電動機ブレーカー定格電流の何倍まで?内線規程の上限・始動電流保護協調の3ルールで動力ブレーカーの容量を決める手順と計算例。自動選定ツールあり。
技術図書館動力ブレーカーの選定|上限の倍率・始動電流・保護協調解釈149の×3倍/×2.75倍と、電線許容電流×2.5倍の特例。計算例まで全7枚のスライドで整理この資料をスライドで見る資料一覧を見る
自動選定ツールあり。

この記事の計算を、その場でツールで

動力盤 主幹ブレーカー選定ツール(複数台の合計から自動選定)

電動機の出力と台数を入れると、内線規程の根拠表から主幹ブレーカーと幹線ケーブルを選定します。

セコサポ(電気設計・工事ツール集)で開きます。登録不要で、入力した値はお使いのブラウザに保存されます。

自動選定ツールあり。
この記事は、連載「幹線設備の設計マニュアル」第6回 分電盤へ落とす の補足解説です。計画全体の流れは 設計・施工マニュアル(目次) からご覧いただけます。
動力負荷のブレーカーサイズ選定の全体像
🔧 手を動かさず一発で出したい方へ(登録不要ツール)
電動機の定格電流を入れるだけで、動力分電盤の主幹ブレーカー容量の目安を自動で計算できます。セコサポの登録不要ツールで、登録不要ですぐに使えます。
 
 

始動電流を考慮すべし

 
今回の疑問

 

動力負荷のブレーカーサイズ

選定方法について教えてほしい!

 
結論

 

動力負荷の開閉器サイズは

下記のどちらか小さい値を選定しましょう。

本記事のおすすめの方

  • 動力負荷のブレーカーサイズについて調べている方
  • 選定したブレーカーサイズが大きいがあっているか心配な方
 
この記事でわかること

  1. ブレーカーサイズの選定方法
  2. 負荷に応じた正しいサイズの選定方法
  3. 選定の根拠資料について
動力ブレーカー(電動機回路の過電流遮断器)の選び方図解|電技解釈149の3倍/2.75倍・特例2.5倍
動力ブレーカーの選定(電技解釈149:電動機定格×3倍〔50A以下〕/×2.75倍〔50A超〕+他機器、過負荷保護ありなら電線許容電流×2.5倍まで)
図解のポイント:動力(電動機)回路のブレーカーは、電動機の定格電流を基準に上限が決まります。電動機定格電流が50A以下ならブレーカー定格は「電動機定格×3倍 + 同一分岐の他機器の電流合計」以下、50A超なら「×2.75倍 + 他機器の電流合計」以下です(電技解釈149)。始動時の大電流で誤作動しないことが条件で、サーマルリレー等の過負荷保護があり保護協調がとれる場合は電線の許容電流の2.5倍まで大きくできます。
📱 動力ブレーカーの選定(解釈149)(要点データ)
電動機定格 50A以下
電動機定格 ×3倍 + 他機器の電流合計 が上限
電動機定格 50A超
電動機定格 ×2.75倍 + 他機器の電流合計 が上限
特例(過負荷保護あり)
電線の許容電流 ×2.5倍 まで大きくできる
注意
始動電流で誤作動しないこと(モーターは始動時に大電流)
役割分担
サーマル等=過負荷 / ブレーカー=短絡・地絡(保護協調)
ペン太ペン太
動力のブレーカーって、定格電流ぴったりのサイズを選べばいいんですよね?
ハリタハリタ
それでは始動時に落ちます。電動機は始動時に定格の3〜6倍の電流が流れるんです。

この3つ、すぐ答えられますか

  • 電動機の分岐回路で、遮断器の定格電流の上限は何倍か
  • 電熱器で始動電流を考えなくてよいのはなぜか
  • 保護協調が取れている場合の特例は、どこまで認められるか

ブレーカーサイズの簡易計算表

トピック1:ブレーカーサイズの簡易計算表
動力ブレーカー・ケーブルサイズ早見表|内線規程3705-3+自動計算 .kt-wrap{overflow-x:auto;-webkit-overflow-scrolling:touch;margin:1....
  今回は、内線規程に記載されている下記内容についての解説します 3.電動機に電気を供給する分岐回路の過電流遮断器の選定は,次の各号による こと。(解釈149) ① 過電流遮断器の定格電流は,当該電動機の定格電流の3倍(電動機の定格電流が50Aを超える場合は,2.75倍)に他の電気使用機械器具の定格電流の合計を加えた値以下で,かつ,電動機の始動電流により動作しない定格のものであること。ただし,電動機の過負荷保護装置との保護協調が適切であるときは,当該分岐回路に使用する電線の許容電流の2.5倍以下とすることができる。

まずは動力と電灯負荷の違いを認識しよう!

トピック2:動力と電灯負荷の違い

電気設備設計において、「動力」と「電灯負荷」は明確に区別して考える必要があります。
同じ“負荷”でも、その特性や開閉器の選定方法には大きな違いがあるのです。

💡 補足:始動電流とは?

始動電流とは、モーターなどを動かす瞬間に必要な大きな電流のことです。
通常、定格電流の3〜6倍程度になることもあるため、これを考慮しないと開閉器が誤作動(トリップ)してしまうことがあります。


📌 負荷の特性を理解しよう

電気設備で扱う負荷には主に以下の2種類があります:

負荷の種類 主な例 特徴
動力負荷 モーター、電熱器、空調機など 始動電流が大きい、連続運転あり
電灯負荷 照明、コンセント、事務機器など 比較的安定した消費電流、突入電流は少ない

🔥 電熱器はどう考える?

電熱器(ヒーターなど)は、始動電流が存在しないため、動力負荷であっても電灯負荷に近い扱いが可能です。
始動電流を考慮せずに開閉器サイズを決めても問題ありません。


⚡ 開閉器サイズの選定で混同に注意!

  • 電動機(モーター)系負荷
     → 始動電流を考慮し、定格電流より大きめの開閉器を選定する必要あり
     (例:始動電流が定格の6倍になるケースも)

  • 電灯負荷/電熱器系負荷
     → 計算上始動電流は考慮しないものとし、実使用電流に応じて開閉器を選定

📌 これらを混同して同じサイズで設計してしまうと、誤動作や機器故障の原因になるため、必ず分けて考えましょう!

⚙️ 負荷の区分

負荷の種類 主な設備例 始動電流の考慮 トリップの考え方 選定のポイント
電動機(モーター) 換気扇、ポンプ、コンプレッサー等 必要(大) 定格電流+始動余裕 始動電流に耐えるよう大きめの開閉器を選ぶ
空冷ヒートポンプ パッケージエアコン等 必要(中) 過負荷トリップさせない 高温・低温運転で負荷変動に耐えるよう選定
電熱器 温水器、ヒーター等 不要 定格電流を基準 実使用電流に対して適正サイズでOK
電灯 照明、コンセント、OA機器など 不要 定格電流を基準 合計電流値に20〜30%程度の余裕で選定
ペン太ペン太
じゃあ逆に、上限は何倍まで大きくしていいんですか?
ハリタハリタ
解釈149で、電動機定格電流50A以下なら3倍が上限です。50Aを超えると2.75倍になります。
ここまでのポイント
  • 動力負荷は始動電流が大きく、電灯負荷は比較的安定している
  • 始動電流は定格電流の3〜6倍になることもある
  • 電熱器は始動電流がなく、電灯負荷に近い扱いができる

電動機(モーター)回路のブレーカー選定ルール

トピック3:電動機回路のブレーカー選定

📘どういう内容?

電動機(モーター)を動かすための回路には、「過電流遮断器(ブレーカー)」をつけます。でも、モーターって電源を入れた瞬間にドーン!と大きな電流(始動電流)が流れるんです。そこで、ブレーカーを選ぶときは以下のようなルールがあります。


✅わかりやすく整理!

① 定格電流の上限ルール

電動機の定格電流 ブレーカー定格電流の上限
50A以下 電動機定格電流の 3倍 + 他の機器の電流合計以下
50A超 電動機定格電流の 2.75倍 + 他の機器の電流合計以下
  • ※「他の機器」…同じ分岐回路に繋がっている電熱器などがあれば、その分も足す必要あり

② 始動電流ですぐに切れちゃダメ!

  • モーターを始動するときに流れる大電流で、ブレーカーが誤作動しないようにすること!

③ 保護協調がOKなら特例あり

  • モーターに過負荷保護装置(サーマルリレーなど)があって、ちゃんと役割分担できているなら…

➡️ 電線の許容電流の2.5倍までブレーカーを大きくしてもOK!

電動機回路の3つの保護図解|短絡・地絡はMCCB、過負荷はサーマル(2E/3E)、始動はトリップ回避
電動機回路の3つの保護の役割分担(短絡・地絡=配線用遮断器/過負荷=サーマルリレー/始動=トリップしない特性)
図解のポイント:電動機回路の保護は役割分担で考えます。短絡・地絡などの大きな事故電流は配線用遮断器(MCCB)やヒューズが瞬時に遮断し、じわじわ増える過負荷はサーマルリレー(2E、欠相・反相も守るなら3E)が受け持ち、始動時の大電流ではトリップしない特性を選びます。ブレーカーの「×3倍」は過電流遮断器の上限であって、過負荷保護(サーマル)の代わりにはなりません。

✅ 過電流遮断器の選定ルール【解釈149】

① 遮断器の定格電流(基本ルール)

以下の条件をすべて満たす範囲内で選定します:

条件 内容
上限値1 電動機の定格電流 × 3(50A超は2.75)+ 他の機器の定格電流合計
上限値2(特例) 電線の許容電流 × 2.5 以下であればOK(※保護協調が取れていれば)
始動電流への配慮 モーターの始動電流ではトリップしない定格を選ぶ

📌「始動時にトリップしないように」が特に重要です。


🎓かんたんに言うと?

見習いペン太
見習いペン太
モーターって、スイッチ入れた瞬間だけ大きな電気を使うんですね!だから、普通のブレーカーじゃすぐ切れちゃうんだ…!

はりた
はりた
そうなんだ。だから「始動電流では切れずに」、でも「配線やモーターが壊れないように」ちゃんと保護するためのサイズを選ぶ必要があるんだよ。

🔍ポイント

  • ブレーカーはモーター定格電流の3倍以内(または2.75倍以内)

  • 他の機器の電流も合算して考える

  • 始動電流で誤作動しないブレーカーにする

  • 過負荷保護装置がある場合は、電線の許容電流の2.5倍までOK

動力ブレーカー選定の5ステップ図解|定格電流の確定→上限計算(×3/×2.75+他機器)→始動電流→電線協調→過負荷保護
動力ブレーカー選定の5ステップ(①定格電流を確定→②上限を計算→③始動電流に耐える→④電線と協調→⑤過負荷保護を確認)
図解のポイント:動力(電動機)回路のブレーカーは、①銘板の定格電流を確定し、②「50A以下は×3倍/50A超は×2.75倍 + 同一分岐の他機器の電流合計」で上限を求め、③始動電流(定格の3〜6倍)で誤作動しない特性を選び、④電線の許容電流と協調させ、⑤サーマル等の過負荷保護と上位ブレーカーとの保護協調を確認します。kW→A換算はあくまで目安で、始動方式(直入れ/スターデルタ/インバータ)で始動電流は変わります。
取り違えやすいところ正しくは
電熱器も始動電流を見込んで選ぶ電熱器は始動電流がなく、定格電流を基準にする
倍率はいつでも3倍定格電流が50Aを超える場合は2.75倍
3倍の上限を満たせばそれでよい始動電流でトリップしない特性であることも必要
ブレーカーがあれば過負荷も守れる過負荷保護(サーマル等)は別に必ず設ける
kW→A換算の値をそのまま使う最終は銘板の定格電流・規約電流表で確認する
ここまでのポイント
  • 上限は「定格電流×3倍(50A超は2.75倍)+他機器の定格電流合計」
  • 始動電流でトリップしない定格であることも条件
  • 過負荷保護装置との保護協調が適切なら、電線の許容電流の2.5倍以下まで可

開閉器を求める基本的な手順

トピック4:開閉器を求める基本的な手順
  • 電動機の開閉器サイズは負荷電流によって求めるだけではありません。
  • もともとの電流値より係数を見込んで選定するため負荷電流より大きいサイズが選定されます。

ここまでのポイント
  • 開閉器は遮断器以上の定格電流で選定する
  • 負荷電流だけでは決まらず、始動電流と保護協調まで見る

数値でイメージする計算例

トピック5:数値でイメージする計算例

実際の数字で、動力ブレーカーの上限を確認してみましょう(いずれも電動機の定格電流(銘板値)を基準にします)。

例1:電動機が1台だけの分岐回路

定格電流16Aの三相200V電動機(3.7kW級の一例、他機器なし)の場合、上限は 16A × 3倍 = 48A

直近下位の配線用遮断器(例:40A、特性を満たせば50A)を選定します。始動電流は定格の3〜6倍=約48〜96Aなので、この電流で瞬時トリップしない特性(電動機用)を選び、電線は許容電流が選定ブレーカー以上のものを使います。

例2:電動機+電熱器が同じ分岐

電動機16Aと電熱器10Aが同一分岐にある場合、上限は 16A × 3倍 + 10A = 58A。電熱器は始動電流を考えず定格電流をそのまま加算します。50Aを超える電動機では倍率が「×2.75倍」になる点に注意してください。

⚠️ 実務での注意点・落とし穴

  • 基準は銘板の定格電流。kW→A換算は目安なので、最終は銘板値・規約電流表で確認する。
  • 始動方式で始動電流が変わる(直入れは大きく、スターデルタ・リアクトル始動・インバータで低減)。
  • 複数台なら「最も大きい電動機の始動を考慮 + 他の電動機・機器の定格電流の合計」で見る。
  • ブレーカーの倍率は過電流遮断器の上限。過負荷保護(サーマル等)は別に必ず設ける。
  • 上位ブレーカーとの保護協調(選択遮断)も確認する。
ここまでのポイント
  • 定格16Aで他機器なしなら、上限は16A×3倍=48A
  • 電動機16A+電熱器10Aなら、上限は16A×3倍+10A=58A
  • 電熱器は始動電流を考えず、定格電流をそのまま加算する

よくある質問(FAQ)

トピック6:よくある質問(FAQ)

Q. 動力(電動機)負荷のブレーカー定格電流の上限はどう決まりますか?
A. 電動機の定格電流の3倍(定格電流が50Aを超える場合は2.75倍)に、同じ分岐回路の他の機器の定格電流合計を加えた値以下が上限です。

Q. 始動電流はどのくらい流れますか?
A. モーターの始動時には定格電流の3〜6倍程度の大電流が流れます。この始動電流ではトリップしない定格のブレーカーを選びます。

Q. 電熱器も始動電流を考慮しますか?
A. 電熱器(ヒーター等)は始動電流が存在しないため、始動電流を考慮せず、実使用電流に応じて開閉器サイズを選定できます。

Q. 保護協調が取れている場合の特例はありますか?
A. 電動機の過負荷保護装置(サーマルリレー等)との保護協調が適切であれば、当該分岐回路の電線の許容電流の2.5倍以下までブレーカーを選定できます。

Q. 配線用遮断器(MCCB)とモーターブレーカー(電動機保護用)は何が違いますか?

A. 配線用遮断器(MCCB)は主に短絡・過電流の保護を担い、モーターブレーカー(電動機保護兼用のMMS等)は始動電流に耐えつつ過負荷保護(サーマル)も内蔵しています。用途に応じて使い分けます。

Q. 電動機の定格電流はどう求めますか?

A. 基本は銘板の定格電流を使います。概算では 三相 = P〔kW〕×1000 ÷(√3 × 電圧 × 力率 × 効率)で求められ、内線規程の規約電流表も利用できます。

Q. 同じ分岐に電動機が複数台ある場合は?

A. 一般に「最も大きい電動機の始動を考慮した値 + 他の電動機・機器の定格電流の合計」で上限を判断します(詳細は内線規程によります)。

Q. インバータ(VVVF)駆動でも同じ考え方ですか?

A. インバータは始動電流を抑えられるため、一般に始動突入は小さくなります。ただし機器メーカー指定のブレーカー・保護方式に従うのが基本です。

Q. 過負荷保護(サーマル)は必ず必要ですか?

A. 電動機は過負荷・拘束で焼損しやすいため、原則としてサーマルリレー等の過負荷保護を設けます。ブレーカーの「×3倍」等は過電流遮断器の上限であって、過負荷保護の代わりにはなりません。

📝 まとめ

動力負荷のブレーカーサイズの選定方法 3.電動機に電気を供給する分岐回路の過電流遮断器の選定は,次の各号による こと。(解釈149) ① 過電流遮断器の定格電流は, 当該電動機の定格電流の3倍(電動機の定格電流が50Aを超える場合は,2.75倍)に他の電気使用機械器具の定格電流の合計を加えた値以下 で,かつ,電動機の始動電流により動作しない定格のものであること。ただし,電動機の過負荷保護装置との保護協調が適切であるときは, 当該分岐回路に使用する電線の許容電流の2.5倍以下とすることができる。

負荷電流の3倍よりケーブルの許容電流の方が小さい場合

負荷に電動機を含む場合
電動機あり 2.5IW < 3IM + IH IB ≦ 2.5IW
  ケーブルの許容電流×2.5<電動機の定格電流×3+その他の負荷の定格電流のとき 過電流遮断器≦ケーブルの許容電流×2.5を選定します
項目 要点
開閉器の定格 遮断器以上の定格電流で選定
遮断器の選定 「定格電流×3」+他機器電流、始動電流を考慮
電線100A超の特例 標準定格がなければ「直近上位定格」でOK
特例構成(複合保護) 遮断器定格は電線許容電流以下でも可(要保護協調)
保護協調 サーマル・遮断器間の動作バランスがとれているか確認が必須

動力負荷のブレーカーは、上限の倍率・始動電流・保護協調の3点をそろえて決めます。

こんな場面どう選ぶ根拠
電動機1台だけの分岐(定格16A)上限は16A×3倍=48A定格電流50A以下は3倍が上限のため
電動機16A+電熱器10Aが同一分岐上限は16A×3倍+10A=58A電熱器は始動電流を考えず定格を加算するため
電動機の定格電流が50Aを超える倍率は2.75倍で計算する解釈149の規定による
サーマル等と保護協調が取れている電線の許容電流の2.5倍以下まで可解釈149のただし書きによる
電動機が複数台つながっている最大の電動機の始動+他の定格電流の合計で見る始動が重なる想定で確認するため

計算で押さえること

  • 基準は銘板の定格電流。kW→A換算はあくまで目安
  • 上限は「定格電流×3倍(50A超は2.75倍)+他機器の定格電流合計」
  • 始動電流(定格の3〜6倍)で瞬時トリップしない特性を選ぶ

見落としやすい確認事項

  • 始動方式で始動電流は変わる(直入れは大きく、スターデルタ・リアクトル始動・インバータで低減)
  • 過負荷保護(サーマル等)は遮断器とは別に必ず設ける
  • 上位ブレーカーとの保護協調(選択遮断)も確認する
  • 開閉器は遮断器以上の定格電流で選定する

倍率の計算だけで終わらせず、始動特性と電線の許容電流までひと続きで確認すれば、選定の根拠を説明できます。

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この内容は、連載「動力設備の設計マニュアル」の 第4回 ブレーカーとケーブルの選定 でも扱っています。
連載の目次は 設計・施工マニュアル からどうぞ。

出典:本記事の表・数値は内線規程(JEAC 8001)およびJIS規格をもとに作成しています。適用にあたっては最新版の原典をご確認ください。

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電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。