ケーブルラック・ダクト類の支持間隔|鋼2m・アルミ1.5m・ダクト3mと総まとめ早見表【支持間隔・第5回】
支持間隔を材種ごとに整理してきた連載の最終回です。今回はケーブルラック・レースウェイ・ダクト類(架台側)の支持間隔。最後に全材種の総まとめ早見表で連載を締めくくります。総論は第1回、電線管は第2回・第3回、ケーブルは第4回をご覧ください。
ケーブルラックの支持間隔(材質・向きで変わる)
ケーブルラックの支持間隔は、材質(鋼製かアルミ等か)と向き(水平か垂直か)で変わります。ここが電線管と違うポイントです。

| 部位・材質 | 支持間隔の目安 |
|---|---|
| 水平部・鋼製 | 2m以下 |
| 水平部・アルミ/ステンレス等 | 1.5m以下 |
| 垂直部 | 3m以下(電気室・EPS等の配線室は各階支持で6m以下も可) |
※値はメーカー基準・JEAC・仕様書に基づく目安です。端部・分岐・ベンド(自在継手)部でも支持し、ラックの端はエンドカバーで保護します。ラックに載るケーブル側の固定は第4回を参照。
ダクト類の支持間隔(金属・バス・ライティング)
ダクト類は電技解釈に数値規定があります。金属ダクト・バスダクトは3m以下、ライティングダクトは2m以下が基本です。

| 種類 | 支持間隔 | 主な注意 |
|---|---|---|
| 金属ダクト | 3m以下 | 取扱者以外が出入りできない場所で垂直に取り付ける場合は6m以下。 |
| バスダクト | 3m以下 | 同上(垂直6m以下)。接続部・分岐部の支持にも注意。 |
| ライティングダクト | 2m以下 | 開口部は下向き、終端は閉塞(エンドキャップ)。造営材を貫通させない。 |
| レースウェイ | メーカー基準による(2m程度が目安) | 吊り本数・照明器具の荷重に応じて支持。 |
※金属ダクト・バスダクト・ライティングダクトの数値は電気設備技術基準・解釈に基づく目安です。適用条件は最新版の条文・仕様書で確認してください。
【保存版】全材種・支持間隔の総まとめ早見表
連載で扱った電気配管・ケーブル・ラック・ダクトの支持間隔を1枚に整理しました。現場での逆引きにご活用ください。
| 対象 | 支持間隔の目安 | 回 |
|---|---|---|
| 金属管(厚鋼・薄鋼・ねじなし) | 2m以下 | 第2回 |
| 硬質ビニル電線管(VE・HIVE) | 1.5m以下 | 第3回 |
| 合成樹脂可とう管(PF・CD) | 露出1.0m/隠ぺい1.5m以下 | 第3回 |
| ケーブル(造営材直付け) | 2m以下(接触防護の垂直6m以下) | 第4回 |
| ケーブルラック(水平) | 鋼製2m/アルミ等1.5m以下 | 第5回 |
| ケーブルラック(垂直) | 3m以下(配線室6m以下) | 第5回 |
| 金属ダクト・バスダクト | 3m以下(垂直6m以下) | 第5回 |
| ライティングダクト | 2m以下 | 第5回 |
実際の値は、内線規程の版・造営材の種類・管径やケーブル条数・材質・その物件の仕様書で変わります。設計・施工の最終判断は、必ず最新の電技解釈・内線規程・仕様書・メーカー資料で確認してください。
最後に:標準支持と「耐震支持」はセットで
連載を通じてお伝えしてきたとおり、ここまでの支持間隔は平常時の「標準支持」です。地震時の落下・脱落を防ぐ「耐震支持」は別の基準(SHASE・建築設備耐震設計施工指針など)で、標準支持に重ねて設計します。とくに重量のあるケーブルラックやバスダクトは、振れ止め・末端支持の耐震対策が重要です。
耐震支持については、ケーブルラックの耐震支持・耐震クラスの選定の記事で詳しく解説しています。
全5回で、電気配管・ケーブル・ラック・ダクトの支持間隔を一通り整理しました。各回のリンクから、必要なときに逆引きでご活用ください。

まとめ+よくある質問
ケーブルラックは鋼製2m・アルミ1.5m(水平)/3m(垂直)、ダクト類は金属・バス3m・ライティング2m。ラックは「材質と向き」で変わるのが最大のポイント。そして標準支持を満たしたうえで、耐震支持を重ねて設計します。これで支持間隔連載は完結です。
Q. ケーブルラックの支持間隔は?
A. 水平は鋼製2m以下・アルミ等1.5m以下、垂直は3m以下(電気室・EPS等の配線室では各階支持で6m以下も可)です。
Q. 金属ダクト・バスダクトは?
A. 3m以下が基本。取扱者以外が出入りできない場所で垂直に取り付ける場合は6m以下まで緩和されます。
Q. ライティングダクトの注意点は?
A. 支持は2m以下。開口部は下向き、終端は閉塞し、造営材を貫通させないことが求められます。
Q. 標準の支持間隔を守れば耐震も大丈夫?
A. 別物です。地震対策の耐震支持は別の基準で、標準支持に重ねて設計します。
連載インデックス:第1回・総論 / 第2回・金属管 / 第3回・合成樹脂管 / 第4回・ケーブル / 第5回・ラック/ダクト(この記事)
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出典:電気設備技術基準・解釈、内線規程(JEAC 8001)、公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)、各メーカー技術資料をもとに作成。数値は目安であり、適用にあたっては最新版の各基準・仕様書・メーカー資料を確認してください。





