内線規程の解釈と解説【037】|金属製可とう電線管配線
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
金属製可とう電線管配線は、フレキシブルチューブ状の金属管に電線を通す方法です。振動や屈曲に強く、電動機まわりなど動きのある部分に向きます。要点を3つに整理します。

✔ 1. 使用電線のルール
✔ 2. 施設場所と管の種類
✔ 3. 管・附属品の選定
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- 一種金属製可とう電線管を使えるのは、どんな場所ですか。
- 一種金属製可とう電線管の厚さは、何mm以上必要ですか。
- 二種可とう電線管の太さは、何をもとに選びますか。
1. 使用電線のルール
- 絶縁電線を使用する
- 直径3.2mm(アルミ線は4.0mm)を超えるものはより線とする
- 管内には電線の接続点を設けない
ペン太
ハリタ| 電線の直径 | 扱い |
|---|---|
| 直径3.2mm以下(アルミ線は4.0mm以下) | 単線でよい |
| 直径3.2mmを超える(アルミ線は4.0mmを超える) | より線とする |
- 絶縁電線を使用する。
- 直径3.2mm(アルミ線は4.0mm)を超えるものはより線とする。
- 管内には電線の接続点を設けない。
2. 施設場所と管の種類
- 外傷を受けるおそれがある場所には施設できない(防護措置を施せば可)
- 一種金属製可とう電線管は露出場所・点検できる隠ぺい場所で、乾燥した場所に限り使用できる
- 300Vを超える場合、一種管は電動機に接続する可とう性が必要な部分などに限られる
| 管の種類・条件 | 使用できる範囲 |
|---|---|
| 一種金属製可とう電線管 | 露出場所・点検できる隠ぺい場所で、乾燥した場所に限る |
| 一種金属製可とう電線管(300V超) | 電動機に接続する可とう性が必要な部分などに限られる |
| 外傷を受けるおそれがある場所 | 施設できない(適切な防護措置を施せば可) |
- 外傷を受けるおそれがある場所には施設できない(防護措置を施せば可)。
- 一種金属製可とう電線管は、露出場所・点検できる隠ぺい場所で、乾燥した場所に限り使用できる。
- 300Vを超える場合、一種管は電動機に接続する可とう性が必要な部分などに限られる。
3. 管・附属品の選定
- 管・ボックス・附属品(管相互・管端に接続するもの)は電気用品安全法の適用を受けるものとする
- 一種金属製可とう電線管の厚さは0.8mm以上
- 二種可とう電線管の太さは、収める電線の本数(10本以下/10本超)で3120表により選定する
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 可とう管なら管内で接続してもよい | 管内には電線の接続点を設けない |
| 一種と二種は使える場所が同じ | 一種は露出場所・点検できる隠ぺい場所で乾燥した場所に限られる |
| 300V超でも一種を自由に使える | 電動機に接続する可とう性が必要な部分などに限られる |
| 外傷を受ける場所には一切施設できない | 適切な防護措置を施せば施設できる |
| 附属品は市販品なら何でもよい | 管・ボックス・附属品(管相互・管端に接続するもの)は電気用品安全法の適用を受けるものとする |
| 管の太さは感覚で決めてよい | 二種可とう電線管の太さは、収める電線の本数(10本以下/10本超)で3120表により選定する |
- 管・ボックス・附属品(管相互・管端に接続するもの)は電気用品安全法の適用を受けるものとする。
- 一種金属製可とう電線管の厚さは0.8mm以上。
- 二種可とう電線管の太さは、収める電線の本数(10本以下/10本超)で3120表により選定する。
よくある質問(FAQ)
まとめ|一種は使える場所が限られる
金属製可とう電線管配線は、管内に接続点を設けず、外傷を受ける場所を避け、一種と二種で使える範囲が違う点を押さえておけば判断しやすくなります。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| 使用する電線 | 絶縁電線 |
| より線とする太さ | 直径3.2mm(アルミ線は4.0mm)を超えるもの |
| 管内の接続点 | 設けない |
| 施設できない場所 | 外傷を受けるおそれがある場所(防護措置を施せば可) |
| 一種管を使える場所 | 露出場所・点検できる隠ぺい場所で、乾燥した場所 |
| 一種管(300V超) | 電動機に接続する可とう性が必要な部分などに限られる |
| 管・ボックス・附属品 | 電気用品安全法の適用を受けるもの |
| 一種管の厚さ | 0.8mm以上 |
| 二種可とう電線管の太さ | 収める電線の本数(10本以下/10本超)で3120表により選定 |
電線で押さえること
- 絶縁電線であること。
- より線とする太さの境目。
- 管内で接続していないか。
場所と管種で押さえること
- 外傷を受けるおそれと、防護措置の要否。
- 一種を使える場所の条件。
- 300V超での一種管の使用範囲。
選定で押さえること
- 管・ボックス・附属品の安全法適合。
- 一種管の厚さ0.8mm以上。
- 二種管の太さを3120表で選定しているか。
可とう電線管は、機器の振動を逃がしたり、狭い場所を回り込んだりする場面で欠かせません。ただ、価格だけで一種を選ぶと使える場所を外れてしまうことがあります。上の表で場所と管種の対応を先に押さえておくと、材料手配の段階で迷いません。
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