この記事は連載「内線規程の解釈と解説」(全119回)の1本です。
全体像:内線規程【029】屋内に施設する電線路
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出典:内線規程(JEAC8001-2022)より

屋内に施設する電線路は、建物内に設ける電線路です。押さえるポイントは 「低圧の施設/高圧の施設/施設禁止の場所」 の3つです。

屋内に施設する電線路は低圧は低圧屋内配線に準じ金属線ぴ等を除く、高圧は3810節に準じ、腐食性ガス湿気水気興行場には施設しないという3つのポイントの図解

⚡ 先に結論だけ言うと
要点は3つ。①低圧=低圧屋内配線に準じる(金属線ぴ・ライティングダクト・平形保護層は除く)。②高圧=3810節(配線)に準じる。③施設禁止腐食性ガス・湿気/水気のある場所・興行場
見習いペン太
見習いペン太
屋内に電線路を通すとき、どこでも自由に施工できるんですか?
はりた
はりた
配線方法は低圧屋内配線に準じる(一部の方法は除く)、高圧は3810節に準じる、というルールがあるよ。あと腐食性ガスや水気のある場所、興行場には施設できないから注意だね。
この記事でわかること
✔ ① 低圧の施設
✔ ② 高圧の施設
✔ ③ 施設してはいけない場所

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ペン太ペン太
屋内の電線路って、低圧屋内配線と同じルールで全部いけるんですよね?
ハリタハリタ
準じますが例外があります。金属線ぴ・ライティングダクト・平形保護層配線は除かれるんです。

この3つ、すぐ答えられますか

  • 低圧の屋内電線路で、準用から除かれる配線方法は何ですか。
  • 高圧の屋内電線路は、どの節の規定に準じますか。
  • 屋内電線路を施設してはいけない場所を3つ挙げられますか。
この記事の道案内
内線規程(JEAC8001-2022)にそって、屋内に施設する電線路のルールを4つの視点で整理します。

① 低圧の施設

トピック1:低圧の施設
  • 低圧屋内配線に準じて施設する
  • ただし金属線ぴ配線・ライティングダクト配線・平形保護層配線は除く
  • 配線設計(3605節・3705節)、腐食性ガスのある場所(3425節)の規定にも準じる
ここまでのポイント
  • 低圧屋内配線に準じて施設する。
  • ただし金属線ぴ配線・ライティングダクト配線・平形保護層配線は除く。
  • 配線設計(3605節・3705節)、腐食性ガスのある場所(3425節)の規定にも準じる。

② 高圧の施設

トピック2:高圧の施設
  • 3810節(配線)の規定に準じて施設する
  • メタルラス張りとの絶縁(3102-8)、腐食性ガスのある場所(3425節)の規定にも準じる
ペン太ペン太
施設できない場所って、水気のあるところくらいですか?
ハリタハリタ
腐食性ガスのある場所、湿気や水気のある場所、そして興行場。この3つは覚えておきましょう。
電圧の区分準じる規定あわせて準じる規定
低圧低圧屋内配線(金属線ぴ配線・ライティングダクト配線・平形保護層配線を除く)配線設計(3605節・3705節)、腐食性ガスのある場所(3425節)
高圧3810節(配線)メタルラス張りとの絶縁(3102-8)、腐食性ガスのある場所(3425節)
ここまでのポイント
  • 3810節(配線)の規定に準じて施設する。
  • メタルラス張りとの絶縁(3102-8)の規定にも準じる。
  • 腐食性ガスのある場所(3425節)の規定にも準じる。

③ 施設してはいけない場所

トピック3:施設してはいけない場所
ここがポイント|準拠先と禁止場所
低圧は 低圧屋内配線に準じる(金属線ぴ等を除く)、高圧は 3810節に準じる腐食性ガス・湿気/水気・興行場には施設しない。
屋内に施設する電線路 3つのポイント
① 低圧の施設
  • 低圧屋内配線に準じる
  • 金属線ぴ・ライティングダクト・平形保護層は除く
② 高圧の施設
  • 3810節(配線)に準じる
  • メタルラス張りとの絶縁
③ 施設禁止の場所
  • 腐食性ガスのある場所
  • 湿気の多い・水気のある場所
  • 興行場
取り違えやすいところ正しくは
低圧は屋内配線の方法をすべて使える金属線ぴ配線・ライティングダクト配線・平形保護層配線は除かれる
準じる規定は配線方法だけ低圧は配線設計、高圧はメタルラス張りとの絶縁の規定にも準じる
腐食性ガスの規定は高圧だけの話低圧・高圧ともに腐食性ガスのある場所の規定に準じる
湿気があっても防水すれば施設できる湿気の多い場所・水気のある場所には施設しない
興行場は一般の建物と同じ扱い興行場には施設できない
ここまでのポイント
  • 腐食性ガスなどがある場所には施設しない。
  • 湿気の多い場所・水気のある場所には施設しない。
  • 興行場には施設しない。

よくある質問(FAQ)

トピック4:よくある質問(FAQ)

Q. 屋内に施設する低圧電線路はどう施設する?

A. 低圧屋内配線に準じて施設します。ただし金属線ぴ配線・ライティングダクト配線・平形保護層配線は除きます。配線設計や腐食性ガスのある場所の規定にも準じます。

Q. 高圧の屋内電線路はどう施設する?

A. 3810節(配線)の規定に準じて施設します。メタルラス張りとの絶縁や、腐食性ガスのある場所の規定にも準じます。

Q. 屋内電線路を施設してはいけない場所は?

A. 腐食性ガスなどがある場所、湿気の多い場所または水気のある場所、興行場には施設できません。

まとめ|準じる規定と、避ける場所で決まる

屋内に施設する電線路は、低圧は屋内配線、高圧は配線の規定に準じたうえで、腐食性ガス・湿気や水気・興行場を避けることが基本です。

確認する項目規程が示す内容
低圧の施設方法低圧屋内配線に準じる
低圧で除かれる方法金属線ぴ配線・ライティングダクト配線・平形保護層配線
低圧であわせて準じる規定配線設計(3605節・3705節)、腐食性ガスのある場所(3425節)
高圧の施設方法3810節(配線)の規定に準じる
高圧であわせて準じる規定メタルラス張りとの絶縁(3102-8)、腐食性ガスのある場所(3425節)
施設してはいけない場所(1)腐食性ガスなどがある場所
施設してはいけない場所(2)湿気の多い場所・水気のある場所
施設してはいけない場所(3)興行場

低圧で押さえること

  • 低圧屋内配線に準じているか。
  • 除かれる3つの配線方法を使っていないか。
  • 配線設計の規定への準用。

高圧で押さえること

  • 3810節(配線)の規定に準じているか。
  • メタルラス張りとの絶縁。

場所で押さえること

  • 腐食性ガスなどがないか。
  • 湿気の多い場所・水気のある場所でないか。
  • 興行場でないか。

屋内に施設する電線路は、独自の細かい数値を持たず「どの規定に準じるか」で組み立てられているのが特徴です。準用先を取り違えると全体がずれてしまうので、上の表で低圧・高圧の対応をまず確定させておくと確実です。

📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】

ペン太ペン太
高圧の屋内電線路が出てきたら、次はどこを見ればいいですか?
ハリタハリタ
高圧は3810節に準じます。低圧との違いを条文で確認しながら進めれば大丈夫ですよ。

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。