接地設備の設計|B種接地工事について
A種は10Ω、D種は100Ω。接地工事の抵抗値は表から読めば決まります。ところがB種だけは、表を見ても数字が書いてありません。書いてあるのは「150を1線地絡電流で割った値」という式です。そしてその1線地絡電流は、自分の敷地の中を調べても出てきません。ここでは、その1点を軸にB種接地を最初から決めていきます。
結論
B種接地工事は、高圧と低圧が混触したときに低圧側の電位上昇を抑えるための接地です。4種類のうちB種だけが抵抗値を計算で決めます。
- 抵抗値は150 ÷ 1線地絡電流[Ω]以下(電技解釈 第17条第2項)
- 高圧または35kV以下の特別高圧と結合する変圧器で、低圧側の対地電圧が150Vを超えたときに1秒を超え2秒以内に自動遮断するなら300 ÷ Ig、1秒以内なら600 ÷ Ig
- 1線地絡電流は需要家では計算できない。電力会社から提示される値を使う
- 施設する箇所は低圧側の中性点。300V以下で中性点に施し難いときは低圧側の1端子(解釈 第24条)
- 低圧電路を非接地にしたいときは混触防止板にB種を施す
- 接地線は引張強さ2.46kN以上または直径4mm以上。高圧または15,000V以下の特別高圧架空電線路と結合する場合は1.04kN以上または2.6mm以上
- 太さは変圧器一相分の容量で選ぶ。三相なら定格容量÷3が一相分
- 図面には抵抗値の上限と、その根拠になった条件まで書き残す
決め方の順番 ― 抵抗値は最後ではなく最初
B種接地でつまずくのは、接地線の太さから決めようとするときです。太さは表を引けば出ますが、それだけでは図面になりません。先に決まっていないといけないのは接地抵抗値の上限で、これは自分の設備の情報だけでは出ないからです。
| 段 | 何が必要か | 決まること |
|---|---|---|
| 1段目 | 1線地絡電流(電力会社から) | 接地抵抗値の上限 |
| 2段目 | 低圧側の電圧と結線 | 施設する箇所(中性点か1端子か) |
| 3段目 | 変圧器一相分の容量 | 接地線の太さ |
ペン太
ハリタ- B種は抵抗値の上限を先に決める
- 上限を決めるには1線地絡電流が要る
- 1線地絡電流は電力会社からもらう値
- 接地線の太さは最後。表を引けば出る
何から何を守るのか ― B種だけ目的が違う
A種・C種・D種は、機器の外箱など金属部にふれた人の感電を防ぐための接地です。B種だけは目的が違います。守る対象は人でも機器の外箱でもなく、低圧電路そのものです。
変圧器の内部で高圧巻線と低圧巻線が接触することを混触といいます。混触すると、本来100Vや200Vしかかからないはずの低圧電路に高圧が侵入します。このとき低圧側が接地されていなければ、低圧電路全体の対地電圧が高圧まで持ち上がり、低圧機器の絶縁が一斉に破壊されます。B種接地は、この電位上昇を地面へ逃がして一定の値に抑えるためのものです。
| 種類 | 施す場所 | 目的 | 守るもの |
|---|---|---|---|
| A種 | 高圧・特別高圧機器の外箱、避雷器 | 漏電時の感電防止 | 人 |
| B種 | 変圧器の低圧側 | 混触時の電位上昇を抑える | 低圧電路と低圧機器 |
| C種 | 300Vを超える低圧機器の外箱 | 漏電時の感電防止 | 人 |
| D種 | 300V以下の低圧機器の外箱 | 漏電時の感電防止 | 人 |
A種〜D種の役割の整理は受変電設備の設計マニュアル⑫ 接地、接地そのものの考え方は接地は何のためにあるかで扱っています。
- A種・C種・D種は感電防止。守るのは人
- B種は混触時の電位上昇を抑える。守るのは低圧電路
- 混触とは変圧器内部で高圧巻線と低圧巻線が接触すること
- 低圧側が接地されていないと、低圧機器の絶縁が一斉に壊れる
接地抵抗値は 150 ÷ 1線地絡電流
電気設備技術基準の解釈 第17条第2項が、B種接地工事の接地抵抗値を定めています。A種の10Ω、D種の100Ωのような固定値ではなく、式で与えられているのがB種の特徴です。
式の意味はこうです。混触したときに接地線へ流れる電流は、高圧側電路の1線地絡電流です。その電流が接地抵抗を流れると、オームの法則で電位が上がります。この電位の上昇を150V以内に抑えたいから、許される抵抗値は 150 ÷ 電流、という形になります。
| 記号 | 意味 | どこから来るか |
|---|---|---|
| R B | B種接地工事の接地抵抗値[Ω] | これを求める |
| 150 | 許容する電位上昇[V] | 電技解釈 第17条第2項 |
| I g | 変圧器の高圧側電路の1線地絡電流[A] | 電力会社から提示される |
ペン太
ハリタ- B種の接地抵抗値は 150 ÷ 1線地絡電流[Ω]以下
- 根拠は電技解釈 第17条第2項
- 150Vは、許される電位上昇の上限
- A種・C種・D種と違い、固定値では決まらない
150・300・600 ― 速く切れるほど緩くなる
式には3つの数字が出てきます。使い分けの基準は地絡を何秒で切れるかです。危ない状態が続く時間が短いほど、許される電位上昇は大きくてよい、という考え方です。
| 条件 | 式 | Ig=2Aのとき |
|---|---|---|
| 原則(遮断の条件なし) | 150 ÷ Ig | 75 Ω 以下 |
| 低圧側の対地電圧が150Vを超えたときに、1秒を超え2秒以内に高圧電路を自動遮断 | 300 ÷ Ig | 150 Ω 以下 |
| 同じく、1秒以内に高圧電路を自動遮断 | 600 ÷ Ig | 300 Ω 以下 |
実務では、高圧受電設備に地絡継電器(GR)や地絡方向継電器(DGR)を設けて高圧電路を自動遮断できるようにします。このとき動作時間と遮断器の動作時間を合わせた全体の時間が1秒以内か、1秒を超え2秒以内かで、使える式が変わります。「保護装置があるから600」と決めつけず、時間の裏づけを残してください。
- 3つの式の使い分けは遮断時間で決まる
- 1秒を超え2秒以内なら300、1秒以内なら600
- 緩和は高圧または35kV以下の特別高圧と結合する場合
- 保護装置の有無ではなく、切れるまでの時間で判断する
1線地絡電流は、自分では出せない
ここが、B種接地でいちばん実務的なところです。式そのものは電技解釈に載っていますが、その式に入れる長さは、自分の敷地の外にあります。
式の L と L′ は、同じ母線につながっている高圧電路全体の長さです。つまり配電用変電所から延びる配電線路の、架空部分とケーブル部分の合計。需要家の引込ケーブルの長さではありません。だから設計者が自分で計算することはできません。
| 項目 | 中身 | 実務での扱い |
|---|---|---|
| I g | 1線地絡電流[A] | 電力会社に問い合わせて提示してもらう |
| V′ | 公称電圧 ÷ 1.1[kV] | 6.6kV なら 6 |
| L | 架空電線の延長[km] | 配電線路全体。需要家では分からない |
| L′ | ケーブルの延長[km] | 同上 |
| 端数 | 小数点以下は切り上げ | 2未満のときは2とする |
提示された値が変われば、接地抵抗値の上限も変わります。同じ設備でも、1線地絡電流が2Aなら600÷2=300Ω、5Aなら600÷5=120Ωです。だから設計の最初にこの値を確認し、図面にも残します。
ペン太
ハリタ- 式の L・L′ は配電線路全体の長さ
- 需要家の設備情報だけでは計算できない
- 1線地絡電流は電力会社から提示してもらう
- 小数点以下は切り上げ、2未満は2とする
どこに付けるか ― 中性点か、1端子か
抵抗値が決まったら、次はどこに施すかです。電技解釈 第24条が、3つの箇所を定めています。
原則は低圧側の中性点です。星形(Y)結線であれば中性点がありますから、そこに施します。単相3線式100/200Vなら中性線に施します。
中性点がない、あるいは施し難い場合の逃げ道が2つめです。低圧電路の使用電圧が300V以下であることが条件で、その場合に限り低圧側の1端子に施すことができます。三角(Δ)結線の200V回路で、1相をB種接地に落とすのがこれに当たります。
| 低圧側の条件 | 施す箇所 | 注意 |
|---|---|---|
| 三相4線式 400/230V(Y結線) | 中性点 | 中性線がそのまま接地点になる |
| 単相3線式 100/200V | 中性線 | 中性線には過電流遮断器を設けない |
| 三相3線式 200V(Δ結線) | 低圧側の1端子 | 300V以下なので1端子が使える |
| 三相3線式 400V(Δ結線) | 1端子は使えない | 中性点を作るか、混触防止板にする |
- 原則は低圧側の中性点(解釈 第24条)
- 300V以下で中性点に施し難いときだけ、低圧側の1端子
- 400VのΔ結線では1端子は使えない
- 単相3線式では中性線が接地点になる
低圧を非接地にしたいとき ― 混触防止板
3つめの箇所が混触防止板です。これは変圧器の高圧巻線と低圧巻線の間に入れた金属の板で、混触が起きても高圧が直接 低圧巻線に入らない構造にするためのものです。
低圧電路を接地すると都合が悪い場面があります。接地すると1線地絡だけで回路が止まってしまう設備や、漏電による停止を避けたい設備です。こうした場合、低圧電路そのものを非接地にしておき、B種接地は混触防止板に施します。
変圧器の外箱には別途A種接地工事を施します。混触防止板の接地と外箱の接地を兼用する製品もあるので、図面ではどこにどの種類の接地を施すのかを分けて書いておくと迷いません。混触防止板には、高圧側から入るサージ電圧を小さくする効果もあります。
| 見るところ | 混触防止板付き変圧器 |
|---|---|
| B種を施す先 | 低圧側ではなく、混触防止板 |
| 低圧電路 | 非接地にできる |
| 外箱 | A種接地工事 |
| 接地線 | 引張強さ1.04kN以上または直径2.6mm以上 |
| 採用する場面 | 低圧を非接地にしたいとき、300V超で中性点が取れないとき |
| 副次的な効果 | 高圧側から入るサージ電圧を小さくする |
- 混触防止板は高圧巻線と低圧巻線の間の金属板
- B種は低圧側ではなく、この板に施す
- 外箱にはA種接地工事
- 低圧電路を非接地にしたい設備で選ばれる
接地線の太さ ― 一相分の容量でつまずく
最後が接地線です。B種の接地線には2つの条件があります。電技解釈が定める機械的強度の下限と、変圧器の容量に応じた太さです。
| 条件 | 規定 | 根拠 |
|---|---|---|
| 機械的強度(原則) | 引張強さ2.46kN以上の金属線、または直径4mm以上の軟銅線 | 電技解釈 第17条第2項 |
| 機械的強度(緩和) | 引張強さ1.04kN以上、または直径2.6mm以上の軟銅線 | 高圧電路または15,000V以下の特別高圧架空電線路と結合する場合 |
| 太さの選定 | 変圧器一相分の容量と低圧側の電圧で表から引く | 内線規程 |
ここで間違えやすいのが「一相分の容量」です。表の見出しは変圧器の定格容量ではありません。三相変圧器なら、定格容量を3で割った値が一相分の容量です。三相300kVAなら100kVAとして表を引きます。そのまま300kVAで引くと、必要以上に太い接地線を選ぶことになります。
容量ごとの一覧は接地線の太さ早見表(A〜D種)にまとめてあります。なお表に出てくる5.5・8 は直径のミリではなく断面積のmm²です。14以降と単位がそろっていない表記を見かけますが、すべて mm² で読んでください。
ペン太
ハリタ- 機械的強度の下限は2.46kN/直径4mm(緩和で1.04kN/2.6mm)
- 太さは変圧器一相分の容量と低圧側の電圧で決まる
- 三相変圧器の一相分の容量=定格容量÷3
- 表の5.5・8は断面積のmm²。直径ではない
選定例と、図面に残すこと
ここまでを1つの設備で通します。6.6kV受電、三相300kVAの変圧器で低圧側は200V、地絡保護は1秒以内に遮断できる構成とします。
決まった数値そのものより大事なのは、その数値になった条件を残すことです。「300Ω以下」とだけ書かれた図面では、次に触る人が600を使ってよい根拠を確かめられません。1線地絡電流の値と、どの式を使ったかをセットで書きます。
| 残すもの | 例 | なぜ残すのか |
|---|---|---|
| 1線地絡電流 | 電力会社提示 2 A | これが変わると上限が変わる |
| 採用した式 | 600 ÷ Ig | 緩和を使ったかどうかが分かる |
| 遮断時間の根拠 | 地絡継電器+遮断器で1秒以内 | 緩和の前提条件 |
| 接地抵抗の上限 | 300 Ω 以下 | 測定値の合否判定がこの値 |
| 施設した箇所 | 低圧側の中性点 | 1端子なら理由もあわせて |
| 接地線の太さ | 一相分100kVA・200Vで選定 | 一相分の出し方も残す |
| 測定値と測定日 | 竣工時の実測値 | 以後はこれと比べる |
接地極を共用する場合や、接地線を省略できる条件については接地線の免除方法、C種・D種との違いはC種接地工事についてで扱っています。
- 例:Ig=2A、1秒以内遮断なら 600÷2=300Ω以下
- 一相分の容量は 300÷3=100kVA
- 図面には上限だけでなく、根拠になった条件まで書く
- 竣工時の測定値を残して、以後の点検で比べる
よくある質問
B種接地工事は何のために施設しますか?
高圧(または特別高圧)と低圧が変圧器の内部で混触したときに、低圧電路の対地電圧が上がりすぎないようにするためです。A種・C種・D種が人の感電を防ぐ接地であるのに対し、B種は低圧電路とそこにつながる機器を守る接地です。
B種接地工事の接地抵抗値はいくつですか?
固定値ではありません。変圧器の高圧側電路の1線地絡電流のアンペア数で150を除した値以下です(電技解釈 第17条第2項)。1線地絡電流が2Aなら75Ω以下になります。
300や600はどんなときに使えますか?
高圧電路または使用電圧35,000V以下の特別高圧電路と低圧電路を結合する変圧器で、低圧側の対地電圧が150Vを超えたときに高圧電路を自動遮断する装置がある場合です。1秒を超え2秒以内なら300、1秒以内なら600を1線地絡電流で除します。
1線地絡電流はどうやって調べますか?
電力会社に問い合わせて提示してもらいます。計算式は電技解釈に示されていますが、式に入れる架空電線とケーブルの延長は同じ母線につながる配電線路全体の長さなので、需要家の設備情報だけでは計算できません。
1線地絡電流の計算式を教えてください。
Ig=1+(V′/3×L−100)/150+(V′/3×L′−1)/2 です。V′は公称電圧を1.1で除した値[kV]、Lは架空電線の延長[km]、L′はケーブルの延長[km]。第2項・第3項は負になる場合は0とし、小数点以下は切り上げ、2未満のときは2とします。
1線地絡電流の値はどのくらいですか?
設備によりますが、規定により2未満は2とするため、実務で出てくるのは2A以上です。数Aのことが多く、値が大きいほど接地抵抗値の上限は厳しくなります。
B種接地工事はどこに施しますか?
低圧側の中性点です(電技解釈 第24条第1項第一号イ)。低圧電路の使用電圧が300V以下で中性点に施し難いときは、低圧側の1端子に施すことができます。低圧電路を非接地とする場合は、高圧巻線と低圧巻線の間に設けた混触防止板に施します。
400VのΔ結線では1端子に施してよいですか?
施せません。1端子が認められるのは低圧電路の使用電圧が300V以下の場合に限られます。400Vでは中性点を作るか、混触防止板付き変圧器を採用します。
単相3線式100/200Vではどこに施しますか?
中性線に施します。中性線が接地側になるため、中性線には過電流遮断器を設けません。
混触防止板付き変圧器とは何ですか?
高圧巻線と低圧巻線の間に金属製の板を設けた変圧器です。混触が起きても高圧が直接 低圧巻線に入らないようにするもので、この板にB種接地工事を施すことで低圧電路を非接地にできます。外箱にはA種接地工事を施します。
混触防止板はどんなときに使いますか?
低圧電路を接地すると都合が悪い設備や、300Vを超える低圧で中性点が取れない場合です。地絡で回路を止めたくない設備で採用されます。ただし非接地にすると地絡が検出しにくくなるため、絶縁監視などの手当てが別に要ります。
接地線の太さはどのように選定しますか?
変圧器一相分の容量と低圧側の電圧から表で選びます。あわせて電技解釈の機械的強度(引張強さ2.46kN以上または直径4mm以上、高圧または15,000V以下の特別高圧架空電線路と結合する場合は1.04kN以上または2.6mm以上)を下回らないようにします。
三相変圧器の「一相分の容量」とは何ですか?
定格容量を3で割った値です。三相300kVAなら100kVAとして表を引きます。定格容量のまま引くと、必要以上に太い接地線を選ぶことになります。
表の「5.5㎜」は直径ですか?
断面積のmm²です。5.5mm²・8mm²の意味で、同じ表の14以降と単位がそろっていない表記を見かけますが、すべて断面積で読みます。
接地点の電位は何Vを超えないようにしますか?
原則150Vです。高圧または35,000V以下の特別高圧電路と結合する変圧器で、150Vを超えたときに1秒を超え2秒以内に自動遮断する場合は300V、1秒以内に遮断する場合は600Vまで許容されます。
接地抵抗はいつ測りますか?
竣工時に測定して記録し、以後は定期的に測って竣工時の値と比べます。値が上がっていれば接地極の腐食や土壌の乾燥を疑います。上限は設計時に決めた値です。
B種の接地極はA種と共用できますか?
条件により共用できますが、共用すると一方の電位上昇がもう一方に現れます。共用の可否と方法は設備の構成で変わるため、根拠を確かめたうえで図面に明記します。
図面には何を書けばよいですか?
接地抵抗値の上限、採用した式(150/300/600のどれか)、1線地絡電流の値、施設した箇所、接地線の太さです。上限だけを書くと、緩和を使ってよい根拠が次の人に伝わりません。
接地抵抗が上限を超えたらどうしますか?
接地極を増設して並列にする、接地極を深く打ち直す、接地抵抗低減剤を使うなどの方法があります。まず測定条件と接続部の状態を確認し、測り方の問題でないことを確かめてから対策します。
B種接地線には常時電流が流れますか?
単相3線式の中性線に施した場合など、負荷の不平衡分が流れることがあります。混触時の大きな電流とは別に、こうした常時の電流も見込んで接続部の施工品質を確保します。
まとめ ― 取り違えやすいところ
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| B種も機器の外箱に施す接地 | 変圧器の低圧側に施す。守るのは低圧電路 |
| B種の接地抵抗値も固定値 | 150÷1線地絡電流。4種類でB種だけが計算 |
| 1線地絡電流は自分で計算する | 配電線路全体の長さが要る。電力会社から提示してもらう |
| 保護装置があるから600でよい | 遮断までの時間が1秒以内かどうかで決まる |
| どんな設備でも300や600が使える | 高圧または35kV以下の特別高圧と結合する場合に限る |
| 低圧側なら1端子でよい | 1端子は300V以下のときだけ。原則は中性点 |
| 400VのΔ結線も1端子でよい | 300Vを超えるので使えない。中性点か混触防止板 |
| 混触防止板にはA種を施す | 混触防止板にB種、外箱にA種 |
| 接地線の太さは定格容量で引く | 一相分の容量。三相は定格容量÷3 |
| 表の5.5㎜は直径 | 断面積の5.5mm² |
| 機械的強度を満たせば太さは自由 | 機械的強度は下限。太さは容量から決まる |
| 接地抵抗は測ってから決める | 先に上限を決めて図面に書き、測定値で確認する |
| 図面には抵抗値だけ書けばよい | 1線地絡電流と採用した式まで残す |
| 手順 | やること | 見るところ |
|---|---|---|
| 1|Ig を確認する | 電力会社に1線地絡電流を問い合わせる | 設計の最初 |
| 2|遮断時間を確かめる | 継電器+遮断器で何秒か | 地絡保護の構成 |
| 3|式を選ぶ | 150/300/600 のどれか | 電技解釈 第17条第2項 |
| 4|上限を出す | 式の数字を Ig で割る | 図面に明記する |
| 5|箇所を決める | 中性点/1端子/混触防止板 | 電技解釈 第24条 |
| 6|一相分の容量 | 三相なら定格容量÷3 | 変圧器の銘板 |
| 7|太さを選ぶ | 一相分の容量と低圧側の電圧で引く | 内線規程 |
| 8|強度を確認する | 2.46kN/4mm(緩和1.04kN/2.6mm)を下回らないか | 電技解釈 第17条第2項 |
| 9|測って残す | 竣工時に測定し、上限と比べて記録する | 接地抵抗計 |
📘 あわせて確認したいこと
接地の考え方そのものは接地・雷保護の設計マニュアル① 接地は何のためにあるか、A種〜D種の役割は受変電設備の設計マニュアル⑫ 接地、接地線の太さは接地線の太さ早見表で扱っています。
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