この記事は連載「内線規程の解釈と解説」(全119回)の1本です。
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出典:内線規程(JEAC8001-2022)より

遊戯用電車は、遊園地や施設内に敷設されたレール上を走行する小型の電動列車です。来園者の輸送やアトラクションとして使われ、安全運行のために使用電圧・電車内の電路・危険防止について施設基準が定められています。要点を3つに整理します。

遊戯用電車の施設3つのポイント(使用電圧・電車内と制御装置・危険防止と接地)
結論
①使用電圧は変圧器一次側300V以下、直流60V以下、交流40V以下とし、電源装置は絶縁変圧器を使用。②電車内で昇圧する場合は二次電圧150V以下・堅牢な箱に収納、電源回路には専用の開閉器を設置。③サードレール等は柵で囲い込み立入を防止し、出入口・踏切部に絶縁マットを敷設、金属構造部はレールと電気的に完全接続する。
この記事でわかること
✔ 1. 使用電圧と電源装置
✔ 2. 電車内の電路と制御装置
✔ 3. 危険防止施設と接地
ペン太ペン太
遊園地の電車って、レールから電気を取っているんですか?
ハリタハリタ
そうです。だから使用電圧は直流60V以下・交流40V以下と低く制限されています。

1. 使用電圧と電源装置

区分使用電圧の制限
変圧器一次側300V以下
直流60V以下
交流40V以下
昇圧時の二次電圧150V以下
使用電圧 早見表
  • 使用電圧は変圧器一次側300V以下直流60V以下・交流40V以下
  • 電源装置は絶縁変圧器を使用する
  • 絶縁性能はJIS 1345-2に準拠する
ペン太ペン太
電車の中で電圧を上げるのはダメなんでしょうか?
ハリタハリタ
昇圧する場合でも二次電圧は150V以下です。電路は取扱者以外が触れないように施設します。

2. 電車内の電路と制御装置

  • 電車内の電路は取扱者以外が容易に触れないように設置する
  • 昇圧して使用する場合は絶縁変圧器を用い、二次電圧は150V以下、堅牢な箱に収める
  • 電源供給回路には専用の開閉器を設置(頻繁な操作に耐える耐久性が必要)
  • 電車外の制御装置(抵抗器・開閉器など)は充電部を確実に防護し、屋外設置の場合は防雨・防湿構造とする

3. 危険防止施設と接地

  • サードレールや走行レールは柵等で囲い込み、関係者以外の立入を防止する
  • 出入口や踏切部には絶縁マットを敷設して安全対策を強化する
  • 金属構造部はレールと電気的に完全に接続し、接地不良による感電事故を防止する
たとえ話
子どもが乗る乗り物なので、走るレールそのものに人が触れられると危険です。だから柵で囲い、絶縁マットを敷き、電圧も低く抑えて何重にも守るわけです。
見習いペン太
見習いペン太
遊園地の電車って、レールに電気が流れてて危なくないの?
はりた
はりた
使用電圧を直流60V以下・交流40V以下に抑えて、サードレールは柵で囲うんだ。出入口には絶縁マットも敷くよ。
遊戯用電車の使用電圧の制限と危険防止の施設を示した図
遊戯用電車の使用電圧は変圧器一次側300V以下、直流60V以下・交流40V以下、電車内で昇圧する場合の二次電圧は150V以下。電源装置は絶縁変圧器を使用し、電源供給回路には専用の開閉器を設ける。サードレールや走行レールは柵等で囲い込んで関係者以外の立入を防止し、出入口や踏切部には絶縁マットを敷設する。金属構造部はレールと電気的に完全に接続する。

よくある質問(FAQ)

Q. 遊戯用電車とは何ですか?
A. 遊園地や施設内に敷設されたレール上を走行する、小型の電動列車です。
Q. 使用電圧の基準は?
A. 変圧器一次側は300V以下、直流60V以下、交流40V以下です。電源装置は絶縁変圧器を使用します。
Q. 電車内で昇圧する場合の基準は?
A. 絶縁変圧器を用い、二次電圧は150V以下とし、堅牢な箱に収めます。金属構造部はレールと電気的に完全に接続します。
Q. 危険防止のための施設は?
A. サードレールや走行レールは柵等で囲い込み関係者以外の立入を防止し、出入口や踏切部には絶縁マットを敷設します。接地はレールと確実に電気的接続して感電事故を防ぎます。

📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】

ペン太ペン太
お客さんが乗り降りする場所の対策はどうすれば?
ハリタハリタ
サードレールを柵で囲い、出入口や踏切部に絶縁マットを敷きます。多重の防御で守りましょう。

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。