内線規程の解釈と解説【024】|架空ケーブル(メッセンジャーワイヤー)
ブラウザでそのまま使える登録不要ツール
この記事の方法でメッセンジャーワイヤーを選定するなら、姉妹サイト「セコサポ」のメッセンジャーワイヤーサイズ選定ツール(ちょう架用線の自動計算・登録不要)が便利です。
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
架空ケーブルは、メッセンジャーワイヤ(ちょう架用線)で支えて施設します。押さえるポイントは 「ちょう架・強度・接地・安全率」 の要点に整理できます。

✔ ① ちょう架・使用ケーブル
✔ ② 強度・接地・安全率
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- ハンガーの間隔は、高圧と低圧でどう違いますか。
- メッセンジャーワイヤに必要な強度はどのくらいですか。
- D種接地工事を省略できるのは、どんな場合ですか。
① ちょう架・使用ケーブル
- メッセンジャーワイヤにハンガーを用いてケーブルを吊る
- ハンガー間隔:高圧50cm以下(必須)/低圧50cm以下が望ましい
- 使用ケーブル:低圧は鉛被・アルミ被・クロロプレン・ビニル・ポリエチレン・MIケーブル等、高圧はこれらに保護被覆付きも可
ペン太
ハリタ| 電圧の区分 | ハンガー間隔 | 使用できるケーブル |
|---|---|---|
| 低圧 | 50cm以下が望ましい | 鉛被・アルミ被・クロロプレン・ビニル・ポリエチレン・MIケーブル等 |
| 高圧 | 50cm以下(必須) | 上記に加え、保護被覆付きも可 |
- メッセンジャーワイヤにハンガーを用いてケーブルを吊る。
- ハンガー間隔は、高圧50cm以下(必須)、低圧50cm以下が望ましい。
- 使用ケーブルは、低圧が鉛被・アルミ被・クロロプレン・ビニル・ポリエチレン・MIケーブル等。
- 高圧はこれらに保護被覆付きも可。
② 強度・接地・安全率

- 強度:引張強さ5.93kN以上、または断面積22mm²以上の亜鉛メッキ鉄より線
- D種接地:原則必要(低圧で絶縁電線を使用する場合は省略可)
- 安全率:高圧回路は2.5以上(安全率=E/T、T=WS²/8D で確認)
- 接地線は低圧/高圧・弱電/光ファイバなど異種回路で分けて設置
| ちょう架 | ハンガー間隔は高圧50cm以下(必須)、低圧50cm以下が望ましい |
|---|---|
| 強度 | 引張強さ5.93kN以上、または断面積22mm²以上の亜鉛メッキ鉄より線 |
| 接地 | 原則D種接地(低圧で絶縁電線なら省略可) |
| 安全率 | 高圧回路は2.5以上(安全率=E/T、T=WS²/8D) |
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| ハンガー間隔は低圧も必須の数値 | 高圧は50cm以下が必須、低圧は50cm以下が望ましい |
| ケーブルは低圧も高圧も同じ | 高圧はこれらに保護被覆付きも使える |
| メッセンジャーワイヤは太ければよい | 引張強さ5.93kN以上、または断面積22mm²以上の亜鉛メッキ鉄より線 |
| 接地は必ず必要 | 原則D種接地。低圧で絶縁電線を使用する場合は省略できる |
| 安全率は電圧によらず同じ | 高圧回路は2.5以上 |
| 接地線はまとめて1本でよい | 低圧/高圧、弱電/光ファイバなど異種回路で分けて設置する |
- 強度は、引張強さ5.93kN以上、または断面積22mm²以上の亜鉛メッキ鉄より線。
- D種接地は原則必要(低圧で絶縁電線を使用する場合は省略可)。
- 安全率は高圧回路で2.5以上(安全率=E/T、T=WS²/8D で確認)。
- 接地線は低圧/高圧、弱電/光ファイバなど異種回路で分けて設置する。
よくある質問(FAQ)
Q. ちょう架(ハンガー)の間隔はどれくらい?
A. メッセンジャーワイヤにハンガーで吊る間隔は、高圧では50cm以下が必須、低圧では50cm以下が望ましいとされています。
Q. メッセンジャーワイヤに必要な強度は?
A. 引張強さ5.93kN以上、または断面積22mm²以上の亜鉛メッキ鉄より線を用います。高圧回路では安全率2.5以上が求められます。
Q. メッセンジャーワイヤの接地は必要?
A. 原則としてD種接地工事が必要です。ただし低圧で絶縁電線を使用している場合は省略できます。接地線は低圧と高圧、弱電と光ファイバなど異種回路で分けて設置します。
まとめ|吊る間隔・支える強度・接地の3点
架空ケーブルは、ハンガーで規定の間隔に吊り、所定の強度のメッセンジャーワイヤで支え、原則としてD種接地を施すことが基本です。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| ちょう架の方法 | メッセンジャーワイヤにハンガーを用いてケーブルを吊る |
| ハンガー間隔(高圧) | 50cm以下(必須) |
| ハンガー間隔(低圧) | 50cm以下が望ましい |
| 使用ケーブル(低圧) | 鉛被・アルミ被・クロロプレン・ビニル・ポリエチレン・MIケーブル等 |
| 使用ケーブル(高圧) | 上記に加え、保護被覆付きも可 |
| メッセンジャーワイヤの強度 | 引張強さ5.93kN以上、または断面積22mm²以上の亜鉛メッキ鉄より線 |
| 接地工事 | 原則D種接地 |
| 接地を省略できる場合 | 低圧で絶縁電線を使用する場合 |
| 安全率(高圧回路) | 2.5以上 |
| 安全率の確認 | 安全率=E/T、T=WS²/8D |
| 接地線の分け方 | 低圧/高圧、弱電/光ファイバなど異種回路で分けて設置 |
ちょう架で押さえること
- ハンガーで吊っているか。
- 電圧の区分に応じた間隔。
- 使用できるケーブルの種類。
強度で押さえること
- 引張強さまたは断面積の条件。
- 亜鉛メッキ鉄より線であること。
- 高圧回路の安全率2.5以上。
接地で押さえること
- D種接地の原則。
- 低圧の絶縁電線での省略条件。
- 異種回路ごとの接地線の分離。
架空ケーブルは、支持物と支持物のあいだで自重と風を受け続けます。ハンガーの間隔とメッセンジャーワイヤの強度は、たるみと断線の両方を防ぐための数値です。高圧では安全率まで含めて確認しておくと安心です。
📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】
ペン太
ハリタ📎 関連するおすすめアイテム
内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。
30秒アンケートこの記事は役に立ちましたか?
タップするだけで完了します。あなたの声でこのサイトは育ちます。
ご回答ありがとうございます!
よければ、あと3つだけ教えてください(任意・答えなくてもOK)
ありがとうございました。いただいた声は記事の改善に使わせていただきます。



