内線規程の解釈と解説【025】|引込小柱などの施設
出典:内線規程(JEAC8001-2022)、電気設備の技術基準の解釈 第116条
引込小柱は、引込線を支えるための小型の柱です。押さえるポイントは 「柱の規格/強度・表面処理/支線/支線の省略」 に整理できます。
ペン太
ハリタ
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ハリタこの記事で押さえる3つのこと
- 長さはどの柱も6.2m以上。末口は木柱9cm・コンクリート柱10cm・鋼管柱7.6cm以上。
- 支線は22mm²以上のより線か直径4mmの鉄線3条以上で、柱との角度30度以上。
- 支線の省略は3つの条件がそろったときだけ。引込線の高さは道路横断5mなど。
① 柱の種類・規格(2205-1表)
- いずれも長さ6.2m以上
- 末口(柱のてっぺんの直径):木柱(注入柱)9cm以上/コンクリート柱10cm以上/鋼管柱7.6cm以上
- コンクリート柱・鋼管柱は設計荷重780Pa以上。鋼管柱は溶融亜鉛めっき等で防錆、引入れ口にはブッシング
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ハリタ| 柱の種類 | 末口 | そのほかの要件 |
|---|---|---|
| 木柱(注入柱) | 9cm以上 | — |
| コンクリート柱 | 10cm以上 | 設計荷重780Pa以上 |
| 鋼管柱 | 7.6cm以上 | 設計荷重780Pa以上/溶融亜鉛めっき等で防錆、引入れ口にはブッシング |
- いずれも長さ6.2m以上。
- 末口は、木柱(注入柱)9cm以上/コンクリート柱10cm以上/鋼管柱7.6cm以上。
- コンクリート柱・鋼管柱は設計荷重780Pa以上。
- 鋼管柱は溶融亜鉛めっき等で防錆し、引入れ口にはブッシングを設ける。
② 強度・支線・省略と引込線の高さ
- 強度:木柱は風圧荷重の1.2倍、その他の柱は風圧荷重に耐えること
支線の材料と角度
引込小柱は、引込線に横から引っぱられ続けます。倒れないように、引込線と反対側へ支線を張ります。
支線を省略できるとき
次の3つがそろったときだけ、支線を省略できます。
- 軟弱地盤ではない
- 地際をコンクリート巻きなどで堅固に施設する
- 径間が2205-2表の範囲である
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 末口の寸法は柱の種類によらず同じ | 木柱(注入柱)9cm以上、コンクリート柱10cm以上、鋼管柱7.6cm以上と分かれる |
| 設計荷重の規定は全種類にかかる | 設計荷重780Pa以上はコンクリート柱・鋼管柱に対する規定 |
| 鋼管柱は塗装だけでよい | 溶融亜鉛めっき等で防錆し、引入れ口にはブッシングを設ける |
| 強度はどの柱も同じ基準 | 木柱は風圧荷重の1.2倍、その他は風圧荷重に耐えること |
| 支線は1条あれば足りる | 22mm²以上の亜鉛めっき鋼より線、または直径4mm以上の鉄線3条以上 |
| 地際を固めれば必ず支線を省略できる | 軟弱地盤は除く。堅固に施設したうえで2205-2表の径間の範囲に限られる |
あわせて確認:引込線の高さ
引込小柱は、引込線を必要な高さに保つために建てます。低圧の架空引込線の高さは、電技解釈第116条で、渡る場所ごとに決まっています。
| 渡る場所 | 高さ |
|---|---|
| 道路を横断する場合 | 路面上5m(技術上やむを得ず、交通に支障がないときは3m) |
| 鉄道または軌道を横断する場合 | レール面上5.5m |
| 横断歩道橋の上に施設する場合 | 路面上3m |
| 上記以外 | 地表上4m(技術上やむを得ず、交通に支障がないときは2.5m) |
高圧の引込線や、電力会社の設備にかかる部分は、別の条文や電力会社の基準で確かめます。
- 強度は、木柱が風圧荷重の1.2倍、その他は風圧荷重に耐えること。
- 支線は22mm²以上の亜鉛めっき鋼より線、または直径4mm以上の鉄線3条以上。
- 支線は柱との角度30度以上で施設する。
- 軟弱地盤を除き、地際をコンクリート巻きで堅固に施設すれば、2205-2表の径間の範囲で支線を省略できる。
- 低圧の引込線の高さは、道路横断5m・鉄道横断5.5m・その他4mなど、渡る場所で決まる(電技解釈第116条)。
よくある質問(FAQ)
Q. 引込小柱の長さや太さの規格は?
A. 2205-1表により、いずれも長さ6.2m以上で、末口は木柱(注入柱)9cm以上、コンクリート柱10cm以上、鋼管柱7.6cm以上です。コンクリート柱・鋼管柱は設計荷重780Pa以上が必要です。
Q. 支線はどんなものを使うの?
A. 断面積22mm²以上の亜鉛めっき鋼より線、または直径4mm以上の亜鉛めっき鉄線3条以上を使い、柱との角度が30度以上になるよう施設します。
Q. 支線を省略できる条件は?
A. 地盤が軟弱な場所を除き、地際をコンクリート巻きで補強して堅固に施設した場合、2205-2表の径間の範囲で支線を省略できます。
Q. 引込小柱に張る引込線の高さは何m必要?
A. 低圧の架空引込線は、電技解釈第116条で、道路を横断する場合は路面上5m(技術上やむを得ず交通に支障がないときは3m)、鉄道や軌道を横断する場合はレール面上5.5m、横断歩道橋の上は路面上3m、それ以外は地表上4m(技術上やむを得ず交通に支障がないときは2.5m)です。
Q. 支線の角度は、なぜ30度以上なの?
A. 支線と柱の角度が小さいほど、支線の張力のうち柱を支える向きに働く分が小さくなるからです。30度なら張力の半分が柱を支える向きに働きますが、角度が小さいと、同じ張力でも柱を支えきれません。
まとめ|柱の規格・強度・支線の3点で決まる
引込小柱は、種類ごとの末口と設計荷重を満たし、風圧荷重に耐える強度を確保し、支線を角度30度以上で設けることが基本です。
| 進める場面 | 確認すること | 判断の目安 |
|---|---|---|
| 柱を選ぶとき | 長さは足りているか | いずれも6.2m以上 |
| 柱を選ぶとき | 末口の寸法は規格に合うか | 木柱9cm/コンクリート柱10cm/鋼管柱7.6cm以上 |
| 柱を選ぶとき | 設計荷重の指定はあるか | コンクリート柱・鋼管柱は780Pa以上 |
| 鋼管柱を選ぶとき | 防錆処理はされているか | 溶融亜鉛めっき等 |
| 鋼管柱を建てるとき | 引入れ口の処理はしたか | ブッシングを設ける |
| 強度を確認するとき | 木柱かそれ以外か | 木柱は風圧荷重の1.2倍、その他は風圧荷重 |
| 支線を設けるとき | 材料は規格に合うか | 22mm²以上の亜鉛めっき鋼より線、または直径4mm以上の鉄線3条以上 |
| 支線を設けるとき | 柱との角度は足りるか | 30度以上 |
| 支線を省略するとき | 地盤は軟弱でないか | 軟弱地盤では省略できない |
| 支線を省略するとき | 地際の補強と径間は条件内か | コンクリート巻きで堅固に、2205-2表の径間の範囲 |
| 引込線を張るとき | 高さは足りるか | 道路横断5m、鉄道横断5.5m、その他4mなど(電技解釈第116条) |
柱の選定で押さえること
- 長さ6.2m以上。
- 種類ごとの末口の寸法。
- コンクリート柱・鋼管柱の設計荷重。
建てるときに押さえること
- 木柱とその他で異なる強度の基準。
- 鋼管柱の防錆と引入れ口のブッシング。
支線で押さえること
- 材料の規格と条数。
- 柱との角度30度以上。
- 省略できる条件(地盤・地際の補強・径間)。
引込小柱は敷地の入口に立つ、風雨をまともに受ける構造物です。数値そのものは多くありませんが、柱の種類によって基準が分かれる点だけは取り違えやすいので、材料を発注する前に上の表で照合しておくと確実です。
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内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。




