内線規程の解釈と解説【092】|交通信号灯の施設
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
交通信号灯は、車両や歩行者に進行・停止の指示を与え、道路交通の安全と円滑な流れを支える重要な設備です。感電事故や配線トラブルを防ぐため、使用電圧・架空配線の高さ・引下げ線の保護・接地などに厳格な施設基準が定められています。この記事では、交通信号灯の配線と安全対策のポイントをわかりやすく整理します。
150V以下・架空配線の高さ・D種接地)で整理した図解” style=”max-width:100%;height:auto;” />結論
交通信号灯では、二次側配線の使用電圧を150V以下に制限し、架空配線は道路横断6m以上などの高さを確保します。引下げ線は地中30cm以上に埋設し、制御装置の金属外箱や信号灯柱にはD種接地工事を施すことが基本です。
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- 制御装置から信号灯に至る二次側配線の使用電圧は、いくつ以下か
- 架空配線の高さは、道路横断と鉄道横断でそれぞれいくつか
- 漏電遮断器は、原則として地表から何m以上に設置するか
使用電圧と二次側配線の基準
- 制御装置から信号灯に至る二次側配線の使用電圧は150V以下に制限されます。
- ケーブルを使用する場合は、架空ケーブル・地中電線路に関するJIS規格に準拠して施設します。
- メッセンジャーワイヤによる架空配線では、引張強さ7.39kN以上、もしくは直径4mm以上の亜鉛めっき線2本をより合わせたものを用います。
- 他の架空電線・光ファイバ・弱電流電線との離隔距離はJIS(2200-17・2200-18)に準拠します。
ペン太
ハリタ| 確認する項目 | 基準 |
|---|---|
| 二次側配線の使用電圧 | 150V以下 |
| ケーブル使用時 | 架空ケーブル・地中電線路のJIS規格に準拠 |
| メッセンジャーワイヤ | 引張強さ7.39kN以上、または直径4mm以上の亜鉛めっき線2本より合わせ |
| 他の電線等との離隔 | JIS 2200-17・2200-18に準拠 |
- 制御装置から信号灯に至る二次側配線の使用電圧は150V以下に制限される
- ケーブルを使用する場合は、架空ケーブル・地中電線路に関するJIS規格に準拠して施設する
- メッセンジャーワイヤによる架空配線では、引張強さ7.39kN以上、もしくは直径4mm以上の亜鉛めっき線2本をより合わせたものを用いる
- 他の架空電線・光ファイバ・弱電流電線との離隔距離はJIS(2200-17・2200-18)に準拠する
架空配線の高さ基準
| 場所 | 架空配線の高さ |
|---|---|
| 道路を横断 | 6m以上 |
| 鉄道・軌道を横断 | レール面上5.5m以上(電車線上部と1m以上離隔) |
| 横断歩道橋の上 | 3.5m以上(IV電線・ケーブルは3m以上) |
| 上記以外(原則) | 5m以上(道路以外は4mまで緩和可) |
- 道路を横断する場合:地表から6m以上。
- 鉄道・軌道を横断する場合:レール面上5.5m以上(電車線の上部とは1m以上離隔)。
- 横断歩道橋の上:3.5m以上(IV電線・ケーブルは3m以上)。
- 上記以外(原則):5m以上(道路以外は4mまで緩和可能)。
引下げ線・遮断器・接地の基準
- 引下げ線にIV電線を用いる場合は直径1.6mm以上とし、地表から2.5m未満の部分は管で保護します。
- 地中部分は埋設深さ30cm以上とします。
- 開閉器および過電流遮断器を原則として設置し、過電流遮断器に開閉機能がある場合は遮断器のみでも可とします。
- 漏電遮断器は原則として地表から1.8m以上に設置します(スイッチボックスや灯柱内部への収納など例外あり)。
- 制御装置の金属外箱や信号灯柱にはD種接地工事を施します。
たとえ話でイメージ
交通信号灯の配線は、街路樹の枝を高く保つ管理に似ています。人や車が触れない高さを確保し、根元(引下げ線)は地中でしっかり守る。高さと保護の両方がそろって初めて安全が保たれます。

| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 架空配線の高さは道路横断の6m以上を覚えれば足りる | 鉄道横断は5.5m以上、横断歩道橋の上は3.5m以上と場所で変わる |
| 引下げ線は地表付近も裸のままでよい | 地表から2.5m未満の部分は管で保護する |
| 地中部分の深さは決まっていない | 埋設深さ30cm以上 |
| 漏電遮断器は取り付けやすい高さでよい | 原則として地表から1.8m以上(例外あり) |
| 信号灯柱の接地は不要 | 制御装置の金属外箱や信号灯柱にD種接地工事を施す |
- 引下げ線にIV電線を用いる場合は直径1.6mm以上とし、地表から2.5m未満の部分は管で保護する
- 地中部分は埋設深さ30cm以上とする
- 開閉器および過電流遮断器を原則として設置し、過電流遮断器に開閉機能がある場合は遮断器のみでもよい
- 漏電遮断器は原則として地表から1.8m以上に設置する(スイッチボックスや灯柱内部への収納など例外あり)
- 制御装置の金属外箱や信号灯柱にはD種接地工事を施す
よくある質問(FAQ)
まとめ|高さで守り、根元は管と深さで守る
交通信号灯の配線は「架空部分は場所ごとの高さを確保する」「引下げ線は管と埋設深さで守る」という上下の守り方で成り立っています。二次側の使用電圧150V以下と、D種接地もあわせて確認します。
| 確認する順番 | 見るところ | 基準 |
|---|---|---|
| Step1 | 二次側配線の使用電圧 | 150V以下 |
| Step2 | 架空配線の高さ | 道路横断6m、鉄道横断5.5m、横断歩道橋上3.5mなど |
| Step3 | メッセンジャーワイヤ | 引張強さ7.39kN以上、または直径4mm以上を2本より合わせ |
| Step4 | 引下げ線 | IV電線1.6mm以上、地表2.5m未満は管で保護、地中30cm以上 |
| Step5 | 遮断器と接地 | 漏電遮断器は地表1.8m以上、金属外箱と灯柱にD種接地 |
設置場所によって高さの基準が細かく分かれるため、交差点ごとに横断する対象を確認しておくのが確実です。灯柱の根元は人や車が触れる位置なので、管の保護と埋設深さは特に丁寧に確認しておきたい部分です。
📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】
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