内線規程の解釈と解説【036】|合成樹脂管配線
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
合成樹脂管配線は、合成樹脂製の電線管に電線を通す方法です。耐食性・絶縁性に優れ軽量で施工しやすい反面、機械的衝撃には弱いという性質があります。要点を3つに整理します。

✔ 1. 使用電線のルール
✔ 2. 施設場所の制限
✔ 3. 管・附属品の選定と厚さ
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- 直径3.2mmを超える電線でも単線を使えるのは、どんな場合ですか。
- コンクリート内の埋込みは、衝撃を受けるおそれのある場所にあたりますか。
- 硬質ビニル管の厚さを1mm以上に緩和できるのは、どんな条件のときですか。
1. 使用電線のルール
- 絶縁電線を使用する
- 直径3.2mm(アルミ線は4.0mm)を超えるものはより線とする
- ただし長さ1m程度以下の管に収める場合は単線でもよい
- 管内には電線の接続点を設けない
ペン太
ハリタ| 条件 | 電線の扱い |
|---|---|
| 直径3.2mm以下(アルミ線は4.0mm以下) | 単線でよい |
| 直径3.2mmを超える(アルミ線は4.0mmを超える) | より線とする |
| 長さ1m程度以下の管に収める場合 | 単線でもよい |
- 絶縁電線を使用する。
- 直径3.2mm(アルミ線は4.0mm)を超えるものはより線とする。
- ただし長さ1m程度以下の管に収める場合は単線でもよい。
- 管内には電線の接続点を設けない。
2. 施設場所の制限
- 重量物の圧力または著しい機械的衝撃を受ける場所には施設できない
- ただし適切な防護装置を施す場合はこの限りでない
- コンクリート内の埋込みは「衝撃を受けるおそれのある場所」とはみなさない
- 重量物の圧力または著しい機械的衝撃を受ける場所には施設できない。
- 適切な防護装置を施す場合は、この限りでない。
- コンクリート内の埋込みは、「衝撃を受けるおそれのある場所」とはみなさない。
3. 管・附属品の選定と厚さ
- 電気用品安全法の適用を受ける合成樹脂管・ボックス・附属品を使用する
- 端口および内面は、電線の被覆を傷めないようなめらかなものとする
- 硬質ビニル管の厚さは原則2mm以上
- 乾燥した露出場所・点検できる隠ぺい場所で接触防護措置を施す場合(300V以下に限る)は1mm以上に緩和
| 硬質ビニル管の条件 | 厚さ |
|---|---|
| 原則 | 2mm以上 |
| 乾燥した露出場所・点検できる隠ぺい場所で接触防護措置を施す場合(300V以下に限る) | 1mm以上 |
- 電気用品安全法の適用を受ける合成樹脂管・ボックス・附属品を使用する。
- 端口および内面は、電線の被覆を傷めないようなめらかなものとする。
- 硬質ビニル管の厚さは原則2mm以上。
- 乾燥した露出場所・点検できる隠ぺい場所で接触防護措置を施す場合(300V以下に限る)は1mm以上に緩和される。
- 同一太さの電線を同一管内に収める場合、電線の太さと本数から3115-4〜6表で最小太さ(管の呼び方)を選ぶ(10本以下と10本超で参照表が分かれる)。
よくある質問(FAQ)
まとめ|軽くてさびないが、外力には弱い
合成樹脂管配線は、管内に接続点を設けず、圧力や機械的衝撃を受ける場所を避け、管の厚さと太さを条件から選ぶことが基本です。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| 使用する電線 | 絶縁電線 |
| より線とする太さ | 直径3.2mm(アルミ線は4.0mm)を超えるもの |
| 単線でよい例外 | 長さ1m程度以下の管に収める場合 |
| 管内の接続点 | 設けない |
| 施設できない場所 | 重量物の圧力または著しい機械的衝撃を受ける場所 |
| その例外 | 適切な防護装置を施す場合 |
| コンクリート内の埋込み | 衝撃を受けるおそれのある場所とはみなさない |
| 管・ボックス・附属品 | 電気用品安全法の適用を受けるもの |
| 端口・内面 | 電線の被覆を傷めないようなめらかに |
| 硬質ビニル管の厚さ(原則) | 2mm以上 |
| 厚さを1mm以上にできる条件 | 乾燥した露出場所・点検できる隠ぺい場所で接触防護措置を施す場合(300V以下に限る) |
| 管の太さの選定 | 電線の太さと本数から3115-4〜6表で最小太さ(管の呼び方)を選ぶ |
| 参照表の分かれ方 | 10本以下と10本超で分かれる |
電線で押さえること
- 絶縁電線であること。
- より線とする太さと、単線でよい例外。
- 管内で接続していないか。
場所で押さえること
- 重量物の圧力や著しい機械的衝撃を受けないか。
- 防護装置を施す必要があるか。
- コンクリート埋込みの扱い。
管の選定で押さえること
- 安全法適合の管・ボックス・附属品か。
- 端口と内面の仕上げ。
- 厚さの原則と緩和条件、太さの選定表。
合成樹脂管は軽くてさびないぶん、外力への弱さが弱点になります。ルートを決める段階で「上から踏まれないか」「叩かれないか」を確認しておけば、防護装置の要否を早く判断できます。
📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】
ペン太
ハリタ📎 関連するおすすめアイテム
内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。
30秒アンケートこの記事は役に立ちましたか?
タップするだけで完了します。あなたの声でこのサイトは育ちます。
ご回答ありがとうございます!
よければ、あと3つだけ教えてください(任意・答えなくてもOK)
ありがとうございました。いただいた声は記事の改善に使わせていただきます。




