出典:内線規程(JEAC8001-2022)より

電線異常温度検知装置は、電線の異常な温度上昇をいち早く検知して警報を出し、火災や事故を未然に防ぐための安全装置です。本記事では内線規程にもとづく設置・接地の要点を、図解とFAQで整理します。

電線異常温度検知装置の3つのポイント(使用電圧の制限、JIS規格適合、A種・D種接地工事)を整理した図解

結論

  • 検知線が電線に接触して異常温度を検知するタイプが対象
  • 装置の電路は低圧、検知線に供給する場合は使用電圧30V以下
  • 継電器は交流300V以下で動作するもの(または同等の保護装置)
  • 接地は高圧側A種、端子箱・警報装置D種

適用対象と使用電圧

  • 適用は検知線が電線と接触して異常温度を検知するタイプ
  • 装置に電気を供給する電路の電圧は低圧に限定
  • 検知線に電気を供給する場合は使用電圧30V以下
  • 継電器は交流300V以下で動作するもの、または同等の保護装置を設置

検知線の規格と仕様

  • 検知線はJIS 3586-4に適合する製品を使用する
  • 高圧・特別高圧の電線に用いる場合は細かな安全基準に従う

接地工事の区分

  • 高圧・特別高圧の電線に設置する検知線・電線・継電器等にはA種接地工事
  • 検知線が接続される端子箱や警報装置の金属部分にはD種接地工事を施す

たとえ話でイメージ

検知線は、配電盤に張りめぐらせた「火災報知の温度センサー」のようなものです。熱くなりすぎる前に気づいてベル(警報)を鳴らし、被害が大きくなる前に対処できるようにする、という役割です。

見習いペン太
見習いペン太
現場で「電線異常温度検知装置」を見かけたんですけど、どんな役割があるんですか?
はりた
はりた
電線が異常に熱くなったときに、いち早く気づいて警報を出してくれる安全装置だよ。火災予防にとても重要なんだ。
見習いペン太
見習いペン太
取り付けるときに特別なルールはあるんですか?
はりた
はりた
あるよ。検知線への供給は30V以下、継電器は交流300V以下で動作するもの。高圧側はA種、端子箱や警報装置はD種で接地するんだ。

よくある質問(FAQ)

Q. どんなタイプの装置が対象ですか?
A. 検知線が電線と接触して異常温度を検知するタイプの電線異常温度検知装置に適用されます。
Q. 検知線に供給する電圧の上限は?
A. 使用電圧は30V以下とします。また装置に電気を供給する電路の電圧は低圧に限定されます。
Q. 継電器に求められる条件は?
A. 交流300V以下で動作するもの、または同等の保護装置を設置します。
Q. 接地工事の区分は?
A. 高圧・特別高圧の電線に設置する検知線・電線・継電器等にはA種接地工事を、端子箱や警報装置の金属部分にはD種接地工事を施します。