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内線規程の解説 PR

内線規程の解説|電流減少係数とは(同一管内の電線数と許容電流の補正)について詳しく解説

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電線のサイズを選ぶとき、許容電流表の値をそのまま使っていませんか?

実は、同じ管の中に電線を何本もまとめて入れると、表どおりの電流は流せません。放熱が悪くなるぶん、許容電流を割り引いて考える必要があります。このときに使うのが電流減少係数です。まずは下の図で考え方をつかみましょう。

電流減少係数の考え方を示す概念図
🐧 見習いペン太:「許容電流表の値、そのまま使っちゃダメなんですか?」
🦔 はりた:「単独ならいいんだけど、1本の管にまとめて入れると熱がこもるんだ。だから本数に応じて係数を掛けて減らす——それが電流減少係数だよ」
🐧 見習いペン太:「ぎゅうぎゅうに入れるほど不利になるんですね」
⚡ 先に結論だけ言うと
  • 同一管内の電線が多いほど放熱が悪くなり、係数は小さくなる
  • 補正後の許容電流 = 許容電流 × 電流減少係数
  • 電線数3以下なら0.70、61以上だと0.34まで下がる

まとめて入れるほど、1本あたり流せる電流は減る

1. なぜ許容電流を割り引くのか

電線には許容電流——安全に流せる電流の上限——があります。これを超えると電線が熱を持ち、最悪の場合は発火につながります。

許容電流の値は電線・ケーブル・バスダクトのサイズで決まりますが、敷設方法によって放熱条件が変わる点が重要です。1本だけ空中に配線するのと、何本もまとめて管に収めるのとでは、熱の逃げやすさがまったく違います。そこで、まとめて収める場合は低減率(電流減少係数)を掛けて適正なサイズを選びます。

2. 電流減少係数の早見表(同一管内の電線数)

同一管内の電線数 電流減少係数
3以下 0.70
4 0.63
5又は6 0.56
7以上15以下 0.49
16以上40以下 0.43
41以上60以下 0.39
61以上 0.34
ここがポイント
電線数が増えるほど係数は階段状に小さくなります。3以下で0.70だったものが本数増加で0.34まで低下。同じ太さでも、まとめる本数で“実際に流せる電流”が半分近くまで変わることになります。
🐧 見習いペン太:「3本以下でも0.70って、けっこう減るんですね」
🦔 はりた:「単独配線を基準にしているからね。だから設計では“本数を詰め込みすぎない”のも放熱対策のひとつ。サイズアップか、管を分けるかで考えるといいよ」
🐧 見習いペン太:「本数を分ければ係数が上がる=有利になるんですね」

よくある質問(FAQ)

Q. 電流減少係数とは何ですか?

A. 複数の電線を同一の管やダクトにまとめて収めると放熱が悪くなるため、許容電流に掛けて低減するための係数です。補正後の許容電流=許容電流×電流減少係数で求めます。

Q. 電流減少係数の値はどう決まりますか?

A. 同一管内の電線数で決まります。3以下で0.70、4で0.63、5又は6で0.56、7〜15で0.49、16〜40で0.43、41〜60で0.39、61以上で0.34です。本数が多いほど小さくなります。

Q. なぜ許容電流を割り引く必要があるのですか?

A. 許容電流は敷設方法によって放熱条件が変わるためです。何本もまとめて管に収めると熱がこもり、表どおりの電流を流すと過熱・発火の恐れがあるため、係数を掛けて適正なサイズを選びます。

Q. 電流減少係数を大きくする(有利にする)にはどうすればよいですか?

A. 同一管内の電線本数を減らすことです。管を分けて本数を少なくすれば係数が上がり、1本あたり流せる電流が増えます。あわせて電線のサイズアップも有効です。

まとめ

電流減少係数の早見表
  • 許容電流を超えると発熱・発火の原因になるため、放熱条件に応じて補正が必要。
  • 同一管内にまとめると放熱が悪くなり、許容電流 × 電流減少係数で補正する。
  • 係数は電線数で決まり、3以下→0.70 … 61以上→0.34と本数が多いほど小さい。
  • 対策は「サイズアップ」か「管を分けて本数を減らす」。

「まとめるほど不利、係数を掛けて減らす」——この考え方さえ押さえておけば、配線本数の多い回路でも安全なサイズ選定ができます。

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