電気設備の経済ニュース|2026年8月14日号

毎朝7時配信/電気設備の設計・施工者向け経済ニュースまとめ

今号まるわかりグラレコ 2026年8月14日号

おはようございます。本日のポイントは、ドル円は159円台後半、日経平均は8/13終値で68,308円まで続伸、電気銅建値は8月に入りじり高、2026トップランナー変圧器への移行で受変電機器の納期長期化が続く、の3点です。数値はすべて速報値・公表時点のものです。投資判断や制度適用可否の判断材料としてではなく、実務の参考情報としてご覧ください。

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マーケット(為替・株式)

毎号

ドル円:159円台後半で推移

2026年8月14日6時(日本時間)時点で159.51〜159.52円、前日比0.15円安。8月に入り一時155円台まで急落する場面(8月3日)もありましたが、その後は157〜159円台で推移しています(77銀行公表の対顧客電信仲値ベース)。

出典:OANDA Japan/七十七銀行 対顧客電信相場一覧表(2026年)

ドル円相場の推移 2026年8月

日経平均株価:68,308円(8月13日終値)

前日比+784円。AI・半導体関連株の上昇が指数を押し上げました。東証33業種別では8月13日時点で建設業指数が▲0.58%、非鉄金属指数は月初来の上昇率上位で推移しています。

出典:株探「マーケット日報」2026年8月13日/各種業種別指数報道

分類 銘柄(証券コード) 直近の動き(定性・出典日付付き)
ゼネコン 大林組1802・鹿島1812・大成建設1801・清水建設1803 2026年3月期は4社とも最終増益・最高益更新。2026年度は清水建設のみ営業増益予想、他3社は減益想定(各社2026年3月期決算より)
サブコン きんでん1944・関電工1942・クラフティア1959 関電工は売上7,420億円(+10.4%)・営業利益831億円(+42.5%)、クラフティアは営業利益546億円(+31.9%)。データセンター・再開発関連の需要が牽引(各社決算、東洋経済報道)
電線 古河電工5801・フジクラ5803・住友電工5802・SWCC5805 過去1年(2025/8〜2026/8)でフジクラ+12.15%、SWCC+7.48%、住友電工+3.53%と電線株は総じて堅調(Yahoo!ファイナンス株価推移)
実務への影響:資材・機器調達コストは円安・非鉄金属高の影響を受けやすい局面が続いています。見積り有効期限を短めに設定し、為替・銅価格の変動を前提とした発注計画が有効です。

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物価・資材価格

上昇

企業物価指数(2026年7月速報):前年比+7.2%

国内企業物価指数は前月比+0.1%(夏季電力料金調整後は横ばい)、前年比+7.2%と2カ月連続で7%を超えました。非鉄金属や石油・石炭製品、化学製品のプラス寄与が大きく、中東情勢の影響でアルミ関連品目も上昇しています。

出典:日本銀行「企業物価指数(2026年7月速報)」/日本経済新聞2026年8月報道

電気銅建値:8月に入りじり高

JX金属発表の電気銅建値は、8月3日に1トンあたり228万円、8月5日に233万円と上昇し、8月の月間平均は約232.5万円の水準で推移しています(日本電線工業会公表データより)。

出典:JX金属株式会社/日本電線工業会「銅建値」(2026年8月12日更新)

電気銅建値の推移 2026年8月
実務への影響:ケーブル・電線類は銅建値連動で価格改定される取引が多く、発注タイミングによる差額が生じやすい状況です。長納期案件は建値の月次改定スケジュールを確認のうえ発注してください。

補助金・支援制度

要確認

系統用蓄電池・業務産業用蓄電システム導入支援事業

令和8年度予算に基づく業務産業用蓄電システム導入支援事業(蓄電容量20kWh超、PCS合計出力100kW未満が対象)および大規模業務産業用蓄電システム等導入支援事業(PCS合計出力100kW以上が対象)が実施されています。直近の公募期間(2026年3〜5月)は終了しており、次期募集の時期は経済産業省・SII(環境共創イニシアチブ)の発表を確認する段階です。

出典:経済産業省「蓄電池」ページ/各補助金情報サイト(2026年8月時点)

実務への影響:申請要件(蓄電容量・PCS出力の区分)が事業ごとに異なるため、次回公募開始前に対象設備のスペックを整理しておくとスムーズです。

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政治・制度

制度改正

トップランナー変圧器、2026年4月から第三次判断基準へ移行

2026年度を目標年度とする変圧器の新しい省エネ基準(第三次判断基準)が適用され、2026年4月以降は旧基準(トップランナー変圧器2014)品の出荷ができなくなりました。新基準品はJIS C 4304(1981)比で約46%、第一次判断基準(2005年基準)比でも約26%の省エネ効果があるとされています。

出典:日本電機工業会(JEMA)「トップランナー変圧器第三次判断基準」/富士電機ニュースリリース

実務への影響:新基準品は寸法・質量が増える傾向があり、既存キュービクルへの収納可否確認や更新工事の設計変更が必要になるケースがあります。

🆕

新技術情報

メーカー発表

GaN(窒化ガリウム)パワー半導体、データセンター電源向けに開発加速

ルネサスエレクトロニクスは高耐圧GaNパワー半導体製品の技術開発を進めており、AIデータセンターの電源向け採用を見据えた650V耐圧品を発表しています。市場調査会社Yole Groupは、GaNパワー半導体市場が2022〜2028年に年平均49%で成長すると予測しています。

出典:ルネサスエレクトロニクス発表/Yole Group市場予測(各種報道まとめ)

実務への影響:AI・データセンター向け高効率電源の採用が広がれば、関連する受変電・盤設計にも新素子対応の検討機会が増えると見込まれます。

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納期遅延情報

継続

変圧器・キュービクル、新基準移行に伴う納期影響が継続

2026トップランナー変圧器への切り替えに伴い、変圧器本体の寸法・質量が増加し、キュービクルの設計・収納確認に追加の納期を要するケースが出ています。業界では、トランス・キュービクルを中心とした需給ひっ迫は短期的には解消せず、しばらく続く可能性があるとの見方が示されています。

出典:各キュービクルメーカー案内文書/業界動向まとめ(2026年8月時点)

実務への影響:更新・新設を問わず、受変電設備は仕様確定から発注までのリードタイムを従来より長めに見込んでおくことをおすすめします。

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住宅着工件数

3カ月連続増

2026年6月の新設住宅着工戸数:66,344戸(前年同月比+18.6%)

国土交通省が2026年7月31日に公表した建築着工統計調査報告(令和8年6月分)によると、新設住宅着工戸数は66,344戸で3カ月連続の増加。持家・貸家・分譲住宅のいずれも前年を上回りました。着工床面積は505.2万平方メートルで前年同月比+17.0%です。

出典:国土交通省「建築着工統計調査報告(令和8年6月分)」(2026年7月31日公表)

実務への影響:住宅着工の増加基調が続けば、住宅用分電盤・EV充電設備など住宅系電気設備の需要も底堅く推移すると見込まれます。

※本号の数値は各出典時点の速報値です。最新情報は各公式発表でご確認ください。投資判断・補助金の適用可否・特定銘柄の推奨を目的とした情報ではありません。

次回配信:2026年8月15日(土)朝7時予定

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。