【新人講座 施工実務編⑧】竣工前の試験・測定 ― 送電は「合格」してから
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
スポンサーリンク
📚 この記事は連載「図解&会話で学ぶ 電気設備設計の基礎」の1本です。→ 全カリキュラム(目次)はこちら

こんにちは、HARITAの設計室です。施工実務編もいよいよ最終回——竣工前の試験・測定。工事が終わっても、すぐには電気を入れられません。「入れても安全」を証明する試験に合格してから。送電までの関所を順に見ていきます。
先輩、工事が終わったらブレーカーを入れて「点いた!完成!」じゃないんですか?
それ、いちばんやってはいけないやつ(笑)。もし配線に傷があったら送電した瞬間に漏電・短絡だ。だから電気を入れる前に、無電圧のまま測って安全を証明する。関所マップで全体を見よう。
contents
スポンサーリンク
送電までの関所マップ

絶縁と接地を送電の前に測るのは、「入れてから測ったんじゃ遅い」からなんですね。
その通り。絶縁抵抗測定(メガー)は電線の健康診断、接地抵抗測定は逃げ道の確認。どちらも無電圧でしか測れない/測ってはいけない試験だ。そして回路の照合——盤の回路が図面どおりの行き先か、2人1組で声を出して確認する。行き先不明の回路に電気を入れるのは、宛先不明の荷物を発送するようなものだからね。
試験カタログ ― 何を・なぜ・どう見るか

「相回転」って初めて聞きました。三相の回転方向…?
三相(第2回)はつなぐ順番で回転磁界の向きが決まる。逆だとポンプやファンが逆回転して、水が上がらない・風が出ない・機器を傷める。検相器という測定器でクルッと確認するんだ。最後は照度測定——設計照度どおりの明るさが出ているか、設計の答え合わせをして竣工だよ。
💼 実務でこう生きる
🐣 いまさら聞けない素朴なギモン
🔎 深掘りQ&A ― 会話だから、もっと分かる
⚠️ 新人がやりがちな注意ポイント
- 電子機器をつないだままメガーを当てない:測定電圧で機器を壊します。弱電・電子機器は外してから。
- 「たぶんこの回路」で送電しない:行き先不明・表示なしの回路は確認が済むまで投入しない。
- 成績書を「もらって終わり」にしない:設計値と見比べて初めて意味を持ちます。設計の答え合わせまでが仕事。
まとめ ― 今日の1枚
- 送電前は見る→測る(絶縁・接地)→照合→送電→実測の関所を順に通る。
- 測定は無電圧で先に。「入れても安全」を証明してから入れる。
- 相回転の確認を忘れると回転機器が逆回転。検相器でクルッと確認。
- 試験成績書は建物の健康診断書。設計値との答え合わせまでが設計の仕事。
これで施工実務編(全8回)完結! 現場の1日から送電の瞬間まで、設計が形になる道のりを一気に駆け抜けました。本編は第11回(第4部開幕:需要率・負荷率)から計算の世界へ。引き続きお楽しみに!
スポンサーリンク
スポンサーリンク





