強電設備の設計|非常照明の直線配置について詳しく解説
- 非常照明の設計手順について知りたい方
- 直線配置について調べている方
- 直線配置とは何か知りたい方など
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- 非常照明の配置方法は、いくつあるか
- 直線配置が使えるのは、廊下の幅が何m以下のときか
- LEDの場合、壁ぎわで確保すべき合成照度は何lxか
非常照明|配置方法について
非常照明の配置方法には下記の3方法があります
- 単体配置
- 直線配置
- 四角配置
- 配置方法は単体配置・直線配置・四角配置の3つ
- 条件に合う配置方法を選ぶと設置台数を削減でき、経済的に計画できる
非常照明|直線配置について
- 各天井高(器具取付高さ)に対して、幅2mの廊下で壁ぎわの合成照度が1 lx(蛍光灯またはLEDは2lx)以上となるための最大取付間隔(単位m)をA2、B2で表わします。
- 蛍光灯のように配光に方向性のある場合で、図4のようにA断面方向に配置する場合はA2で表わします。
- 図5のようにB断面方向に配置する場合はB2で表わしますので、この数値以下の間隔で照明器具を取り付けてください。
- また廊下の端部は、単体配置の表により照度範囲A1、A1′、B1、B1′を決めてください。
直線配置の解説
単体配置の場合、非常照明の照度範囲は照明器具から
半径距離を引いた円で表現されています。
この円は1 lx(蛍光灯またはLEDは2lx)以上の範囲を表していますが、実際の照度は
この範囲を超えても1.99、1.98…と真っ暗になっているわけではありません。
仮に2lx【LED】の外側に1lx【LED】の円を表現した場合、
この円の合成範囲は1lx+1lxで2lx以上確保できているものとみなします。
この合成照度にて2lx以上の照度を確保できる距離が直線配置の距離となります
ペン太
ハリタ| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 直線配置はどんな廊下でも使える | 廊下の幅が2m以下であることが条件 |
| 必要な照度はどの光源でも1lx | 蛍光灯またはLEDは2lx以上 |
| 照度範囲の円の外は真っ暗になる | 範囲外でも照度は連続して下がる。隣と合成して2lx以上を確保する |
| A2とB2は同じ値 | 配光の方向により、断面方向ごとに表が分かれる |
| 廊下の端部も直線配置の表で決める | 端部は単体配置の表で照度範囲を決める |
- 幅2mの廊下で壁ぎわの合成照度が2lx以上(蛍光灯・LED)となる最大取付間隔をA2・B2で表す
- A断面方向に配置する場合はA2、B断面方向に配置する場合はB2
- 廊下の端部は単体配置の表で照度範囲を決める
直線配置に適した場合と適用の条件
- 廊下
- 廊下の幅が2m以下である
- 直線配置の距離が廊下幅2m時の合成照度2lx以上の場合の最大距離にて記載されています
- 廊下幅が2mを超える場合、合成照度2lxの範囲を超えてしまうため照度の確保ができていないことになります
- 直線配置の対象は廊下
- 適用条件は廊下の幅が2m以下であること
- 2mを超えると合成照度2lxの範囲を超え、照度を確保できない
よくある質問(FAQ)
Q. 直線配置とは何ですか?
A. 蛍光灯やLEDのように配光に方向性のある器具を、廊下に沿って一定間隔で並べる配置方法です。隣り合う器具の照度範囲を合成し、合成照度2lx(LED)以上を確保できる最大間隔で取り付けます。
Q. 直線配置が使える条件は?
A. 廊下の幅が2m以下であることが条件です。直線配置の最大距離は廊下幅2m時に合成照度2lx以上を満たす最大距離として定められているため、2mを超えると照度を確保できません。
Q. 非常照明に必要な照度は?
A. 幅2mの廊下で壁ぎわの合成照度が、蛍光灯またはLEDで2lx以上(白熱灯等は1lx以上)です。現状の標準的なランプ仕様はLEDのため、2lx以上を必要照度として計画します。
Q. A2・B2は何を表しますか?
A. 各天井高(器具取付高さ)に対して、上記の照度を満たす最大取付間隔(単位m)です。配光方向に応じてA断面方向はA2、B断面方向はB2で表し、その数値以下の間隔で器具を取り付けます。
ペン太
ハリタ図版出典:パナソニック「【非常灯】非常用照明器具の配置(レイアウト)について解説してください。-防災照明」(同社FAQ)より引用。著作権は同社に帰属します。
まとめ
直線配置は、廊下の幅2m以下という条件のもとで、合成照度から最大間隔を決める配置方法です。
| 確認する順番 | 見るところ |
|---|---|
| 1|配置方法を選ぶ | 単体配置・直線配置・四角配置の3つから選定する |
| 2|廊下の幅を確認 | 2m以下であること |
| 3|光源を確認 | 蛍光灯またはLEDなら合成照度2lx以上 |
| 4|断面方向を確認 | A断面方向ならA2、B断面方向ならB2 |
| 5|端部を決める | 単体配置の表でA1・A1′・B1・B1′を決める |
直線配置の考え方
- 単体配置の照度範囲は、器具から半径距離を引いた円で表される
- 円の外側でも照度が急に0になるわけではない
- 2lxの外側の1lxどうしを合成すると2lx以上を確保できているとみなす
- この合成照度で2lx以上を確保できる距離が直線配置の距離になる
適用の条件
- 対象は廊下
- 廊下の幅が2m以下であること
- 2mを超えると合成照度2lxの範囲を超え、照度の確保ができない
- 中心から最大1mの範囲で設置可能な最大距離が直線配置の距離になる
台数を減らせる配置方法ですが、幅の条件を外すと照度が成立しません。まず廊下幅から確認してください。
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