内線規程の解釈と解説【034】|がいし引き配線
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
がいし引き配線は、がいし(絶縁体)で電線を支持して配線する方法です。押さえるポイントは 「使用電線/支持点間距離/保護管・貫通部」 の3つです。

DV・DE電線は使用不可
はり間 6m以下
貫通部は 1.5cm以上突き出す
✔ ① 使用電線
✔ ② 支持点間距離・取付
✔ ③ 保護管・貫通部
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- がいし引き配線に使えない絶縁電線は何ですか。
- 裸電線を例外的に使えるのは、どのような場所や回路ですか。
- 1本のがい管に、電線は何本まで収容できますか。
① 使用電線
- 原則は絶縁電線
- DV電線・DE電線は使用不可
- 高温になる場所・腐食する場所・取扱者以外立入禁止の場所、特別低電圧照明、電気さくなどは裸電線も例外的に可
ペン太
ハリタ| 電線 | 使用の可否 |
|---|---|
| 絶縁電線 | 原則として使用する |
| DV電線・DE電線 | 使用不可 |
| 裸電線 | 高温になる場所・被覆が腐食する場所・取扱者以外立入禁止の場所、特別低電圧照明、電気さくなどで例外的に使用できる |
- 原則は絶縁電線を使用する。
- DV電線・DE電線は使用不可。
- 高温になる場所・腐食する場所・取扱者以外立入禁止の場所、特別低電圧照明、電気さくなどは裸電線も例外的に可。
② 支持点間距離・取付
- 造営材の下面または側面に取り付けるのが基本
- 造営材に沿う場合:支持点間2m以下
- ノップ等ではりから次のはりへ飛ばす場合:6m以下(300V以下・300V超とも同じ)
- 造営材の下面または側面に取り付けるのが基本。
- 造営材に沿う場合の支持点間は2m以下。
- ノップ等ではりから次のはりへ飛ばす場合は6m以下(300V以下・300V超とも同じ)。
③ 保護管・貫通部
- がいし・保護管は絶縁性・難燃性・耐水性のもの
- 1本のがい管に2本以上の電線を収容しない
- 造営材の貫通部は、保護管の両端を造営材から1.5cm以上突き出す

| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 絶縁電線ならどれでも使える | DV電線・DE電線は使用不可 |
| 裸電線は一切使えない | 高温になる場所、被覆が腐食する場所、取扱者以外立入禁止の場所、特別低電圧照明、電気さくなどでは例外的に使える |
| 造営材の上面に載せてもよい | 造営材の下面または側面に取り付けるのが基本 |
| 支持の間隔は感覚で決めてよい | 造営材に沿う場合と、はりから次のはりへ飛ばす場合とで数値が決まっている |
| 300Vを超えると支持点間が変わる | はり間を飛ばす場合は300V以下・300V超とも同じ |
| がい管には数本まとめて通せる | 1本のがい管に2本以上の電線を収容しない |
| 保護管は穴に通せば足りる | 両端を造営材から所定の寸法だけ突き出す |
- がいし・保護管は絶縁性・難燃性・耐水性のものとする。
- 1本のがい管に2本以上の電線を収容しない。
- 造営材の貫通部は、保護管の両端を造営材から1.5cm以上突き出す。
よくある質問(FAQ)
Q. がいし引き配線に使える電線は?
A. 原則として絶縁電線です。ただしDV電線とDE電線は使用できません。高温になる場所・被覆が腐食する場所・取扱者以外立入禁止の場所、特別低電圧照明回路、電気さくなどでは例外的に裸電線も使えます。
Q. 電線の支持点間の距離は?
A. 造営材に沿って取り付ける場合は2m以下です。ノップなどを使い、はりから次のはりへ飛ばす場合は6m以下とします(300V以下・300V超とも同じ)。
Q. 造営材を貫通するときの注意は?
A. がい管(合成樹脂管)などの保護管を用い、その両端を造営材から1.5cm以上突き出させます。1本のがい管に2本以上の電線を収容してはいけません。
まとめ|電線の可否・支持の数値・貫通部の納まり
がいし引き配線は、絶縁電線を原則とし、支持点間の数値を守り、貫通部では保護管を造営材から突き出すことが基本です。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| 使用する電線(原則) | 絶縁電線 |
| 使用できない電線 | DV電線・DE電線 |
| 裸電線を使える場合 | 高温になる場所、被覆が腐食する場所、取扱者以外立入禁止の場所、特別低電圧照明、電気さくなど |
| 取付けの基本 | 造営材の下面または側面 |
| 支持点間(造営材に沿う場合) | 2m以下 |
| 支持点間(はりから次のはりへ飛ばす場合) | 6m以下(300V以下・300V超とも同じ) |
| がいし・保護管の性質 | 絶縁性・難燃性・耐水性 |
| 1本のがい管に収容できる電線 | 2本以上を収容しない |
| 造営材の貫通部 | 保護管の両端を造営材から1.5cm以上突き出す |
電線で押さえること
- 絶縁電線であること。
- DV電線・DE電線を使っていないか。
- 裸電線を使う場合の条件にあてはまるか。
支持で押さえること
- 造営材の下面または側面に取り付けているか。
- 造営材に沿う場合の支持点間。
- はり間を飛ばす場合の支持点間。
貫通部で押さえること
- がいし・保護管の性質。
- 1本のがい管に1本の電線か。
- 保護管の突き出し寸法。
がいし引き配線は新設で見る機会こそ減りましたが、既存設備の改修や点検では今も出会う工法です。数値が少ないぶん一つひとつが判定基準になるので、上の表をそのまま点検の確認項目として使えます。
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