動力盤の図面で、主幹(主開閉器)があったり無かったりして、「先輩に外していいと言われたけど本当に大丈夫?」と迷ったことはないでしょうか。
結論として、分電盤の主開閉器は引込口装置になるものを除き、特に必要がある場合以外は取り付けなくてもよいとされています。本記事では、内線規程に基づく動力盤主幹の設置基準と有無の判断方法を分かりやすく解説します。
⚡ 先に結論だけ言うと
分電盤の主開閉器は、特に必要がある場合
以外は取り付けなくてもよい
あにまるさん
動力盤の主幹がついているな。。。免除できないのかな?
はりた
動力盤の主幹について疑問に思ったんだね!それじゃあ設置基準について解説していこう。
本記事の内容
今回は動力盤を設置する際の主幹の有無について解説したいと思います。設計図上であったりなかったり、先輩から外しても大丈夫。と言われ本当に外していいか疑問に思ったことはないでしょうか。今回は動力盤主幹の設置基準と有無の判断方法について解説していますのでよろしくお願いいたします。
本記事のおすすめの方
- 動力盤を作成中の方
- 設計図にあったり無かったりしたのでどっちが正解か疑問に思った方
- 先輩に削除していいと言われたが本当に大丈夫か心配な方など
▲ 動力盤主幹の設置基準
クイックトピックス
動力盤の主幹の設置基準は?
内線規程「1355-1低圧開閉器を必要とする箇所」
- 負荷電流を通じたり、止めたりする必要のある箇所
- 引込口・その他故障、点検、測定、修理などに際して電路を閉鎖する必要がある箇所
- ヒューズの電源側(この場合の開閉器は、ヒューズに近接して設置すること)
動力盤の主幹の設置免除は?
〔注1〕分電盤の主開閉器(引込口装置になるものを除く。)は、特に必要がある場合以外は、取り付けなくてもよい。
動力盤の主幹設置基準について
内線規程「1355-1低圧開閉器を必要とする箇所」
低圧開閉器は、低圧電路中、次の各号に掲げる箇所及び別に定める箇所にこれを施設すること。
- 負荷電流を通じたり、止めたりする必要のある箇所
- 引込口・その他故障、点検、測定、修理などに際して電路を閉鎖する必要がある箇所
- ヒューズの電源側(この場合の開閉器は、ヒューズに近接して設置すること)
- ただし、分岐回路用過電流遮断器以降のヒューズがプラグヒューズのように、ヒューズの取替えに際して充電部に触れるおそれがないものであるときは、この開閉器を省略することができる。
〔注1〕分電盤の主開閉器(引込口装置になるものを除く。)は、特に必要がある場合以外は、取り付けなくてもよい。
ここでのポイントは〔注1〕の文章になります。
〔注1〕分電盤の主開閉器(引込口装置になるものを除く。)は、特に必要がある場合以外は、取り付けなくてもよい。
文中にも記載のある通り分電盤の主開閉器は、必要のある場合を除き取り付けなくてもよいと記載されています。
はりた
もちろん必要な場合もあるよ!参考例にて確認してみよう!
主幹の設置|必要のある場合とは
それは幹線分岐を行い他の動力盤へ供給している場合が挙げられます。
例1
- 動力盤主幹: 無
- 配電方式:供給元(キュービクルとする)と動力盤間の幹線ケーブルが1対1
- 工事内容:動力盤の更新工事
動力盤を更新する際はキュービクル側の配電盤内ブレーカーを遮断しても改修する動力盤以外の負荷には影響がないためメンテナンス上問題ありません
例2
- 動力盤主幹: 無
- 配電方式:供給元(キュービクルとする)と動力盤間の幹線ケーブルが分岐により複数の動力盤に分かれている場合
- 工事内容:動力盤の更新工事
更新する動力盤側に主幹がない場合キュービクル側の配電盤内ブレーカーを遮断すると分岐されている他の盤までも停電の対象になります
このように幹線分岐を行っているにも関わらず動力盤の主幹を削除してしまうと供給元の開閉器を遮断する必要があるため幹線分岐している同系統の負荷も停電させなければなりません
あにまるさん
なるほど確かにテナントなんかは全部止めてしまうと大変なことになるな
はりた
そうだね。幹線分岐にて接続されている動力盤は他の盤が改修の際他の負荷が止まっても問題ないか確認を行おうね!
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▲ 主幹の有無の判断早見表
よくある質問(FAQ)
Q. 動力盤の主幹は必ず設置しますか?
A. いいえ。分電盤の主開閉器(引込口装置になるものを除く)は、特に必要がある場合以外は取り付けなくてもよいとされています(内線規程)。
Q. 主幹の設置基準は?
A. 内線規程「1355-1 低圧開閉器を必要とする箇所」に基づきます。①負荷電流を通じたり止めたりする必要のある箇所②故障・点検・測定・修理などで電路を閉鎖する必要がある箇所③ヒューズの電源側、が該当します。
Q. 主幹を省略してよいか迷ったときは?
A. 内線規程1355-1の該当有無で判断します。上記の必要なケースに当てはまらず、引込口装置でもなければ省略できます。「なんとなく省略」は避けましょう。
Q. ヒューズの電源側に開閉器を付ける場合の注意は?
A. ヒューズに近接して開閉器を設置する必要があります。
まとめ
動力盤主幹の必要性と設置基準
動力盤の主幹設置基準
内線規程「1355-1低圧開閉器を必要とする箇所」低圧開閉器は、低圧電路中、次の各号に掲げる箇所及び別に定める箇所にこれを施設すること。
- 負荷電流を通じたり、止めたりする必要のある箇所
- 引込口・その他故障、点検、測定、修理などに際して電路を閉鎖する必要がある箇所
- ヒューズの電源側(この場合の開閉器は、ヒューズに近接して設置すること)ただし、分岐回路用過電流遮断器以降のヒューズがプラグヒューズのように、ヒューズの取替えに際して充電部に触れるおそれがないものであるときは、この開閉器を省略することができる。
〔注1〕分電盤の主開閉器(引込口装置になるものを除く。)は、特に必要がある場合以外は、取り付けなくてもよい。
必要・不要の確認方法
動力盤が幹線分岐を行っているか確認する
- 動力盤を更新する際はキュービクル側の配電盤内ブレーカーを遮断しても改修する動力盤以外の負荷には影響がないためメンテナンス上必要なし
- 更新する動力盤側に主幹がない場合キュービクル側の配電盤内ブレーカーを遮断すると分岐されている他の盤までも停電の対象になるため必要
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