この記事は連載「内線規程の解釈と解説」(全119回)の1本です。
引込線を3つの視点で図解整理。配電線から引込口装置まで(原則1建物1回線)、高さの目安(道路5m・鉄道5.5m・一般4m以上)、連接引込線の3条件を要点とFAQでまとめます。
技術図書館引込線|範囲・高さ・連接の3条件で押さえる配電線から引込口装置まで、原則1建物1回線。道路5m・鉄道5.5m・一般4m、連接引込線の3条件を全6枚のスライドで整理この資料をスライドで見る資料一覧を見る
全体像:内線規程【014】引込
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出典:内線規程(JEAC8001-2022)より

引込線は、電力会社の配電線から建物へ電気を引き込む電線です。押さえるポイントは 「引込線とは/高さ/連接引込線」 の3つです。

引込線は配電線から引込口装置までの電線で原則1建物1回線、高さは道路5m鉄道5.5m一般4m以上、連接引込線は3条件という3ポイントの図解

⚡ 先に結論だけ言うと
要点は3つ。①引込線とは=配電線から引込口装置までの電線(原則1建物1回線)、②高さ道路横断5m・鉄道5.5m・一般4m以上③連接引込線100m以内・幅5m超の道路を横断しない・屋内不可の3条件。
見習いペン太
見習いペン太
引込線って、ただ家に引き込めばいいわけじゃないんですね。
はりた
はりた
そう。「どこからどこまでか」「高さ」「連接の条件」。この3つを押さえれば大丈夫だよ。
この記事でわかること
✔ ① 引込線とは(基本ルール)
✔ ② 高さ・連接引込線の条件
✔ ③ 計量器・引込口装置

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ペン太ペン太
引込線って、1つの建物に何回線でも引けるものなんですか?
ハリタハリタ
原則1建物に1回線です。配電線から引込口装置までの電線を引込線と呼びます。

この3つ、すぐ答えられますか

  • 引込線とは、どこからどこまでを指しますか。
  • 連接引込線の3つの条件を挙げられますか。
  • その条件は、1つでも満たせない場合どうなりますか。
この記事の道案内
内線規程(JEAC8001-2022)にそって、引込のルールを4つの視点で整理します。

① 引込線とは(基本ルール)

トピック1:引込線とは(基本ルール)
  • 電力会社の配電線(架空線・地中線)から建物の引込口装置までの電線
  • 原則1つの建物に1回線(同一電気方式。アパート等は構造上の例外あり)
  • 取付点は、安全で支障のない位置を選ぶ
ペン太ペン太
連接引込線は、条件のどれか1つを満たせば使えますよね?
ハリタハリタ
すべて同時に満たす必要があります。分岐点から100m以内、幅5m超の道路横断不可、屋内通過禁止です。
ここまでのポイント
  • 引込線は、電力会社の配電線(架空線・地中線)から建物の引込口装置までの電線。
  • 原則1つの建物に1回線(同一電気方式。アパート等は構造上の例外あり)。
  • 取付点は、安全で支障のない位置を選ぶ。

② 高さ・連接引込線の条件

トピック2:高さ・連接引込線の条件

低圧引込線の高さの目安(道路5m・鉄道5.5m・一般4m以上)と連接引込線の3条件(100m以内・幅5m超の道路を横断しない・屋内不可)を示す図解

  • 高さ:道路横断 路面上5m以上(やむを得ず交通に支障なければ3m)、鉄道横断 レール面上5.5m以上、一般 地表上4m以上
  • 連接引込線:分岐点から100m以内/幅5m超の道路を横断しない/屋内を通過しない(すべて満たす)
ここまでのポイント
  • 高さは、道路横断が路面上5m以上(やむを得ず交通に支障なければ3m)。
  • 鉄道横断はレール面上5.5m以上、一般は地表上4m以上。
  • 連接引込線は、分岐点から100m以内/幅5m超の道路を横断しない/屋内を通過しない、をすべて満たす。

③ 計量器・引込口装置

トピック3:計量器・引込口装置
  • 計量器(メーター)は、検針・保守がしやすい適切な位置に設置する
  • 引込口装置は、引き込んだ電気を安全に建物内へ送るための要となる
  • 低圧引込線は、使用する電線・配線方法を規定に沿って施設する
ここがポイント|3点で覚える
引込線は ①配電線→引込口装置(原則1建物1回線)②高さ(道路5m・一般4m以上)③連接引込線の3条件(100m・5m超の道路不可・屋内不可)。高さと連接条件は数値で押さえると確実です。
引込線の高さ・連接引込線の条件 早見表
低圧架空引込線の高さ
道路(車道)を横断路面上 5m以上(やむを得ず交通に支障がなければ3m以上)
鉄道・軌道を横断レール面上 5.5m以上
一般の場所地表上 4m以上
連接引込線の3条件(すべて満たす)
距離分岐点から 100m以内
道路5m超の道路を横断しない
屋内屋内を通過しない

出典:内線規程(JEAC8001-2022)に基づく要点整理

取り違えやすいところ正しくは
1つの建物に複数回線を引いてよい原則1つの建物に1回線(同一電気方式)。アパート等は構造上の例外がある
取付点は施工しやすい場所でよい安全で支障のない位置を選ぶ
高さは一律の基準がある道路横断・鉄道横断・一般の場所で数値が分かれる
連接引込線は条件のどれか1つを満たせばよい3つの条件をすべて同時に満たす必要がある
連接引込線は屋内を通してもよい屋内を通過しない
計量器は建物の裏側でもよい検針・保守がしやすい適切な位置に設置する
ここまでのポイント
  • 計量器(メーター)は、検針・保守がしやすい適切な位置に設置する。
  • 引込口装置は、引き込んだ電気を安全に建物内へ送るための要となる。
  • 低圧引込線は、使用する電線・配線方法を規定に沿って施設する。

よくある質問(FAQ)

トピック4:よくある質問(FAQ)

Q. 引込線ってどこからどこまでのこと?

A. 電力会社の配電線(架空線や地中線)から、建物の引込口装置までを結ぶ電線のことです。原則として1つの建物に1回線で、取付点や高さに基準があります。

Q. 引込線の高さはどれくらい必要?

A. 低圧架空引込線では、道路(車道)を横断する場合は路面上5m以上(技術上やむを得ず交通に支障がなければ3m以上)、鉄道・軌道の横断はレール面上5.5m以上、一般の場所では地表上4m以上が目安です。

Q. 連接引込線を使うときの条件は?

A. 分岐点から100m以内であること、幅5mを超える道路を横断しないこと、屋内を通過しないことの3つが基本条件です。満たせない場合は連接引込線は使えません。

まとめ|範囲・高さ・連接条件の3点で押さえる

引込線は、配電線から引込口装置までを原則1回線で引き、横断する対象に応じた高さを確保し、連接引込線は3条件をすべて満たすことが基本です。

進める場面確認すること判断の目安
計画を始めるときどこからどこまでが引込線か電力会社の配電線から建物の引込口装置まで
計画を始めるとき回線数は適切か原則1つの建物に1回線(同一電気方式)
計画を始めるとき例外にあたる建物かアパート等は構造上の例外がある
取付点を決めるとき位置は安全で支障がないか取付点の選定
ルートを引くとき何を横断するか道路・鉄道・一般の場所で高さの基準が分かれる
連接を検討するとき分岐点からの距離は足りるか100m以内
連接を検討するとき横断する道路の幅は幅5m超の道路は横断しない
連接を検討するとき屋内を通っていないか屋内は通過しない
連接を検討するとき条件を一部満たせないとき3つすべてを満たせなければ連接引込線は使えない
機器を配置するとき計量器の位置は適切か検針・保守がしやすい位置
機器を配置するとき引込口装置の役割引き込んだ電気を安全に建物内へ送る
配線するとき電線と配線方法は規定どおりか低圧引込線の規定による

基本ルールで押さえること

  • 引込線の範囲。
  • 1建物1回線の原則と例外。
  • 取付点の選び方。

高さと連接で押さえること

  • 横断する対象ごとの高さ。
  • 連接引込線の3条件。
  • すべて満たす必要があること。

機器と配線で押さえること

  • 計量器の位置。
  • 引込口装置の役割。
  • 低圧引込線の電線・配線方法。

引込線は、電力会社の設備と建物側の設備がつながる境目にあたります。とくに連接引込線は「3つのうち1つでも外れたら使えない」という点が判断を分けるので、ルートを描く段階で3条件をまとめて確認しておくと確実です。

📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】

ペン太ペン太
高さの基準はどう覚えればいいですか?
ハリタハリタ
道路横断は路面上5m以上、鉄道横断は5.5m以上、一般地は地表上4m以上。場所ごとに整理しましょう。

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内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。