この記事は連載「内線規程の解釈と解説」(全119回)の1本です。
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出典:内線規程(JEAC8001-2022)より

対地電圧は「大地を基準にしたときの電圧」のこと。感電のリスクに直結するため、住宅では屋内配線の対地電圧を制限しています。押さえるポイントは 「対地電圧とは/150V原則と例外」 の2つです。

対地電圧は大地基準の電圧で住宅の屋内配線は150V以下が原則・単相3線なら200V機器でも対地電圧100V、例外は2kW以上機器や住宅以外300V太陽光直流450Vという2ポイントの図解

⚡ 先に結論だけ言うと
要点は2つ。①対地電圧とは=大地を基準にした電圧。感電は対地電圧が原因なので、住宅の屋内配線は150V以下が原則。②例外=2kW以上の機器・住宅以外(300V以下)・太陽光(直流450V以下)など。単相3線式なら200V機器でも対地電圧は100Vで使える。
見習いペン太
見習いペン太
200Vのエアコンって、対地電圧150Vを超えちゃわないんですか?
はりた
はりた
いいところに気づいたね。200Vは「線間電圧」で、電線2本の間の電圧なんだ。家庭の単相3線式は中性線が接地されているから、1本ずつ大地と比べると対地電圧は100V。だから150V以下に収まって、ちゃんと使えるんだよ。
この記事でわかること
✔ ① 対地電圧とは(線間電圧との違い)
✔ ② 150V超が許される例外

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ペン太ペン太
住宅の対地電圧は150V以下が原則なら、200Vのエアコンは違反になっちゃいませんか⁉
ハリタハリタ
単相3線式なら大丈夫です。中性線が接地されているので、200V機器でも対地電圧は100Vに収まるんですよ。

① 対地電圧とは(線間電圧との違い)

単相3線式100/200Vで中性線が接地され、各電圧線の対地電圧が100Vになることを示す図解

  • 対地電圧=電線と大地(接地)との間の電圧。線間電圧=電線どうしの間の電圧
  • 感電は対地電圧が原因。住宅の屋内配線は 対地電圧150V以下が原則
  • 単相3線式100/200Vは中性線が接地されているため、線間200Vでも対地電圧は100V(だから住宅で200V機器が使える)
ペン太ペン太
150Vを超えてもいい例外って、どんな場合があるんですか?
ハリタハリタ
定格消費電力2kW以上の機器や住宅以外の屋内配線は300V以下まで、太陽光発電は直流450V以下などが代表例ですよ。

② 150V超が許される例外

  • 定格消費電力2kW以上の機器(条件を満たせば300V以下まで)
  • 住宅以外(店舗・工場・事務所など)の屋内配線:300V以下
  • 太陽光発電(太陽電池モジュール):直流450V以下(地絡時自動遮断・隠ぺい等の安全措置)
  • 白熱電灯への配線も原則150V以下(特定条件で300V以下も可)
ここがポイント|「対地電圧」で判断
制限は 線間電圧ではなく対地電圧で見る。住宅は 150V以下が原則だが、場所・用途・消費電力によって300V以下や直流450V以下まで許される例外がある。

よくある質問(FAQ)

Q. 住宅の200Vエアコンは、対地電圧150V以下の制限を超えないの?

A. 一般的な住宅は単相3線式100/200Vで、中性線が接地されています。エアコンが使う200Vは2本の電圧線どうしの「線間電圧」で、各電圧線と大地の間の対地電圧は100V。150V以下に収まるため問題ありません。

Q. 線間電圧と対地電圧は何が違うの?

A. 線間電圧は電線どうしの間の電圧、対地電圧は電線と大地(接地)との間の電圧です。内線規程の150V・300Vといった制限は、線間電圧ではなく対地電圧で判断します。

Q. 150Vを超えてもよい例外にはどんなものがある?

A. 定格消費電力2kW以上の機器(条件を満たせば300V以下)、店舗・工場など住宅以外の屋内配線(300V以下)、太陽光発電(直流450V以下)などです。場所・用途・消費電力で取り扱いが変わります。

📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】

ペン太ペン太
線間電圧と混同しない自信がないです。実務ではどう判断すれば?
ハリタハリタ
規制の判断は必ず大地基準の対地電圧で行う、と覚えましょう。配線方式を確認すれば迷わなくなりますよ。

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。