内線規程の解説|接地工事の種類(A種・B種・C種・D種)と接地抵抗値について詳しく解説
ブラウザでそのまま使える登録不要ツール
この記事の接地工事の種類に応じた接地線サイズを確認するなら、姉妹サイト「セコサポ」の接地線サイズ選定ツール(A種・B種・C種・D種対応・登録不要)が便利です。

⚡ 先に結論
- 接地の目的は感電防止・保護装置の確実動作・高電圧の侵入防止の3つ
- 工事の種類はA種/B種/C種/D種の4種類で、対象電圧で使い分ける
- A種・C種は10Ω以下、D種は100Ω以下、B種は150÷Ig(Ω)以下が基本

✔ 接地工事の種類(A・B・C・D種)
✔ なぜ接地するのか(3つの目的)
✔ 接地工事の4種類と接地抵抗値(早見表)
✔ C種とD種の境目は「300V」
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- A種とC種はどちらも10Ω以下だが、何が違うのか
- C種とD種を分ける境目は何V か
- 500Ωまで緩和されるのは、どんな条件のときか
接地工事の種類(A・B・C・D種)
電気設備技術基準では、接地工事を対象と目的に応じて次の4種類に区分します。
- A種:高圧・特別高圧機器の金属製外箱など(接地抵抗10Ω以下)
- B種:高圧/特別高圧と低圧を結ぶ変圧器の中性点など(計算で求める値)
- C種:300Vを超える低圧機器の金属製外箱など(10Ω以下。0.5秒以内に自動遮断する場合は500Ω以下)
- D種:300V以下の低圧機器の金属製外箱など(100Ω以下。同上で500Ω以下)
- A種は高圧・特別高圧機器の金属製外箱などが対象
- B種は高圧/特別高圧と低圧を結ぶ変圧器の中性点など
- C種は300V超、D種は300V以下の低圧機器の金属製外箱などが対象
なぜ接地するのか(3つの目的)
- 感電防止:漏電した機器に人が触れても電気を大地へ逃がす
- 保護装置の確実動作:漏電遮断器などを確実に動作させ災害を防ぐ
- 高電圧の侵入防止:変圧器中性点を接地し高圧の低圧側侵入を防ぐ
| 目的 | どういうことか |
|---|---|
| 感電防止 | 漏電した機器に人が触れても、電気を大地へ逃がす |
| 保護装置の確実動作 | 漏電遮断器などを確実に動作させ、災害を防ぐ |
| 高電圧の侵入防止 | 変圧器中性点を接地し、高圧の低圧側への侵入を防ぐ |
- 感電防止:漏電した機器に人が触れても、電気を大地へ逃がす
- 保護装置の確実動作:漏電遮断器などを確実に動作させ、災害を防ぐ
- 高電圧の侵入防止:変圧器中性点を接地し、高圧の低圧側への侵入を防ぐ
接地工事の4種類と接地抵抗値(早見表)
| 種類 | 主な対象 | 接地抵抗値 |
|---|---|---|
| A種 | 高圧・特別高圧機器の金属製外箱等 | 10Ω 以下 |
| B種 | 変圧器の高圧と低圧の混触防止 | 150/Ig(Ω)※Ig=1線地絡電流 |
| C種 | 300V超の低圧機器の外箱等 | 10Ω以下(0.5秒以内遮断で500Ω) |
| D種 | 300V以下の低圧機器の外箱等 | 100Ω以下(0.5秒以内遮断で500Ω) |
📌 C・D種は0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500Ωまで緩和。B種は変圧器の高低圧混触時の遮断時間で緩和されます。
目的を達成するため、どれくらい低い抵抗で大地につなぐかを種類ごとに定めています。- A種:高圧・特別高圧機器の外箱や鉄台など → 10Ω以下
- B種:高低圧を結ぶ変圧器の中性点(低圧側) → 150÷Ig(Ω)以下
- C種:300Vを超える低圧機器の外箱など → 10Ω以下(条件で500Ω以下)
- D種:300V以下の低圧機器の外箱など → 100Ω以下(条件で500Ω以下)
ペン太
ハリタ- A種は10Ω以下、C種も10Ω以下、D種は100Ω以下
- B種は150÷Ig(Ω)で求める。Igは1線地絡電流
- C・D種は0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500Ωまで緩和される
C種とD種の境目は「300V」
- 300Vを超える低圧機器 → C種(10Ω以下)
- 300V以下の低圧機器 → D種(100Ω以下)
- 定格感度電流100mA以下・動作0.5秒以下の漏電遮断器を施設すれば、C種・D種は500Ω以下まで緩和
🍵 たとえ話
接地は、家の中にたまった静電気を逃がす「アース棒」のようなもの。万一の漏電という“あふれた水”を、安全に地面へ流す排水口の役割を果たします。排水口が細い(抵抗が高い)と水がうまく流れないため、機器の重要度に応じて十分に低い抵抗値が決められています。
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| A種とC種は同じ10Ωだから同じもの | 対象が違う。A種は高圧・特別高圧機器、C種は300V超の低圧機器 |
| 300Vちょうどはどちらか | 「300V以下」なのでD種 |
| 500Ωへの緩和は無条件 | 定格感度電流100mA以下・動作0.5秒以下の漏電遮断器を施設した場合 |
| B種も決まった数値がある | B種は150÷Ig(Ω)で計算して求める |
- 300Vを超える低圧機器はC種(10Ω以下)
- 300V以下の低圧機器はD種(100Ω以下)
- 定格感度電流100mA以下・動作0.5秒以下の漏電遮断器を施設すれば500Ω以下まで緩和
よくある質問(FAQ)
ブラウザでそのまま使える登録不要ツール
この記事の接地工事の種類に応じた接地線サイズを確認するなら、姉妹サイト「セコサポ」の接地線サイズ選定ツール(A種・B種・C種・D種対応・登録不要)が便利です。
まとめ|対象で分け、数値で押さえる
結論です。接地工事は対象で4種類に分かれ、A種とC種は10Ω以下、D種は100Ω以下、B種だけは計算で求めます。A種とC種は数値が同じでも対象が違う点、C種とD種の境目が300Vである点。この2つを取り違えなければ、この項目は落としません。
| 種類 | 主な対象 | 接地抵抗値 |
|---|---|---|
| A種 | 高圧・特別高圧機器の金属製外箱など | 10Ω以下 |
| B種 | 高圧/特別高圧と低圧を結ぶ変圧器の中性点など | 150÷Ig(Ω) |
| C種 | 300Vを超える低圧機器の金属製外箱など | 10Ω以下(条件を満たせば500Ω以下) |
| D種 | 300V以下の低圧機器の金属製外箱など | 100Ω以下(条件を満たせば500Ω以下) |
接地する3つの目的
- 感電防止
- 保護装置の確実動作
- 高電圧の侵入防止
取り違えを防ぐ3点
- A種とC種は数値が同じでも、対象が違う
- C種とD種の境目は300V。300Vちょうどは「以下」なのでD種
- 500Ωへの緩和には、漏電遮断器の条件が付く
接地工事の種類は、数値だけを並べて覚えると必ずどこかで混ざります。まず「何を守るための接地か」で対象を押さえ、そのうえで数値を当てはめる。この順番にしておけば、A種とC種のように数値が重なる場面でも迷わず選び分けられます。
📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】
ペン太
ハリタ📎 関連するおすすめアイテム
内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。
30秒アンケートこの記事は役に立ちましたか?
タップするだけで完了します。あなたの声でこのサイトは育ちます。
ご回答ありがとうございます!
よければ、あと3つだけ教えてください(任意・答えなくてもOK)
ありがとうございました。いただいた声は記事の改善に使わせていただきます。



