電気設備の経済ニュース|2026年9月12日号

配信 2026年9月12日 朝7時/土日は簡易版をお届けします

電気銅建値が9月11日に228万円へ下げました。同じ日に、改正建築物省エネ法と建築基準法施行令の関係政令が閣議決定されています。

本記事は情報提供であり、特定の有価証券の取得・売却を推奨するものではありません。数値は公表時点の速報値です。
2026年9月12日号のまるわかりグラレコ
今号まるわかりグラレコ(当サイト作成)
■ 今日の数字
・ドル円 154.21円(9月11日 東京17時値・日本銀行「外国為替市況」)
・電気銅建値 228万円/トン(JX金属 9月11日改定分。本日は土曜のため改定なし)
・上位住宅トップランナーの指定基準 年2,000戸(賃貸アパートのみ15,000戸・国土交通省)
■ 昨日からの変化
・9月11日、電気銅建値が2,280,000円へ改定。前回9月10日の2,370,000円から9万円の下げです。
・9月11日、国交省が改正建築物省エネ法の関係政令と建築基準法施行令の改正政令の閣議決定を公表。公布はいずれも9月16日。
・9月11日、経産省がGX戦略地域(第1弾)18地域の認定と、一般送配電事業者8社の託送供給等約款の変更届出の受理を公表。
・ドル円は9月10日分153円40銭→9月11日分154円21銭で、81銭の円安方向(当サイト記録)。
期限のカウントダウンと納期情報の更新状況
図解1:期限のカウントダウンと、納期情報の更新状況(当サイト作成)
コスト

電気銅建値が228万円、1回の改定で9万円の下げ

調達

JX金属の公表によると、電気銅建値は9月11日に2,280,000円へ改定されました。前回改定である9月10日の2,370,000円から90,000円の下げです。本日は土曜で発表日ではないため改定はありません。同社公表の月間平均は8月が2,359,400円です。

為替は逆向きでした。日本銀行「外国為替市況」の東京17時値は9月10日分が153円40銭、9月11日分が154円21銭で、81銭の円安方向です。建値は素材、為替は通貨の指標で、調達価格にはこのほかに加工費と流通コストが乗ります。

→ 実務メモ 積算・購買のご担当者は、週明けの月曜までに、提出済みの見積のうち「建値連動の条項があるもの」と「有効期限が月内に切れるもの」を抜き出して1枚の一覧にしておきたいところです。必ずメーカー・商社に個別にご確認ください。
▶ 関連ツール:資材の発注リミット逆算ツール(https://denkisekkei.com/?p=1418)/会員登録は不要で、無料でお使いいただけます。
※「セコサポ(denkisekkei.com)」は、当サイト「HARITAの設計室」と同一の運営者による姉妹サイトです。
出典:JX金属株式会社ウェブサイト「銅建値」 https://www.jx-nmm.com/cuprice/ (JX金属ウェブサイトへのリンクです。2026年9月12日閲覧。直前の改定分との差分は当サイトが算出しました)/日本銀行「外国為替市況」2026年9月10日分・9月11日分(東京17時のスポット・レートのビッド側。当サイトが毎朝1日1行で記録した値です)
制度

改正建築物省エネ法の関係政令を閣議決定、施行は令和9年4月1日

新規

国土交通省は9月11日、令和8年7月公布の改正建築物省エネ法について、施行期日を定める政令と、施行に必要な規定を整備する政令が閣議決定されたと公表しました。対象は「上位住宅トップランナー制度」と性能向上計画認定の対象拡充で、令和9年4月1日施行です。

整備政令では指定基準となる年間供給戸数が定められました。建売戸建て・分譲マンションの建築主と注文戸建ての建設工事業者がいずれも2,000戸、賃貸アパートの建設工事業者が15,000戸です。指定された事業者には中長期的計画の提出と毎年度の報告が求められます。

→ 実務メモ 住宅系の電気設備設計に関わる方は、今月中に、主要取引先の年間供給戸数がこの指定基準にどれくらい近いかを営業部門に確認しておきたいところです。指定の対象に当たるかは個別に判断されるもので、当サイトは手続きの代行・相談を行いません。
出典:国土交通省 報道発表資料「改正建築物省エネ法の施行に伴う関係政令を閣議決定」2026年9月11日 https://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_001150.html (2026年9月12日閲覧。戸数・施行期日は同発表の本文から当サイトが抜粋し、文章は当サイトが要約したものです)
制度

建築基準法施行令の改正も閣議決定、11月1日施行

新規

同じ9月11日、建築基準法施行令の一部を改正する政令も閣議決定されました。内容は4点で、型式適合認定への構造耐力に係る類型の追加、採光規制の対象となる児童福祉施設等の一部除外、防火上・避難上の規制の対象の一部除外、用途地域の危険物の総量規制からの圧縮ガス・可燃性ガスの一部除外です。

類型追加は、資材の調達が困難なときに、調達が難しい資材だけ個々に審査を受ける対応を可能にするためと説明されています。ただし具体的な基準は別途告示で定められるため、本稿執筆時点で確認できた範囲では、対象は政令の本文だけでは確定しません。

→ 実務メモ 確認申請に関わる方は、10月中に、11月以降に申請予定の案件で合理化の対象になりそうなものを洗い出し、告示の公表後に特定行政庁または指定確認検査機関へ取扱いを確認したいところです。ガスを燃料に使う発電設備・熱源設備の案件は危険物の総量規制に関わります。適用の可否は個別に判断されるものです。
出典:国土交通省 報道発表資料「『建築基準法施行令の一部を改正する政令』を閣議決定」2026年9月11日 https://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_001149.html (2026年9月12日閲覧。改正内容・施行期日は同発表の本文から当サイトが抜粋し、文章は当サイトが要約したものです)
投資

GX戦略地域(第1弾)18地域を認定、支援に電力系統の先行整備

新規

経済産業省は9月11日、GX戦略地域(第1弾)を認定したと公表しました。内訳はコンビナート等再生型が1地域(川崎市)、データセンター集積型が9地域10地点、脱炭素電源活用型が8地域10地点です。4月24日に選定した有望地域のうち、計画の熟度が高まったと審査委員会が判断した地域です。

支援として同省が挙げているのは、設備投資の後押し、電力系統の先行整備、規制・制度改革です。系統の先行整備が示されたことで、連系の順番待ちが前提だった地域の計画に別の見通しが立つ可能性があります。

→ 実務メモ 受変電設備自家発電設備の計画に関わる方は、認定地域で案件を持っている場合、各地域の計画概要の公表を待って、系統連系の協議開始時期と受電電圧の前提を置き直したいところです。補助金に応募できるかは応募者要件・設備要件等により個別に判断されます。必ず公募要領と所管官庁でご確認ください。
出典:経済産業省 ニュースリリース「GX戦略地域(第1弾)を認定しました」2026年9月11日 https://www.meti.go.jp/press/2026/09/20260911006.html (2026年9月12日閲覧。地域数・支援内容・公募予定は同発表の本文から当サイトが抜粋し、文章は当サイトが要約したものです)
来週から月末までの確定スケジュールと今日の1問
図解2:来週〜月末の確定スケジュールと、今日の1問(当サイト作成)

出典一覧

  1. JX金属株式会社ウェブサイト「銅建値」 https://www.jx-nmm.com/cuprice/ (JX金属ウェブサイトへのリンクです。2026年9月12日閲覧)
  2. 日本銀行「外国為替市況」2026年9月10日分・9月11日分(同日閲覧。当サイトが毎朝記録した東京17時値を用いています)
  3. 国土交通省 報道発表資料「改正建築物省エネ法の施行に伴う関係政令を閣議決定」2026年9月11日(同日閲覧)
  4. 国土交通省 報道発表資料「『建築基準法施行令の一部を改正する政令』を閣議決定」2026年9月11日(同日閲覧)
  5. 経済産業省 ニュースリリース「GX戦略地域(第1弾)を認定しました」2026年9月11日(同日閲覧)
  6. 経済産業省 ニュースリリース「一般送配電事業者8社から託送供給等約款の変更届出を受理しました」2026年9月11日(同日閲覧)
  7. 一般社団法人環境共創イニシアチブ「令和7年度補正 系統用蓄電システム等導入支援事業 公募情報」「令和7年度補正予算 省エネ・非化石転換補助金 公募情報(3次公募)」(同日閲覧)
  8. パナソニックEWネットワークス株式会社「ネットワーク機器価格改定について」2026年7月15日/コイズミ照明株式会社「照明器具の価格改定について」(同日閲覧)
  9. 政府統計の総合窓口(e-Stat)「公表予定一覧」/一般社団法人日本配電制御システム工業会ウェブサイト/経済産業省「約束手形の利用廃止を踏まえたサプライチェーン全体での支払の適正化について事業者団体等に要請を行いました」2026年9月2日(公正取引委員会同時発表。いずれも同日閲覧)

ご注意

  1. 本記事は公表資料をもとにした情報提供であり、特定の有価証券の取得・売却を推奨するものではありません。本文中の企業名・団体名は公表資料の発表主体または対象として記載したものです。
  2. 数値はいずれも公表時点の速報値です。訂正・改定が入る可能性があります。統計調査の結果は標本調査に基づく推計値です。
  3. 為替・銅建値の水準やその変化について、将来の見通しを述べたものではありません。値動きの背景や要因については本記事では扱っていません。
  4. 公募・補助金・支援措置や制度の指定について、応募・申請・指定の対象に当たるかどうかは応募者要件・申請者要件・設備要件・供給戸数の実績等により個別に判断されます。当サイトは応募・申請・届出手続きの代行・受任や個別の相談を行いません。必ず最新の募集要領・公募要領・政令・告示と、執行団体・所管官庁でご確認ください。
  5. 値上げ率・起算点・経過措置の条件は各社が公表した時点のものです。適用条件は取引先・契約により異なりますので、必ず個別にご確認ください。手形・小切手の最終振出期限も金融機関により異なります。
  6. 納期・期限に関する記述は計算上の目安です。実際のリードタイムは型式・数量・時期で変わるため、必ずメーカー・商社に個別にご確認ください。閣議決定された政令の公布日・施行日は公表された予定です。
  7. グラレコ・図解・アイキャッチはすべて当サイトが作成した図であり、他社の図表・グラフ・製品画像は含んでいません。電気銅建値は本日値と直近の改定分、および月間平均のみを掲載しています。系列グラフ・指数・ヒートマップは、当サイト自身の日次記録が所定の日数に達するまで休止しています。
  8. 「本稿執筆時点で確認できた範囲では」と記した事項は、確認できなかっただけで存在しないことを意味するものではありません。

次回配信:2026年9月13日(日)朝7時/土日は簡易版をお届けします。

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。