電気設計の解説|動力(電動機)の負荷容量換算表【規約電流・kVA早見+計算ツール】
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動力(電動機)の負荷容量換算表は、電動機の定格出力[kW]から、配線や変圧器の容量を見積もるための規約電流[A]と負荷容量[kVA]を読み取る表です。本記事では200V・400V/標準・可変速(インバータ)に対応した早見表と換算ツールを用意します。
🦔 はりた:「まず“規約電流”と“負荷容量kVA”を換算表で読むのが近道。電圧(200/400V)と種別(標準/インバータ)で値が変わるよ」
ペン太
ハリタ標準電動機の負荷容量(200V・400V)
一般的な標準電動機の早見表です。定格出力[kW]に対する規約電流[A]と負荷容量[kVA]を、200V・400Vでまとめています。
| 定格出力[kW] | 200V 電流[A] | 200V 負荷容量[kVA] | 400V 電流[A] | 400V 負荷容量[kVA] |
|---|---|---|---|---|
| 0.2 | 1.8 | 0.63 | 0.9 | 0.63 |
| 0.4 | 3.2 | 1.11 | 1.6 | 1.11 |
| 0.75 | 4.6 | 1.6 | 2.3 | 1.6 |
| 1.5 | 8 | 2.78 | 4 | 2.78 |
| 2.2 | 11.1 | 3.85 | 5.5 | 3.82 |
| 3.7 | 16.8 | 5.82 | 8.4 | 5.82 |
| 5.5 | 24.6 | 8.53 | 12.3 | 8.53 |
| 7.5 | 34 | 11.8 | 17 | 11.8 |
| 11 | 48 | 16.7 | 24 | 16.7 |
| 15 | 64 | 22.2 | 32 | 22.2 |
| 18.5 | 79 | 27.4 | 39.5 | 27.4 |
| 22 | 92 | 31.9 | 46 | 31.9 |
| 30 | 124 | 43 | 62 | 43 |
| 37 | 152 | 52.7 | 76 | 52.7 |
| 45 | 190 | 65.9 | 95 | 65.9 |
| 55 | 228 | 79 | 114 | 79 |
| 75 | – | – | 155 | 108 |
| 90 | – | – | 180 | 125 |
| 110 | – | – | 220 | 153 |
目安の参考値(この記事の換算表)。「-」は値の設定がない区分です。
ペン太
ハリタ可変速運転(インバータ)の負荷容量
インバータで可変速運転する場合の早見表です。値はインバータの入力電流で読みます(インバータの効率・力率を見込んだ値)。
| 定格出力[kW] | 200V インバータ入力電流[A] | 200V 負荷容量[kVA] | 400V インバータ入力電流[A] | 400V 負荷容量[kVA] |
|---|---|---|---|---|
| 0.4 | 2.3 | 0.81 | 1.1 | 0.79 |
| 0.75 | 3.3 | 1.15 | 1.6 | 1.12 |
| 1.5 | 6.1 | 2.11 | 3 | 2.07 |
| 2.2 | 8.6 | 2.99 | 4.3 | 2.96 |
| 3.7 | 14 | 4.85 | 7 | 4.82 |
| 5.5 | 20.5 | 7.11 | 10.2 | 7.07 |
| 7.5 | 27.4 | 9.5 | 13.7 | 9.5 |
| 11 | 39.6 | 13.8 | 19.7 | 13.7 |
| 15 | 53.2 | 18.5 | 26.6 | 18.5 |
| 18.5 | 64.9 | 22.5 | 32.3 | 22.4 |
| 22 | 76.8 | 26.7 | 38 | 26.4 |
| 30 | 104 | 36.1 | 51.4 | 35.7 |
| 37 | 128 | 44.4 | 63.2 | 43.8 |
| 45 | 155 | 53.7 | 76.5 | 53.1 |
| 55 | 188 | 65.2 | 93.1 | 64.6 |
| 75 | – | – | 127 | 88 |
目安の参考値(この記事の換算表)。「-」は値の設定がない区分です。
換算値をキーワード検索
kW・電圧(200V/400V)・種別(標準/可変速)を入力すると、該当する電流・負荷容量を絞り込めます(複数語はスペース区切り)。
| 種別 | 電圧 | 出力kW | 電流[A] | 負荷容量[kVA] |
|---|
※ 電流は標準=規約電流、可変速=インバータ入力電流。目安の参考値。
換算表の使いどころ
読み取った規約電流は分岐・幹線の電線太さの選定に、負荷容量[kVA]は変圧器容量の算定などに使います。複数台のモータがある場合は各容量を合計し、需要率なども考慮して電源側の容量を見積もります。
計算例:変圧器の容量を見積もる
200Vの動力盤に、次の3種類の電動機をつなぐ例です。kWをkVAに換算してから足します。
| 電動機(例) | 種別 | 負荷容量 |
|---|---|---|
| ポンプ 3.7kW ×2台 | 標準 | 5.82kVA×2=11.64kVA |
| 送風機 5.5kW | 可変速 | 7.11kVA |
| 冷却塔 2.2kW | 標準 | 3.85kVA |
| 合計 | ― | 22.6kVA |
| 需要率0.8(例)をかける | ― | 約18kVA |
数値は例です。需要率は、負荷の使い方(同時に動く台数など)で決めます。
注意点
掲載値は 目安の参考値です(可変速はインバータ効率・力率を見込んだ入力電流)。実際の設計では最新の規格値や採用機器のメーカ公表値を確認してください。表に「-」とある区分は値が設定されていないことを表します。
内線規程の規約電流とは別の表
この換算表の電流は、内線規程の資料3-7-3「電動機の規約電流値」と少しずつ違います。目的で使い分けます。
| 200V・標準 | 内線規程(資料3-7-3) | この換算表 |
|---|---|---|
| 0.75kW | 4.8A | 4.6A |
| 3.7kW | 17.4A | 16.8A |
| 5.5kW | 26A | 24.6A |
| 15kW | 65A | 64A |
| 22kW | 93A | 92A |
分岐回路のブレーカーや電線を内線規程(3705節)で選ぶときは、内線規程の規約電流を使います。kVAを集計して変圧器や幹線を見積もるときは、この換算表が便利です。
よくある質問(FAQ)
Q. 動力負荷容量換算表は何に使いますか?
A. 電動機の定格出力(kW)から規約電流(A)と負荷容量(kVA)を読み取り、幹線・分岐の電線太さの選定や変圧器容量の算定などに使います。
Q. 標準電動機と可変速運転で表が違うのはなぜですか?
A. 可変速運転の値は、インバータの入力側の電流(インバータの効率・力率を見込んだ値)だからです。電動機に流れる電流ではないので、標準電動機の規約電流とは値が違います。インバータ運転なら可変速の表で読みます。
Q. 200Vと400Vで電流が変わるのはなぜですか?
A. 同じ出力でも電圧が高いほど電流は小さくなります(おおむね400Vは200Vの半分程度)。負荷容量(kVA)は電圧によらずほぼ同じです。
Q. 表の値はそのまま設計に使えますか?
A. 参考値です。実際は採用機器のメーカ公表値や最新規格を確認して設計してください。
Q. 3.7kWのモーターの電流は何Aですか?
A. この記事の換算表では、標準電動機で200V 16.8A・400V 8.4A、可変速(インバータ入力電流)で200V 14.0A・400V 7.0Aです。内線規程の規約電流(資料3-7-3)では200Vで17.4Aなので、分岐回路のブレーカーや電線を内線規程で選ぶときはこちらを使います。
Q. 複数台のモーターから変圧器の容量はどう出しますか?
A. 1台ずつkWをkVAに換算して合計し、需要率なども考えて見積もります。たとえば3.7kW標準2台・5.5kW可変速・2.2kW標準なら、5.82×2+7.11+3.85=22.6kVAで、需要率0.8(例)なら約18kVAです。
ペン太
ハリタまとめ
- 定格出力kW →(電圧・種別で)規約電流A・負荷容量kVAを読む
- 標準=規約電流/可変速=インバータ入力電流
- 用途:電線太さ・変圧器容量の算定
- 値は目安の参考値。設計時は最新規格・メーカ値で確認
- kVAは足して変圧器へ。分岐回路の遮断器・電線は内線規程の規約電流で
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