内線規程の解釈と解説【033】|低圧配線方法に関する共通事項
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
低圧配線方法の共通事項は、どの配線方法でも守るべき土台のルールです。押さえるポイントは 「配線方法の選び方/電線のルール/施工の注意」 の3つです。

300V以下=3102-1表/300V超=3102-2表
300V以下は直径1.6mm以上
ラックに絶縁電線を直接支持しない
✔ ① 配線方法の選び方
✔ ② 配線に用いる電線
✔ ③ 施工の注意
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- 配線方法は、何をもとに選びますか。
- 300V以下で使う電線の太さは、どのくらいが基本ですか。
- ケーブルラックに絶縁電線を直接支持できますか。
① 配線方法の選び方
- 屋内・屋側・屋外配線は、施設場所と使用電圧で配線方法を選ぶ
- 300V以下:3102-1表/300V超:3102-2表のいずれかの方法で施設
- 電線を損傷するおそれがないように施設する
ペン太
ハリタ| 使用電圧 | 参照する表 |
|---|---|
| 300V以下 | 3102-1表に示すいずれかの配線方法 |
| 300Vを超える | 3102-2表に示すいずれかの配線方法 |
- 屋内・屋側・屋外配線は、施設場所と使用電圧で配線方法を選ぶ。
- 300V以下は3102-1表、300V超は3102-2表のいずれかの方法で施設する。
- 電線を損傷するおそれがないように施設する。
② 配線に用いる電線
- 裸電線は原則使用禁止(がいし引きの高温/腐食/立入禁止場所、バスダクト・トロリー線、特別低電圧照明、電気さくは例外)
- 施設場所に適合した被覆を選ぶ(油に浸る場所はIV・鉛被・ビニル外装・MIケーブルなど)
- 太さ:300V以下は直径1.6mm以上の軟銅線、断面積1mm²以上のMIケーブル、直径2.3mm以上の半硬アルミ線 など
| 300V以下で使える電線 | 太さの基準 |
|---|---|
| 軟銅線(または同等以上の強度・太さのもの) | 直径1.6mm以上 |
| MIケーブル | 断面積1mm²以上 |
| 半硬アルミ線 | 直径2.3mm以上 |
- 裸電線は原則使用禁止(がいし引きの高温/腐食/立入禁止場所、バスダクト・トロリー線、特別低電圧照明、電気さくは例外)。
- 施設場所に適合した被覆を選ぶ(油に浸る場所はIV・鉛被・ビニル外装・MIケーブルなど)。
- 太さは、300V以下で直径1.6mm以上の軟銅線、断面積1mm²以上のMIケーブル、直径2.3mm以上の半硬アルミ線など。
③ 施工の注意
- 点検口を避けて施設する
- 湿気の多い場所・水気のある場所は特殊場所の規定に従う
- 取り付けビスなどでボックス内の電線を損傷しない
- ケーブルラックに絶縁電線(接地線を除く)を直接支持しない(ケーブルを用いる)
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 配線方法は施工しやすさで選んでよい | 施設場所と使用電圧で選ぶ。300V以下と300V超で参照する表が分かれる |
| 電流が足りていれば細くてよい | 300V以下でも直径1.6mm以上の軟銅線が基本 |
| 裸電線は使えない | 原則使用禁止だが、がいし引きの高温/腐食/立入禁止場所、バスダクト・トロリー線、特別低電圧照明、電気さくは例外 |
| 被覆は屋内用なら共通でよい | 施設場所に適合した被覆を選ぶ(油に浸る場所はIV・鉛被・ビニル外装・MIケーブルなど) |
| 点検口の近くを通しても支障ない | 点検口を避けて施設する |
| ケーブルラックに絶縁電線を載せてよい | 絶縁電線(接地線を除く)を直接支持しない。ケーブルを用いる |
- 点検口を避けて施設する。
- 湿気の多い場所・水気のある場所は特殊場所の規定に従う。
- 取り付けビスなどでボックス内の電線を損傷しない。
- ケーブルラックに絶縁電線(接地線を除く)を直接支持しない(ケーブルを用いる)。
よくある質問(FAQ)
Q. 配線方法はどうやって選ぶの?
A. 施設場所と使用電圧で決めます。使用電圧300V以下は3102-1表、300Vを超える場合は3102-2表に示すいずれかの配線方法で施設します。
Q. 配線に使う電線の太さの目安は?
A. 300V以下では原則、直径1.6mm以上の軟銅線(または同等以上の強度・太さ)、断面積1mm²以上のMIケーブル、直径2.3mm以上の半硬アルミ線などです。施設場所に適合した被覆を選びます。
Q. 施工時に注意することは?
A. 電線を損傷しないように施設し、点検口を避けます。湿気の多い場所・水気のある場所は特殊場所の規定に従います。ケーブルラックには絶縁電線(接地線を除く)を直接支持してはいけません。
まとめ|方法・電線・施工の3つが共通の土台
低圧配線の共通事項は、場所と電圧から配線方法を選び、裸電線を避けて適合する被覆と太さの電線を使い、損傷しないように施工するという流れで整理できます。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| 配線方法の決め方 | 施設場所と使用電圧で選ぶ |
| 300V以下 | 3102-1表に示すいずれかの配線方法 |
| 300V超 | 3102-2表に示すいずれかの配線方法 |
| 施設の基本 | 電線を損傷するおそれがないように |
| 裸電線 | 原則使用禁止 |
| 裸電線の例外 | がいし引きの高温/腐食/立入禁止場所、バスダクト・トロリー線、特別低電圧照明、電気さく |
| 被覆の選定 | 施設場所に適合したもの(油に浸る場所はIV・鉛被・ビニル外装・MIケーブルなど) |
| 太さ(軟銅線) | 直径1.6mm以上(300V以下) |
| 太さ(MIケーブル) | 断面積1mm²以上 |
| 太さ(半硬アルミ線) | 直径2.3mm以上 |
| 点検口 | 避けて施設する |
| 湿気の多い場所・水気のある場所 | 特殊場所の規定に従う |
| ボックス内 | 取り付けビスなどで電線を損傷しない |
| ケーブルラック | 絶縁電線(接地線を除く)を直接支持しない |
方法を選ぶときに押さえること
- 施設場所と使用電圧の組合せ。
- 参照する表が3102-1か3102-2か。
- 電線を損傷しないルートか。
電線を選ぶときに押さえること
- 裸電線の原則と例外。
- 施設場所に適合した被覆。
- 種類ごとの最小の太さ。
施工で押さえること
- 点検口を避けているか。
- 湿気・水気のある場所の扱い。
- ボックス内の損傷とケーブルラックへの支持。
ここで扱っているのは、どの配線方法を選んでも共通してかかるルールです。個別の工法の記事を読む前にこの3点を押さえておくと、条文どうしの関係がつかみやすくなります。
📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】
ペン太
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