |
| Piは機器の出力容量 | 機器の定格入力容量[kVA]を用いる |
| 限度値はどの受電電圧でも50[kVA] | 6.6kVは50、22/33kVは300、66kV以上は2,000[kVA] |
| 0.9倍はどの設備でも掛けられる | 高圧受電かつ進相コンデンサが全て直列リアクトル付の場合に適用する |
| 限度値以下でも第2ステップが必要 | 限度値以下であれば検討終了となる |
- P0=Σ(Ki×Pi)は、機器ごとの換算係数と定格容量を掛け合わせて合計した値
- 換算係数Kiは回路構成で変わるため、メーカー資料での確認が必須
等価容量の上限値
- 限度値は受電電圧ごとに決まっており、6.6kV/22・33kV/66kV以上で異なる
等価容量の計算手順
- まず高調波発生機器を抽出し、機器表に定格入力容量と台数をまとめる
- 次に回路種別ごとの換算係数Kiを確認し、Ki×Pi を求める
計算結果の検証

- 合計値と限度値を比較し、超えていれば第2ステップの検討要否判定は[要]となる
- 高圧受電かつ進相コンデンサが全て直列リアクトル付の場合は P0×0.9 で補正する
よくある質問(FAQ)
Q. 等価容量の計算式は?
A. P0=Σ(Ki×Pi)[kVA]です。Kiは機器ごとの換算係数、Piは機器の定格入力容量で、これらを掛け合わせて全機器分を合計します。
Q. 換算係数Kiはどこで確認しますか?
A. 機器の仕様書(メーカー資料)で確認します。換算係数は高調波発生機器の種類ごとに決まっています。
Q. 等価容量がいくつなら対策不要ですか?
A. 受電電圧6.6kVの場合、上限値は50kVAです。P0が50kVA以下であれば検討終了(高調波対策は不要)となります。
Q. 等価容量とは何を表していますか?
A. 高調波発生機器ごとの容量を、三相ブリッジ6パルス変換装置(6相整流器)の回路を基準に換算した値です。
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まとめ
等価容量は「換算係数×定格容量」を機器ごとに合計した値で、受電電圧ごとの限度値と比べて検討終了か第2ステップかが決まります。
| 場面 | 確認すること | 進め方 |
|---|---|---|
| 第1ステップの入口 | 検討要否の項目に該当するか | 該当しなければ等価容量を計算する |
| 機器の抽出 | インバータ機器・医療機器・クレーン・調光機器など | 機器表に定格入力容量と台数を記入する |
| 換算係数の確認 | 回路種別ごとの換算係数Ki | メーカー資料で確認する |
| 合計と補正 | P0=Σ(Ki×Pi) | 全て直列リアクトル付なら0.9を掛ける |
| 限度値との比較 | 受電電圧に応じた限度値 | 超えていれば第2ステップへ進む |
計算の流れ
- 検討要否の項目に該当しない場合に、等価容量の計算を行う
- 高調波発生機器を抽出し、定格入力容量Piと台数を機器表にまとめる
- 回路種別ごとの換算係数Kiを確認し、Ki×Pi を計算する
- 全機器分を合計して P0 を求める
判定のポイント
- 受電電圧6.6kVの限度値は50[kVA]
- 高圧受電かつ進相コンデンサが全て直列リアクトル付なら P0×0.9
- 等価容量が限度値以下なら検討終了、超えていれば第2ステップの検討要否判定は[要]
計算そのものは掛け算と足し算だけですが、換算係数Kiの読み違いがあると結果が大きく変わります。回路構成を図面と機器仕様書で確認したうえで、合計値と限度値の比較まで一続きで進めてください。
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ペン太
ハリタ関連する回:⑦ 計器用変成器と計器 / ⑪ 力率改善設備 ― SCと直列リアクトル
出典:本記事の表・数値は高調波抑制対策ガイドライン(等価容量算定に関する公表資料)をもとに作成しています。数値は目安であり、適用にあたっては最新版の原典をご確認ください。
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