内線規程の解説|絶縁抵抗値の基準(0.1・0.2・0.4MΩ)と考え方について詳しく解説
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
竣工検査や定期点検でおなじみの「絶縁抵抗測定」。メガーを当てて「0.1MΩ以上あればOK」と覚えている方は多いですが、なぜ0.1MΩなのか、0.2や0.4はどんなとき使うのかと問われると意外と説明に詰まります。
実はこの基準値、ちゃんと根拠のある決め方がされています。まずは図で考え方をつかみましょう。

✔ 絶縁抵抗値の基準値(早見表)
✔ ① なぜ絶縁が必要で、なぜ基準値があるのか
✔ ② 基準値の計算と早見表
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- 対地電圧150V以下のとき、基準値は何MΩ以上か
- 基準値はどんな考え方から決められているのか
- 絶縁抵抗の測定が難しいとき、代わりの方法はあるか
絶縁抵抗値の基準値(早見表)
電気設備技術基準(省令第58条)では、低圧電路の絶縁抵抗値を使用電圧の区分に応じて次の値以上と定めています。
- 対地電圧150V以下:0.1MΩ以上
- 対地電圧150Vを超え300V以下:0.2MΩ以上
- 対地電圧300V超:0.4MΩ以上
- 対地電圧150V以下は0.1MΩ以上
- 対地電圧150Vを超え300V以下は0.2MΩ以上
- 対地電圧300V超は0.4MΩ以上
① なぜ絶縁が必要で、なぜ基準値があるのか
- 電気は抵抗の低い導体で送るため、そのままだと導体以外へ漏れてしまう。これを防ぐのが絶縁物
- 電線だけでなくスイッチ・コンセントなどの配線器具からも漏れない必要がある。内線規程でも電路は大地から絶縁することが原則
- 基準値は「電路の1か所で1mA(0.001A)が大地に漏れても保安上問題ない」という条件から逆算されている
ペン太
ハリタ| 押さえる点 | 内容 |
|---|---|
| なぜ絶縁するのか | 電気は抵抗の低い導体で送るため、そのままだと導体以外へ漏れてしまう |
| どこまでが対象か | 電線だけでなく、スイッチ・コンセントなどの配線器具も |
| 原則 | 内線規程でも、電路は大地から絶縁することが原則 |
| 基準値の根拠 | 電路の1か所で1mA(0.001A)が大地に漏れても保安上問題ない、という条件から逆算 |
- 電気は抵抗の低い導体で送るため、そのままだと導体以外へ漏れてしまう
- 電線だけでなく、スイッチ・コンセントなどの配線器具からも漏れない必要がある
- 基準値は「1か所で1mAが大地に漏れても保安上問題ない」という条件から逆算されている
② 基準値の計算と早見表

| 電路の使用電圧の区分 | 絶縁抵抗値 |
|---|---|
| 300V以下(対地電圧150V以下) | 0.1MΩ 以上 |
| 300V以下(対地電圧150V超) | 0.2MΩ 以上 |
| 300V超 | 0.4MΩ 以上 |
📌 低圧電路の電線相互間・電路と大地間の値(電気設備技術基準 第58条)。測定が困難な場合は漏えい電流1mA以下でも可。
- オームの法則 R=V÷I。100V回路なら R=100V÷0.001A=0.1MΩ以上
- 200V回路なら R=200÷0.001=0.2MΩ以上。電圧が上がれば必要な抵抗も大きくなる
- 早見表:300V以下・対地電圧150V以下=0.1MΩ以上/300V以下・対地電圧150V超過=0.2MΩ以上/300V超過=0.4MΩ以上
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 基準値は目標値 | 最低値。これを下回ってはいけない |
| 対地電圧150Vちょうどは0.2MΩ | 「150V以下」なので0.1MΩ以上 |
| 測定が難しければ省略してよい | 漏えい電流1mA以下であることを確認する方法がある |
| 値が低くても問題ない | 絶縁劣化・吸湿・地絡を疑い、分電盤・回路ごとに区切って測定する |
- 測定には絶縁抵抗計(メガー)を使う
- 測定が困難な場合は、漏えい電流1mA以下でも可
- 基準値は最低値。低いときは絶縁劣化・吸湿・地絡を疑い、回路ごとに区切って測定する
よくある質問(FAQ)
まとめ|対地電圧で3段階、根拠は1mA
結論です。絶縁抵抗の基準値は対地電圧で3段階に分かれ、0.1・0.2・0.4MΩ以上と決まっています。この数値は「1か所で1mAが漏れても保安上問題ない」という条件から逆算されたもので、いずれも最低値です。下回ったときは原因を探る段階に入ります。
| 電路の使用電圧の区分 | 絶縁抵抗値 |
|---|---|
| 300V以下(対地電圧150V以下) | 0.1MΩ以上 |
| 300V以下(対地電圧150V超) | 0.2MΩ以上 |
| 300V超 | 0.4MΩ以上 |
測定について
- 絶縁抵抗計(メガー)で測定する
- 測定が困難な場合は、漏えい電流1mA以下でも可
- 分電盤・回路ごとに区切って測定すると、原因の切り分けがしやすい
値が低いときに疑うこと
- 絶縁劣化
- 吸湿
- 地絡
絶縁抵抗の基準値は3つしかありませんが、区分が「使用電圧」ではなく「対地電圧」で切られている点が見落とされがちです。150Vと300Vという境目と、その手前が0.1・0.2・0.4という段差。この対応だけ正確に覚えておけば、現場でも試験でも迷いません。
📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】
ペン太
ハリタ📎 関連するおすすめアイテム
内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。
30秒アンケートこの記事は役に立ちましたか?
タップするだけで完了します。あなたの声でこのサイトは育ちます。
ご回答ありがとうございます!
よければ、あと3つだけ教えてください(任意・答えなくてもOK)
ありがとうございました。いただいた声は記事の改善に使わせていただきます。



