電気設備の経済ニュース|2026年8月16日号
電気設備の経済ニュース|2026年8月16日号
今号まるわかりグラレコ(記事の内容を1枚に要約)
今号のポイント3点
- 電気銅建値は8月12日に238.0万円/トン。年初(1月5日 205.0万円)比で約+16%と最高値圏が続く。
- 企業物価指数(2026年7月速報)は前年比+7.2%で2か月連続の7%超。輸入物価(円ベース)は前年比+29.1%。
- 週間の業種別騰落率は非鉄金属+6.21%と急伸、建設業は+0.87%。TOPIXは8日続伸で史上最高値を更新。
マーケット(為替・株式)
堅調・円は小幅高
ドル円 159.32円(前日比 ▲0.18円)
8月14日の四本値は始値159.50円/高値159.53円/安値158.60円/終値159.32円。東京時間の午後に日銀の9月利上げ観測報道で円買いが入り、NY時間には一時158.89円まで下落したものの、下値では買い意欲が強く159円台を回復して引けました。米小売売上高・ミシガン大消費者信頼感指数がいずれも弱く、ドル売りが優勢な地合いでした。
出典:みんかぶFX「14日の為替市場の四本値」(2026年8月15日06:30配信)、同「NY為替概況」(2026年8月15日05:50配信)
日経平均 68,713.80円(+405.21円/+0.59%)・TOPIX 4,197.20pt(+21.16pt/+0.51%)
日経平均は4日続伸。始値68,811.17円、高値69,608.24円、安値68,471.15円。前日の米ハイテク株高を手がかりにAI・半導体関連に買いが集まりました。TOPIXは8日続伸で、8月13日の4,176.04ptを上回り史上最高値を更新しています。
出典:財経新聞「日経平均大引け」(2026年8月14日)、時事通信「TOPIX、史上最高値を更新して終了」(2026年8月14日)
東証33業種 週間騰落率(8月14日終値の8月7日終値比)
非鉄金属が+6.21%で33業種中6位と大きく上昇(住友電工〈5802〉などが牽引)。建設業は+0.87%で20位、鉄鋼は▲2.33%で31位でした。値上がりは22業種、値下がりは11業種です。
出典:株探「週間ランキング【業種別 騰落率】(8月14日)」(2026年8月15日08:30配信)
ウォッチ銘柄(証券コード)
| 区分 | 銘柄(証券コード) | 属する東証33業種と週間騰落率 |
|---|---|---|
| ゼネコン | 大成建設(1801)/大林組(1802)/清水建設(1803)/鹿島(1812) | 建設業 +0.87% |
| サブコン | 関電工(1942)/きんでん(1944)/クラフティア(1959) | 建設業 +0.87% |
| 電線 | 古河電工(5801)/住友電工(5802)/フジクラ(5803)/SWCC(5805) | 非鉄金属 +6.21% |
※個別株価は日々変動するため本記事では掲載していません。証券コードと業種別指数の動きのみを掲載しています(出典:株探・2026年8月15日配信の業種別騰落率)。
物価・資材価格
上昇
電気銅建値:8月12日に 2,380,000円/トン
8月の改定は8/3に228.0万円→8/5に233.0万円→8/12に238.0万円と切り上がっています。年初1月5日の205.0万円から約+16%。2026年の月間平均は1月213.0万円→7月229.72万円と右肩上がりで、7月は前年同月(148.81万円)の約1.54倍です。
出典:JX金属「銅建値」公式サイト(2026年8月16日確認・日次改定の速報値)/一般社団法人日本電線工業会「銅建値」(2026年8月12日更新)
企業物価指数(2026年7月速報):前月比+0.1%/前年比 +7.2%
指数は135.8(2020年平均=100)で、2か月連続の7%超。非鉄金属などが押し上げ要因です。輸入物価指数は円ベースで前年比+29.1%(前月比+1.3%)、輸出物価指数は円ベースで前年比+18.9%。
出典:日本銀行「企業物価指数(2026年7月速報)」
原油:NY原油は8月14日に前日比+1.42%と反発
1バレル81ドル台での取引。イランによるタンカー攻撃が伝わり買い戻しが入りました。原油由来の樹脂・塗料は盤製品のコストと納期に効いてくる項目です。
出典:みんかぶFX「NY原油概況」(2026年8月15日05:43配信)
補助金・支援制度
要ウォッチ
電気・ガス料金の負担軽減支援:8月使用分は電気 最大4.5円/kWh
9月検針分(8月使用分)は値引き単価が4.5円/kWhに引き上げられ、今回の支援期間中で最も手厚い月となります。都市ガスも合わせて値引きが適用されます。
出典:経済産業省の発表および報道(2026年8月時点)
省エネ・GX・脱炭素/系統用蓄電池/EV充電
SII(環境共創イニシアチブ)や資源エネルギー庁の各補助事業は、年度後半にかけて次期公募の告知が出るタイミングです。系統用蓄電池は令和8年度から制度が再編されており、要件(アグリゲーターとのDR契約や市場参加など)が事業類型ごとに異なります。最新の公募要領は資源エネルギー庁「公募」ページとSII公式サイトで随時更新されます。
出典:資源エネルギー庁「公募」ページ、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)公式サイト(2026年8月16日確認)
政治・制度動向
制度移行
トップランナー変圧器:第三次判断基準の適用が進行中
2026年度を目標年度とする省エネ法の第三次判断基準が配電用変圧器に適用され、旧基準(いわゆる「2014年基準」)品は順次出荷できなくなっています。新基準品は効率が上がる一方で、内部構造の複雑化と筐体の大型化が指摘されており、キュービクル本体の寸法・重量・基礎条件に影響します。
出典:一般社団法人日本電機工業会(JEMA)公式サイト、業界報道(2026年)
中東情勢とデータセンター向け電力需要
中東情勢の緊迫化により原油由来の原材料調達が難しくなっている旨、JSIA(日本配電制御システム工業会)から会員向けに注意喚起が出ています。またデータセンター需要に対応する系統増強投資は、中長期の託送料金・電気料金の上昇圧力として議論されています。
出典:JSIA「中東情勢緊迫化に伴う盤製品への影響について」(2026年4月14日)ほか
新技術情報
NEW
パワーエックス「Grid Connector」シリーズ(2026年8月3日発表)
蓄電所とデータセンターの系統接続を早く・シンプルにすることを狙った製品群。SiCパワーモジュールを採用したPCSや変圧器を内包する受変電(電力)ユニット、蓄電システム「Mega Power 2500」を内蔵する蓄電ユニット、冷却ユニットで構成されます。
出典:株式会社パワーエックス プレスリリース(PR TIMES、2026年8月3日)
データセンター電源のSiC/GaN採用と800V HVDC
TrendForceの予測では、データセンター電源システムにおけるSiC/GaNの採用率は2026年に17%、2030年に30%超。OCPのDiablo仕様(400VDC/800VDC)を軸にした高電圧直流給電の標準化が進み、2026〜2028年が導入の入口とみられています。ルネサスエレクトロニクスは高耐圧GaNの技術開発を2026年に完了させる計画です。
出典:TrendForce予測に関する報道、Open Compute Project関連の公表資料、ルネサスエレクトロニクスの発表に関する報道(いずれも2026年)
納期遅延情報
要注意
JSIA「主要メーカの納期状況」を2026年8月5日に更新
JSIAの「電用品等調達困難に伴う製品納期等に関するご協力・ご支援のお願い」内にある主要メーカ納期状況(50音順)が更新されました。直近更新は富士電機機器制御の納期情報です。
出典:一般社団法人日本配電制御システム工業会(JSIA)公式サイト(2026年8月5日更新/2026年8月16日確認)
キュービクルの納期感
標準仕様(変圧器200kVA以下)はおおむね3か月程度で落ち着いている一方、特殊仕様が絡むと6〜10か月を要するとの情報があります。2026〜2027年はトップランナー基準の移行と再エネ・蓄電所案件の増加が重なり、製造キャパの逼迫が懸念されています。
出典:盤メーカー・電材商社の公表情報および業界報道(2026年)※案件条件により大きく変動します
住宅着工・建設需要動向
増加
新設住宅着工戸数(2026年6月分):66,344戸・前年同月比 +18.6%
3か月連続の増加で、持家・貸家・分譲住宅がそろって前年を上回りました。省エネ基準適合義務化や4号特例縮小に伴う駆け込み需要の反動が出ていなかった一昨年とほぼ同水準です。なお7月分は8月末の公表が見込まれます。
出典:国土交通省「建築着工統計調査報告(2026年6月分)」(2026年7月31日公表)
【出典一覧】
JX金属/日本電線工業会/日本銀行/株探/みんかぶFX/財経新聞/時事通信/国土交通省/経済産業省・資源エネルギー庁/SII/JEMA/JSIA/PR TIMES(各社公式発表・報道に基づく、2026年8月16日確認の速報値)
【注意事項】
本記事の数値は速報値です。株価・為替・銅建値は日々変動するため、実際の取引・見積・発注時は必ず最新値をご確認ください。本記事は投資判断、制度の適用可否の判断、特定銘柄の推奨を目的とするものではありません。個別の適用可否は関係機関・専門家にご確認ください。
【次回配信予定】
2026年8月17日 朝7時




