内線規程の解釈と解説【028】|地上に施設する電線路
出典:電気設備の技術基準の解釈 第128条・
地上に施設する電線路とは、地中ではなく、地上に施設する電線路のこと。押さえるポイントは 「施設できる場合/使える電線と収め方/キャブタイヤケーブルの保護」 の3つです。
ペン太
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ハリタこの記事で押さえる3つのこと
- 施設できるのは、1構内だけの電線路などの4つの場合。低圧・高圧は交通に支障のない場所に。
- ケーブルは、鉄筋コンクリート製の開きょ・トラフに収め、容易に開けられないふたを設ける。
- キャブタイヤケーブルは、接続点を設けず、電源側に専用の開閉器・過電流遮断器。300V超は地絡遮断装置。
① 施設できる場合
- 施設できるのは、次の4つの場合に限る(解釈第128条第1項)
- 1構内だけに施設する電線路の全部又は一部として施設する場合。1構内専用の電線路中その構内に施設する部分も同じ
- 地中電線路と、橋や電線路専用橋等の電線路との間で、取扱者以外の者が立ち入らないように措置した場所に施設する場合
- JESCの規格「車両の往来が無く、人が常時通行することを想定しない山地に施設する高圧地上電線路」の方法による場合
- 低圧・高圧は、交通に支障を及ぼすおそれがない場所に施設する(第2項第一号)
- 施設できるのは、1構内だけの電線路など4つの場合。
- 交通に支障を及ぼすおそれがない場所に施設する。
② 使える電線と収め方
- 低圧:ケーブル、又は3種クロロプレン・3種クロロスルホン化ポリエチレン・3種耐燃性エチレンゴム・4種クロロプレン・4種クロロスルホン化ポリエチレンのキャブタイヤケーブル
- 高圧:ケーブル、又は高圧用の3種クロロプレン・3種クロロスルホン化ポリエチレンのキャブタイヤケーブル
- 特別高圧:ケーブルだけ。1構内だけの電線路などの場合は、使用電圧100,000V以下(第128条第3項)
- ケーブルは、鉄筋コンクリート製の堅ろうな開きょ又はトラフに収める(第2項第四号)
- 開きょ・トラフには、取扱者以外の者が容易に開けられない鉄製・鉄筋コンクリート製などの堅ろうなふたを設ける
- 第125条第1項(地中電線相互の接近・交差)に準じる
- 低圧・高圧は、第123条(被覆金属体等の接地)、第124条(誘導障害の防止)、第125条(第1項を除く)にも準じる(第2項第二号)
| 確かめること | 決まり |
|---|---|
| 低圧の電線 | ケーブル、又は3種・4種のクロロプレンキャブタイヤケーブルなど(第128条第2項第三号イ) |
| 高圧の電線 | ケーブル、又は高圧用の3種クロロプレン・3種クロロスルホン化ポリエチレンキャブタイヤケーブル |
| 特別高圧の電線 | ケーブルだけ。1構内などの場合は100,000V以下 |
| ケーブルの収め方 | 鉄筋コンクリート製の堅ろうな開きょ又はトラフに、取扱者以外が容易に開けられない堅ろうなふた |
| 準じる規定 | 低圧・高圧:第123条・第124条・第125条(第1項を除く)。ケーブル:第125条第1項 |
ペン太
ハリタ- 低圧はケーブルか3種・4種キャブタイヤケーブル。特別高圧はケーブル。
- ケーブルは鉄筋コンクリート製の開きょ・トラフに収め、容易に開けられないふた。
- 第123条・第124条・第125条(地中電線の接地・誘導障害・接近交差)に準じる。
③ キャブタイヤケーブルの保護
- ここは、電線がキャブタイヤケーブルの場合の決まり(第128条第2項第五号)
- 電線の途中に接続点を設けない
- 損傷を受けるおそれがないように開きょ等に収める。取扱者以外の者が出入りできないように措置した場所は除く
- 電源側電路に専用の開閉器と過電流遮断器を各極に施設(過電流遮断器は、多線式電路の中性極を除く)
- 使用電圧が300Vを超える低圧と高圧の電路には、地絡を生じたときに自動的に遮断する装置。電源側接続点から1km以内に専用の絶縁変圧器を施設し、技術員駐在所に警報する装置を設ける場合は除く
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 構内ならどこでも施設できる | 1構内だけの電線路などの4つの場合。交通に支障のない場所 |
| 施設できるのは構内だけ | 地中と橋の電線路の間、山地の高圧地上電線路も |
| 使える電線はケーブルだけ | 低圧・高圧はキャブタイヤケーブルも。特別高圧はケーブルだけ |
| 堅ろうな管に収めればよい | 鉄筋コンクリート製の開きょ・トラフと、容易に開けられないふた |
| 接続点なし・専用の遮断器はどの電線にも必要 | キャブタイヤケーブルの場合の決まり |
| 保護が要るのは300V超の低圧だけ | 高圧にも地絡遮断装置。絶縁変圧器と警報の例外あり |
- キャブタイヤケーブルは、途中に接続点を設けず、開きょ等に収める。
- 電源側電路に、専用の開閉器と過電流遮断器を各極に施設する(多線式の中性極を除く)。
- 300Vを超える低圧と高圧は、地絡時に自動遮断する装置を施設する。
よくある質問(FAQ)
Q. 地上に施設する電線路はどんな場合に設けられる?
A. 1構内だけに施設する電線路の全部又は一部として施設する場合や、地中電線路と橋に施設する電線路との間で取扱者以外の者が立ち入らないように措置した場所に施設する場合など、4つの場合に限られます(解釈第128条第1項)。低圧・高圧は、交通に支障を及ぼすおそれがない場所に施設します。
Q. どんな方法で施設するの?
A. 低圧はケーブルか3種・4種のキャブタイヤケーブル、高圧はケーブルか高圧用の3種キャブタイヤケーブルを使います。ケーブルは鉄筋コンクリート製の堅ろうな開きょ又はトラフに収め、取扱者以外の者が容易に開けられない堅ろうなふたを設けます。あわせて第123条〜第125条(地中電線の接地・誘導障害・接近交差)に準じます(解釈第128条第2項)。
Q. 電源側にはどんな保護が必要?
A. 電線がキャブタイヤケーブルの場合は、途中に接続点を設けず、電源側電路に専用の開閉器と過電流遮断器を各極に施設します。使用電圧が300Vを超える低圧と高圧では、地絡を生じたときに自動的に電路を遮断する装置も施設します(解釈第128条第2項第五号)。
Q. 特別高圧の地上電線路は施設できる?
A. 施設できます。電線はケーブルとし、鉄筋コンクリート製の堅ろうな開きょ又はトラフに収めて、容易に開けられない堅ろうなふたを設けます。1構内だけの電線路などとして施設する場合は、使用電圧100,000V以下です(解釈第128条第3項)。
まとめ|施設できる場合・電線の種類・保護
地上に施設する電線路は、1構内だけの電線路などに限り、交通に支障のない場所に施設し、ケーブルは開きょ・トラフに収め、キャブタイヤケーブルは電源側に専用の保護を設けることが基本です。
| 確認する項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設できる場合 | 1構内だけの電線路など4つの場合(第128条第1項) |
| 施設する場所 | 低圧・高圧は交通に支障のない場所 |
| 低圧の電線 | ケーブル、3種・4種キャブタイヤケーブルなど |
| 高圧の電線 | ケーブル、高圧用3種キャブタイヤケーブル |
| 特別高圧 | ケーブルのみ。1構内などの場合は100,000V以下 |
| ケーブルの収め方 | 鉄筋コンクリート製の開きょ・トラフと、容易に開けられないふた |
| 準じる規定 | 第123条・第124条・第125条 |
| キャブタイヤの保護 | 接続点なし・開きょ等・専用の開閉器と過電流遮断器(各極) |
| 300V超の低圧と高圧 | 地絡遮断装置(絶縁変圧器と警報の例外あり) |
計画で押さえること
- 1構内だけの電線路などにあたるか。
- 交通に支障のない場所か。
- 使う電線はケーブルか、キャブタイヤケーブルか。
施工で押さえること
- ケーブルは開きょ・トラフに収めているか。
- 取扱者以外が容易に開けられないふた。
- 第123条〜第125条への準用。
キャブタイヤケーブルで押さえること
- 途中に接続点を設けない。
- 電源側の専用開閉器・過電流遮断器(各極)。
- 300V超の低圧と高圧での地絡遮断装置。
地上電線路は、人や車が通る地面と同じ高さを電線が走る、めずらしい形態です。ふたの構造や専用の保護は「触れられてしまう前提」で組まれた要件なので、竣工後の管理方法まで含めて計画しておくと安心です。
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内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。






