内線規程の解釈と解説【067】|低圧電動機
記事内に商品プロモーションを含む場合があります
スポンサーリンク
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
工場や建物の設備で広く使われる低圧電動機は、設置位置・始動装置・移動式機械への給電など、安全のための施設ルールが内線規程で細かく定められています。この記事では、低圧電動機を施設するときに押さえておきたいポイントを整理して解説します。

結論
電動機は保守点検が容易な位置に施設し、出力3.7kWを超える三相誘導電動機には原則として始動装置が必要です。スターデルタ始動器と電動機間の配線は分岐回路の許容電流の60%以上、屋内のトロリー線をがいし引きで露出施設する場合は床面から3.5m以上に施設します。
電動機は保守点検が容易な位置に施設し、出力3.7kWを超える三相誘導電動機には原則として始動装置が必要です。スターデルタ始動器と電動機間の配線は分岐回路の許容電流の60%以上、屋内のトロリー線をがいし引きで露出施設する場合は床面から3.5m以上に施設します。
スポンサーリンク
① 電動機の位置と始動装置
- 電動機は軸受の給油・スリップリングの点検・ブラシ取替えなど保守点検が容易にできるように施設します(水中電動機等を除く)。
- 火花を発するおそれのある開放形電動機は、火花が易燃性の物に達しない場所に設置します(遮へい装置を付ける場合を除く)。
- 出力3.7kWを超える三相誘導電動機は原則として始動装置が必要です。
- 例外として、特殊かご形(定格出力11kW未満等)、契約電力80kW以上で電動機出力が契約電力の1/10以下の場合などは始動装置なしも認められます。
② スターデルタ始動と配線
- スターデルタ始動器と電動機間の配線には、電動機分岐回路の配線許容電流の60%以上の能力を持つ電線を使用します。
- これは始動時に配線へ流れる電流が線電流の1/√3に減少するためです。
- 電磁式スターデルタ始動装置は、電動機停止中に巻線へ電圧を加えない措置を講じます。
- 電灯と併用する単相誘導電動機(一般用電気工作物)の始動電流は、原則として37A以下とします(電気事業者と協議した場合を除く)。
③ 水中電動機とトロリー線
- 水中電動機の配線には原則一種キャブタイヤケーブル以外のキャブタイヤケーブルを使用し、揚水管への支持点間距離は太さに応じ6m以下又は3m以下(ビニル管製は1.5m以下)とします。
- 水中電動機には過負荷保護装置又は温度検出による焼損防止装置の設置が必須です。
- 屋内のトロリー線はがいし引き・バスダクト・絶縁トロリー配線で施設し、露出場所又は点検できる隠ぺい場所以外には施設できません。
- がいし引きで露出施設する場合、床面からの高さは3.5m以上とします(60V以下で乾燥した場所に簡易接触防護措置を施す場合等を除く)。
- トロリー線は引張強さ11.2kN以上又は直径6mm・断面積28mm²以上の硬銅線を使用します(使用電圧300V以下は緩和規定あり)。
たとえ話
電動機の始動装置は、自転車の発進に似ています。いきなりトップギアで漕ぎ出すと脚に大きな負担がかかりますが、軽いギアから始めれば楽に走り出せます。大きな電動機もそのまま起動すると過大な始動電流が流れるため、始動装置で電流を抑えてスムーズに立ち上げるのです。
電動機の始動装置は、自転車の発進に似ています。いきなりトップギアで漕ぎ出すと脚に大きな負担がかかりますが、軽いギアから始めれば楽に走り出せます。大きな電動機もそのまま起動すると過大な始動電流が流れるため、始動装置で電流を抑えてスムーズに立ち上げるのです。
見習いペン太
先輩、3.7kWを超えると始動装置が要るのはどうしてですか?
はりた
大きな電動機をそのまま起動すると、定格の何倍もの始動電流が流れて、配線や他の機器の電圧降下を引き起こすんだ。だから始動装置で電流を抑える。スターデルタなら始動時の電流を線電流の1/√3に減らせるんだよ。
見習いペン太
スターデルタの配線が許容電流の60%以上でいいのも、その電流が小さくなるからですか?
はりた
その通り。始動器と電動機の間は線電流より小さい電流しか流れないから、許容電流の60%以上の電線で足りる。理屈がわかると数値も納得できるだろう。
よくある質問(FAQ)
スポンサーリンク
スポンサーリンク







