内線規程の解釈と解説【031】|地中電線路
地中電線路を図解で整理。高圧の表示(2m間隔)、埋設深さ(直接埋設1.2m/0.6m以上・需要場所0.3m以上)、暗きょ式の要件(重量物に耐える・防火耐燃措置)を要点とFAQでまとめます。
出典:電気設備の技術基準の解釈 第120条・
地中電線路は、ケーブルを管路式・暗きょ式・直接埋設式のいずれかで施設する電線路です。押さえるポイントは 「方式と表示/直接埋設式の深さ/暗きょ式と地中箱」 の3つに整理できます。
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ハリタ| 区分 | 主な決まり(解釈第120条・第121条) |
|---|---|
| 方式 | 電線はケーブル。管路式・暗きょ式・直接埋設式のいずれか |
| 表示(高圧・特別高圧) | 物件の名称・管理者名・電圧を、おおむね2mの間隔で(需要場所は名称・管理者名を除く。需要場所の高圧15m以下は不要) |
| 直接埋設式の深さ | 重量物の圧力を受けるおそれがある場所1.2m以上、その他0.6m以上。衝撃からの防護も |
| 暗きょ式 | 重量物の圧力に耐える暗きょ。防火措置は耐燃措置か自動消火設備 |
| 地中箱 | 圧力に耐える構造。ふたは取扱者以外が容易に開けられないように |
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ハリタこの記事で押さえる3つのこと
- 高圧・特別高圧は、名称・管理者名・電圧をおおむね2mの間隔で表示。需要場所の高圧15m以下は不要。
- 直接埋設式は、重量物の圧力を受けるおそれがある場所1.2m以上、その他0.6m以上。衝撃からも防護。
- 暗きょ式の防火措置は、耐燃措置か自動消火設備のどちらか。地中箱のふたも決まりあり。
① 3つの方式と表示
- 地中電線路は、電線にケーブルを使い、管路式・暗きょ式・直接埋設式のいずれかで施設する(解釈第120条第1項)
- 管路式には電線共同溝(C.C.BOX)方式を、暗きょ式にはキャブ(ふた掛け式のU字構造物)を含む
- 管路式の管は、車両その他の重量物の圧力に耐えるもの(第2項第一号)
- 高圧又は特別高圧の地中電線路には表示を施す(管路式は第120条第2項第二号、直接埋設式も準じる)
- 物件の名称・管理者名・電圧を表示(需要場所では名称と管理者名を除く)
- おおむね2mの間隔で表示。他人が立ち入らない場所や、位置が十分に認知できる場合は省略可
- 需要場所に施設する高圧地中電線路で、長さ15m以下のものは表示しなくてよい
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ハリタ- ケーブルを管路式・暗きょ式・直接埋設式で施設する。
- 高圧・特別高圧は、名称・管理者名・電圧をおおむね2mの間隔で表示する。
- 需要場所は電圧だけ。需要場所の高圧15m以下は表示不要。
② 直接埋設式の深さと防護
- 直接埋設式の深さ:車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所1.2m以上/その他0.6m以上(第120条第4項第一号)
- ただし、使用するケーブルの種類や施設条件を考慮し、加わる圧力に耐えるよう施設する場合は、この限りでない
- 衝撃からの防護:堅ろうなトラフなどの防護物に収める/重量物の圧力を受けるおそれがない場所の低圧・高圧は上部を堅ろうな板・といで覆う/がい装を有するケーブルを使う、など
- JESC E6007(直接埋設式(砂巻き)による低圧地中電線の施設)による場合の扱いもある
- 直接埋設式は、重量物の圧力を受けるおそれがある場所で1.2m以上、その他で0.6m以上。
- トラフ・板やとい・がい装ケーブルなどで衝撃から防護する。
③ 暗きょ式と地中箱
- 暗きょは、車両その他の重量物の圧力に耐えるもの(第120条第3項)
- 防火措置は、地中電線に耐燃措置を施すか、暗きょ内に自動消火設備を施設するか、のどちらか
- 耐燃措置は、不燃材料などの被覆、延焼防止テープ・シート・塗料、不燃・自消性難燃の管やトラフに収める、など
- 地中箱は重量物の圧力に耐える構造とし、ふたは取扱者以外の者が容易に開けられないように。ガスのおそれがある1m³以上の地中箱には通風装置など(第121条)
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 表示は高圧だけ | 高圧と特別高圧。需要場所の高圧15m以下は不要 |
| 表示はどこでも2mごとに必須 | 他人が立ち入らない場所などは間隔の表示を省略できる |
| 0.3m緩和は解釈の決まり | 解釈は1.2m/0.6m以上。0.3m緩和は解釈に書かれていない |
| 深く埋めれば防護はいらない | トラフ・板やとい・がい装ケーブルなどで衝撃から防護 |
| 暗きょ式は防火措置と耐燃措置の両方 | 防火措置は耐燃措置か自動消火設備のどちらか |
| 地中箱はふたを載せるだけ | 圧力に耐える構造、取扱者以外が開けられないふた |
- 車両など重量物の圧力に耐える構造とする。
- 防火措置は、耐燃措置か自動消火設備のどちらか。
- 地中箱は圧力に耐え、ふたは取扱者以外が開けられないように。
よくある質問(FAQ)
Q. 地中電線路の表示はどうするの?
A. 高圧又は特別高圧の地中電線路では、物件の名称・管理者名・電圧を、おおむね2mの間隔で表示します(需要場所では名称と管理者名を除く)。他人が立ち入らない場所や位置が十分に認知できる場合は間隔の表示を省略でき、需要場所に施設する長さ15m以下の高圧地中電線路は表示が要りません(解釈第120条第2項)。
Q. 地中電線路の埋設深さの目安は?
A. 直接埋設式では、車両その他の重量物の圧力を受けるおそれがある場所で1.2m以上、その他の場所で0.6m以上です。あわせて、トラフなどの防護物、板やとい、がい装ケーブルなどで衝撃から防護します(解釈第120条第4項)。
Q. 暗きょ式で注意することは?
A. 暗きょは車両その他の重量物の圧力に耐えるものとし、防火措置を施します。防火措置は、地中電線に耐燃措置(不燃材料の被覆、延焼防止テープ、不燃の管など)を施すか、暗きょ内に自動消火設備を施設するか、のどちらかです(解釈第120条第3項)。
Q. 地中電線路はどんな方式で施設する?
A. 電線にケーブルを使い、管路式・暗きょ式・直接埋設式のいずれかで施設します。管路式には電線共同溝方式、暗きょ式にはキャブも含まれます(解釈第120条第1項)。
まとめ|埋める前に表示・深さ・構造を確定する
地中電線路は、高圧・特別高圧なら表示を、直接埋設式なら場所に応じた深さと防護を、暗きょ式なら構造と防火措置を確保することが基本です。
| 進める場面 | 確認すること | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 方式を決めるとき | 管路式・暗きょ式・直接埋設式のどれか | 電線はケーブル。方式ごとに決まりが違う |
| ルートを決めるとき | 重量物の圧力を受けるおそれがあるか | 直接埋設式は1.2m以上か0.6m以上 |
| 直接埋設するとき | 衝撃からの防護 | トラフ・板やとい・がい装ケーブルなど |
| 管路式のとき | 管が圧力に耐えるか | 車両その他の重量物の圧力 |
| 暗きょ式のとき | 防火措置 | 耐燃措置か自動消火設備 |
| 地中箱を置くとき | 構造とふた | 圧力に耐え、取扱者以外が開けられない |
| 埋め戻す前 | 高圧・特別高圧の表示 | 名称・管理者名・電圧をおおむね2m間隔で |
| 需要場所のとき | 表示の内容と長さ | 名称・管理者名は除く。高圧15m以下は不要 |
表示で押さえること
- 高圧・特別高圧か。表示する内容と、需要場所での違い。
- おおむね2mの間隔。
- 省略できる条件と、需要場所の高圧15m以下。
埋設深さで押さえること
- 重量物の圧力を受ける場所かどうか。
- その他の場所の深さ。
- トラフ・板やとい・がい装ケーブルなどの防護。
暗きょ式で押さえること
- 重量物の圧力に耐える構造。
- 防火措置(耐燃措置か自動消火設備)。
- 地中箱の構造とふた。
地中電線路は埋め戻してしまうと、あとから表示を入れることも深さを直すこともできません。上の表の「埋め戻す前」までの項目は、掘削が空いているうちにひととおり確認しておきたいところです。
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