動力電動機)の負荷容量換算表を、200V/400V・標準/可変速対応の換算ツールと早見表で解説。定格出力kWから規約電流(A)と負荷容量(kVA)を読み取り、電線太さの選定や変圧器容量の算定に使います。JIS C 4210/C 4213準拠の参考値です。
この記事は、連載動力設備の設計マニュアル」第2回 負荷容量の換算第6回 図面化と拾い の補足解説です。計画全体の流れは 設計・施工マニュアル(目次) からご覧いただけます。

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動力(電動機)の負荷容量換算表は、電動機の定格出力[kW]から、配線や変圧器の容量を見積もるための規約電流[A]負荷容量[kVA]を読み取る表です。本記事では200V・400V/標準・可変速(インバータ)に対応した早見表と換算ツールを用意します。

🐧 見習いペン太:「モータのkWから電線サイズを決めたいんですが…」
🦔 はりた:「まず“規約電流”と“負荷容量kVA”を換算表で読むのが近道。電圧(200/400V)と種別(標準/インバータ)で値が変わるよ」
⚡ 先に結論だけ言うと
  • 定格出力 kW → 規約電流[A]負荷容量[kVA]を読み取る
  • 値は 電圧(200V/400V)種別(標準/可変速)で変わる
  • 用途:電線太さの選定・変圧器容量の算定

動力(電動機)の負荷容量換算の概要

この記事でわかること
✔ 標準電動機の負荷容量(200V・400V)
✔ 可変速運転(インバータ)の負荷容量
✔ 換算値をキーワード検索
✔ 換算表の使いどころ
ペン太ペン太
電動機の電流値って、kWから毎回計算で出さないとダメなんですか?
ハリタハリタ
換算表を使えば一発です。定格出力から規約電流とkVAを読み取れます。200Vと400Vで値が違いますよ。

標準電動機の負荷容量(200V・400V)

一般的な標準電動機の早見表です。定格出力[kW]に対する規約電流[A]と負荷容量[kVA]を、200V・400Vでまとめています。

標準電動機の負荷容量換算表

ペン太ペン太
インバータ運転でも、標準電動機の表の値をそのまま使えばいいですよね?
ハリタハリタ
使えません。可変速運転は基準が違い、標準の値と直接比較できないんです。専用の表を見てください。

可変速運転(インバータ)の負荷容量

インバータで可変速運転する場合の早見表です。値はインバータの入力電流で読みます(インバータの効率・力率を見込んだ値)。

可変速運転(インバータ)の負荷容量換算表

換算値をキーワード検索

kW・電圧(200V/400V)・種別(標準/可変速)を入力すると、該当する電流・負荷容量を絞り込めます(複数語はスペース区切り)。

🔎 換算値を検索(kW・電圧・種別で絞り込み)
種別電圧出力kW電流[A]負荷容量[kVA]

※ 電流は標準=規約電流、可変速=インバータ入力電流。JIS C 4210/C 4213 準拠の参考値。

換算表の使いどころ

読み取った規約電流は分岐・幹線の電線太さの選定に、負荷容量[kVA]変圧器容量の算定などに使います。複数台のモータがある場合は各容量を合計し、需要率なども考慮して電源側の容量を見積もります。

注意点

掲載値は JIS C 4210/C 4213 に準拠した参考値です(可変速はインバータ効率・力率を見込んだ入力電流)。実際の設計では最新の規格値や採用機器のメーカ公表値を確認してください。表に「-」とある区分は値が設定されていないことを表します。

よくある質問(FAQ)

Q. 動力負荷容量換算表は何に使いますか?

A. 電動機の定格出力(kW)から規約電流(A)と負荷容量(kVA)を読み取り、幹線・分岐の電線太さの選定や変圧器容量の算定などに使います。

Q. 標準電動機と可変速運転で表が違うのはなぜですか?

A. 可変速運転(インバータ)は始動装置の入力電力を扱うため、インバータの効率や力率を見込んだ入力電流で評価します。標準電動機の規約電流とは値が異なります。

Q. 200Vと400Vで電流が変わるのはなぜですか?

A. 同じ出力でも電圧が高いほど電流は小さくなります(おおむね400Vは200Vの半分程度)。負荷容量(kVA)は電圧によらずほぼ同じです。

Q. 表の値はそのまま設計に使えますか?

A. 参考値です。JIS C 4210/C 4213に準拠していますが、実際は採用機器のメーカ公表値や最新規格を確認して設計してください。

ペン太ペン太
この換算表、実務ではどんな場面で使うんですか?
ハリタハリタ
電線の太さ選定や変圧器容量の算定に使います。キーワード検索ツールで機器の値を引いてみると早いですよ。

まとめ

  • 定格出力kW →(電圧・種別で)規約電流A負荷容量kVAを読む
  • 標準=規約電流/可変速=インバータ入力電流
  • 用途:電線太さ・変圧器容量の算定
  • 値はJIS準拠の参考値。設計時は最新規格・メーカ値で確認

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。