接地線の太さ早見表|A〜D種接地工事の種類と0.052×In計算式
この記事の計算を、その場でツールで
接地工事の種類と条件を選ぶだけで接地線サイズを選定。複数の接地を配線リストにまとめて登録できます。
セコサポ(電気設計・工事ツール集)で開きます。登録不要で、入力した値はお使いのブラウザに保存されます。
接地線のサイズは図面によってまちまちで、「どう決めればいいのか分からない」と感じたことはないでしょうか。実は接地線の種類と太さは、接地工事の種類と計算(または一覧表)で根拠をもって選定できます。
この記事では、A・B・C・D種それぞれの接地線サイズと、選定の基本式 A=0.052×In(In:過電流遮断器の定格電流)、温度上昇に基づく根拠までを、早見表つきで分かりやすく解説します。
A=0.052×In
接地工事のケーブル選定方法について教えてほしい!
ペン太
ハリタ
ペン太
ハリタ
- 接地線の選定サイズの決定に悩まれている方
- 接地線の基準について知りたい方など
ペン太
ハリタこの記事で押さえる3つのこと
- C・D種は A=0.052×In で求める(In は過電流遮断器の定格電流)
- 0.052 は「故障電流20倍・0.1秒・温度上昇120℃」から導かれる
- B種は変圧器一相分の容量から表で選ぶ
クイックトピックス
θ=0.008×(I/A)2×t
- θ:銅線の温度上昇[°C]
- I:電流[A]
- A:導体の断面積[㎟]
- t:通電時間[秒]
この式から、C・D種の基本式 A=0.052×In(In:過電流遮断器の定格電流)が導かれます。
| 機器の仕様書がある場合 | 仕様書に準ずる |
|---|---|
| 仕様書がない場合 | 直径2.6mm以上の軟銅線(約5.5㎟) 避雷器の接地線は14㎟以上(高圧受電設備規程) |
| 変圧器一相分の容量[kVA以下] | 接地線(銅) | ||
|---|---|---|---|
| 100V級 | 200V級 | 400V級 | |
| 5 | 10 | 20 | 直径2.6mm以上 |
| 10 | 20 | 40 | 直径3.2mm以上 |
| 20 | 40 | 75 | 14㎟以上 |
| 40 | 75 | 150 | 22㎟以上 |
| 60 | 125 | 250 | 38㎟以上 |
| 75 | 150 | 300 | 60㎟以上 |
| 100 | 200 | 400 | 60㎟以上 |
| 175 | 350 | 700 | 100㎟以上 |
| 過電流遮断器の定格電流 | 接地線の太さ |
|---|---|
| 30A以下 | 1.6mm以上 |
| 50A以下 | 2.0mm以上 |
| 100A以下 | 5.5㎟以上 |
| 150A以下 | 8㎟以上 |
| 200A以下 | 14㎟以上 |
| 400A以下 | 22㎟以上 |
| 600A以下 | 38㎟以上 |
| 800A以下 | 60㎟以上 |
| 1000A以下 | 60㎟以上 |
| 1200A以下 | 100㎟以上 |
- 接地線の太さは接地工事の種類ごとに決め方が異なる
- C・D種は過電流遮断器の定格電流から、B種は変圧器一相あたりの容量から求める
- A種は機器の仕様書があればそれに準じ、なければ直径2.6mm以上(避雷器は14㎟以上)
接地工事別の接地線サイズ
ハリタ
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C・D種接地工事の接地線サイズ一覧
| 過電流遮断器の定格電流 | 接地線の太さ |
|---|---|
| 30A以下 | 1.6mm以上 |
| 50A以下 | 2.0mm以上 |
| 100A以下 | 5.5㎟以上 |
| 150A以下 | 8㎟以上 |
| 200A以下 | 14㎟以上 |
| 400A以下 | 22㎟以上 |
| 600A以下 | 38㎟以上 |
| 800A以下 | 60㎟以上 |
| 1000A以下 | 60㎟以上 |
| 1200A以下 | 100㎟以上 |
B種接地工事の接地線サイズ一覧
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| 変圧器一相分の容量[kVA以下] | 接地線(銅) | ||
|---|---|---|---|
| 100V級 | 200V級 | 400V級 | |
| 5 | 10 | 20 | 直径2.6mm以上 |
| 10 | 20 | 40 | 直径3.2mm以上 |
| 20 | 40 | 75 | 14㎟以上 |
| 40 | 75 | 150 | 22㎟以上 |
| 60 | 125 | 250 | 38㎟以上 |
| 75 | 150 | 300 | 60㎟以上 |
| 100 | 200 | 400 | 60㎟以上 |
| 175 | 350 | 700 | 100㎟以上 |
A種接地工事の接地線サイズ
ハリタ
| 機器の仕様書がある場合 | 仕様書に準ずる |
|---|---|
| 仕様書がない場合 | 直径2.6mm以上の軟銅線(約5.5㎟) 避雷器の接地線は14㎟以上(高圧受電設備規程) |
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ハリタ- C・D種は過電流遮断器の定格電流に応じた一覧表で接地線の太さを選ぶ
- B種は変圧器一相あたりの容量を100V・200V・400Vの区分で読み取る
接地線サイズの選定根拠
(1)接地線の温度上昇について
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θ=0.008×(I/A)2×t
- θ:銅線の温度上昇[°C]
- I:電流[A]
- A:導体の断面積[㎟]
- t:通電時間[秒]
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(2)計算条件
接地線の太さを決定するための計算条件は次のとおりとする。
- 接地線に流れる故障電流の値は、電源側過電流遮断器の定格電流の20倍とする。
- 過電流遮断器は、定格電流の20倍の電流では、0.1秒以下で切れるものとする。
- 故障電流が流れる前の接地線の温度は30°Cとする。故障電流が流れたときの接地線の許容温度は、150°Cとする。(従って許容温度上昇は、120°Cとなる。)
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(3)接地線サイズの計算式
120=0.008(20×In/A)2×0.1
A=0.052×In
ここにIn:過電流遮断器の定格電流すなわち、
ペン太
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- 過電流遮断器のトリップサイズを確認する
- トリップサイズ×0.052を行う
- 計算結果以上の規格サイズ(5.5・8・14・22㎟…)を選ぶ
ペン太
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| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 接地線の太さはどの種別も同じ式で決まる | C・D種は遮断器の定格から、B種は変圧器容量から求める |
| Inは負荷電流のこと | Inは電源側の過電流遮断器の定格電流 |
| 0.052は覚えるしかない数字 | 故障電流20倍・0.1秒・許容温度上昇120℃という条件から導かれる |
| 接地抵抗値はどの種別も一定 | A種10Ω以下、B種150÷Ig、C種10Ω、D種100Ωと異なる |
| 太さは機械的強度だけで決めてよい | 機械的強度・耐食性・電流容量の3要素で考え、電流容量に重点を置く |
- 計算条件は「故障電流=定格電流の20倍」「0.1秒以下で遮断」「30℃から150℃まで(許容温度上昇120℃)」
- この条件を温度上昇の式に当てはめると A=0.052×In が得られる
- 手順は①遮断器の定格電流を確認②0.052を掛ける③計算値以上の規格サイズへ切り上げる
接地工事の要点
ペン太
ハリタ
接地工事が必要な場所
A種避雷器、高圧・特別高圧機器の金属製外箱
B種変圧器の低圧側(一次・二次の混触事故時の危険防止)
C種300Vを超える低圧機器の金属製外箱
D種300V以下の低圧機器の金属製外箱
ペン太
ハリタ
ペン太
ハリタ
- A種は避雷器・高圧/特別高圧機器の外箱、B種は変圧器の混触事故時の危険防止
- C種は300Vを超える機器、D種は300V以下の機器に適用する
接地線の種類と太さ
| 💪 | 機械的強度 |
| 🪨 | 耐食性 |
![]() |
電流容量 |
- の三つの要素から考えますが、主として③に重点を置いて定めています。
- 接地線の太さは機械的強度・耐食性・電流容量の3要素から考える
- なかでも電流容量に重点を置いて考える(内線規程の考え方)
接地工事の種類
接地工事とは電気設備と大地間を電気的に接続することを差します。漏電による感電防止や異常電圧の抑制などを目的としており、機器の種類や電圧などにより接地工事の種類が分かれています。
- 電技解釈第17条第1項
- 電技解釈第17条第2項
- 電技解釈第17条第3項
- 電技解釈第17条第4項
| A種接地工事 |
|
|---|---|
| B種接地工事 |
|
| C種接地工事 |
|
| D種接地工事 |
|
接地線は,容易に腐食しない金属線である必要があり、自然腐食、電食、海水腐食などの要因を考慮しなければならない。
- 接地工事の種類はA種(高圧・特別高圧機器の外箱)、B種(変圧器の高低圧混触防止)、C種(300V超)、D種(300V以下)の4つ
- 接地抵抗値はA種10Ω以下、B種150÷Ig、C種10Ω、D種100Ω
- C種・D種は0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500Ωまで緩和される
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よくある質問(FAQ)
Q. 接地線のサイズはどうやって決めますか?
A. 接地工事の種類で決め方が変わります。C・D種は過電流遮断器の定格電流から一覧表(または A=0.052×In)で求め、B種は変圧器容量から算出します。A種は機器の仕様書に従い、指定がなければ直径2.6mm以上(避雷器は14㎟以上)を選びます。
Q. C・D種接地線の計算式は?
A. A=0.052×In です。Aは接地線サイズ、Inは過電流遮断器の定格電流を表します。たとえば定格100Aなら5.5mm²以上が目安になります。
Q. B種接地線はどう求めますか?
A. 変圧器一相あたりの容量(100V級・200V級・400V級)から一覧表で求めます。表は内線規程の考え方によるもので、値は内線規程の原文で確かめます。
Q. 接地工事の種類はどう使い分けますか?
A. A種は避雷器・高圧/特別高圧機器の外箱、B種は変圧器の中性点(混触事故時の危険防止)、C種は300Vを超える機器、D種は300V以下の機器に適用します。
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ハリタまとめ
接地線の太さは接地工事の種類ごとに決め方が変わり、C・D種は A=0.052×In、B種は変圧器一相あたりの容量から求めます。
| 接地工事 | 主な対象 | 太さの決め方 |
|---|---|---|
| A種 | 避雷器・高圧/特別高圧機器の外箱 | 仕様書に従う/なければ直径2.6mm以上(避雷器は14㎟以上) |
| B種 | 変圧器(一次二次の混触事故時の危険防止) | 変圧器一相あたりの容量から一覧表で |
| C種 | 300Vを超える機器 | 過電流遮断器の定格電流から |
| D種 | 300V以下の機器 | 過電流遮断器の定格電流から |
| 共通の考え方 | 機械的強度・耐食性・電流容量 | 電流容量に重点を置いて定める |
0.052を導く3つの条件
- 接地線に流れる故障電流は、電源側過電流遮断器の定格電流の20倍とする
- 過電流遮断器は、定格電流の20倍の電流で0.1秒以下で切れるものとする
- 通電前30℃・許容温度150℃、すなわち許容温度上昇は120℃とする
以下に、接地工事の要点から計算式の導出までをあらためて整理します。
接地線の種類と太さの選定方法(ここまでの全文おさらい・タップで開く)
- 接地工事の要点
- A種接地工事
- B種接地工事
- C種接地工事
- D種接地工事
- 接地工事が必要な場所
- 銅線に短時間電流が流れた場合の温度上昇
- 接地線に流れる故障電流の値は、電源側過電流遮断器の定格電流の20倍とする。
- 過電流遮断器は、定格電流の20倍の電流では、0.1秒以下で切れるものとする。
- 故障電流が流れる前の接地線の温度は30°Cとする。故障電流が流れたときの接地線の許容温度は、150°Cとする。(従って許容温度上昇は、120°Cとなる。)
- (1)の計算式に計算条件を当てはめた場合
- 接地線サイズ計算の手順
- 過電流遮断器のトリップサイズを確認する
- トリップサイズ×0.052を行う
- 計算結果以上の規格サイズ(5.5・8・14・22㎟…)を選ぶ
参考:電気設備の技術基準の解釈(経済産業省)|接地工事の種類や施設方法の法的根拠は電技解釈第17条・第29条で確認できます。
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