分岐回路の設計は、分電盤から各部屋へ電気を分ける回路の設計です。過電流遮断器(ブレーカ)の容量によって、使う電線の太さやコンセントの容量、施設位置、必要な回路数が決まります。数字が多いところですが、表と図でスッキリ整理できます。
この記事では、種類別の表・施設位置(3m/8m/制限なし)・分岐回路数の計算を、図解・計算例・計算ツールで解説します。
🦔 はりた:「そう!分電盤から各部屋へ伸びる1本ずつの回路が分岐回路。ブレーカの大きさで電線の太さやコンセントが決まるんだ」
🐧 見習いペン太:「数字がいっぱいで覚えられる気がしません…」
🦔 はりた:「大丈夫。“20A→1.6mm”“30A→2.6mm”みたいに表でセットにすれば、出るところは限られてるよ」
- 20Aブレーカの分岐回路 → 電線は 1.6mm以上
- 開閉器・過電流遮断器は 原則 分岐点から3m以内
- 電線の許容電流が IBの35%以上→8m以下/55%以上→距離制限なし
- 分岐回路数 = 全負荷容量 ÷ 1回路の容量(切り上げ)


過電流遮断器の容量で決まる分岐回路
コンセントや照明など50A以下の分岐回路は、分岐ごとに施設する過電流遮断器の定格電流の大きさによって、電線の太さとコンセントの定格電流が定められています。下の表が全体像です。

開閉器・過電流遮断器の施設位置(3m/8m/制限なし)
分岐回路には、原則として幹線の分岐点から3m以下の場所に開閉器(開閉器および過電流遮断器)を施設します。ただし、分岐した電線の太さで決まる許容電流と、幹線の過電流遮断器の定格電流 IB との割合によって、3mを超える場所でも取り付けられます。
具体的には、分岐電線の許容電流が IBの35%以上なら 8m以下に、IBの55%以上なら 距離の制限なしで取り付けられます。なお、分岐回路の過電流遮断器そのものは省略できません。

🦔 はりた:「分岐電線の許容電流をIBで割るんだ。たとえば2.0mm(35A)でIBが50Aなら35÷50=70%。55%以上だから距離制限なし、ってわかるよ」
🐧 見習いペン太:「太い電線ほど遠くに置けるんですね」
分岐回路数の求め方
電灯やコンセントの分岐回路の数は、全負荷容量 ÷ 1分岐回路あたりの容量で求めます。割り切れないときは切り上げます。

分岐回路数 自動計算ツール
全負荷容量と1回路あたりの容量(VA)を入れると、必要な分岐回路数(切り上げ)を計算します。
全負荷容量と、1分岐回路あたりの容量(VA)を入力してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 20Aの配線用遮断器の分岐回路の電線は何mm以上ですか?
A. 直径1.6mm以上の電線を使います。コンセントは20A以下(15Aまたは20A)で、コンセントの数に制限はありません。
Q. 分岐回路の開閉器・過電流遮断器はどこに施設しますか?
A. 原則、幹線の分岐点から3m以下の場所に施設します。分岐電線の許容電流がIBの35%以上なら8m以下、55%以上なら距離の制限なく取り付けられます(分岐回路の過電流遮断器は省略できません)。
Q. 分岐回路の数はどう求めますか?
A. 全負荷容量を1分岐回路あたりの容量で割り、端数は切り上げます。例:全負荷5,000VA÷1回路1,500VA=3.3 → 4回路です。
Q. 30Aの分岐回路の電線とコンセントは?
A. 電線は直径2.6mm以上(断面積5.5mm²)、コンセントは20〜30Aです。
まとめ
分岐回路の設計の要点:
- 20A配線用遮断器の回路 → 電線1.6mm以上・コンセント20A以下(数は無関係)
- 30Aの回路 → 電線2.6mm以上・コンセント20〜30A
- 開閉器は原則3m以下/35%以上で8m以下/55%以上で制限なし
- 電線の許容電流:1.6mm=27A・2.0mm=35A・2.6mm=48A
- 分岐回路数=全負荷容量÷1回路容量(切り上げ)
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