2026年、家庭の電気で押さえる5つの数字|売電・賦課金・補助金の期限まとめ
結論
2026年は、家庭の電気まわりで数字と期限がまとめて動いた年です。売電は10年一律ではなくなり、再エネ賦課金は過去最高を更新し、電気代の支援は9月使用分で終わります。補助金は締切より先に予算が尽きるものがあります。今年動くなら、この5つだけ押さえてください。
- 売電は前半4年24円 → 後半6年8.3円の2段階に
- 再エネ賦課金は4.18円/kWh(過去最高)
- 電気・ガス料金支援は9月使用分で終了
- V2Hは最大130万円、ただし残予算が少ない
- 戸建てEVコンセントは定額5万円・先着順
制度は毎年変わりますが、2026年は変わり方が大きい年でした。個別の解説記事は別に用意しているので、この記事は「数字と期限だけを一覧で見たい人」向けにまとめます。
2026年8月15日時点の情報です。制度・料金は変更されることがあります。必ず一次情報でご確認ください。
2026年の家庭の電気|数字の早見
| 項目 | 数字 | いつまで |
|---|---|---|
| 住宅用の売電(10kW未満) | 24円/kWh(1〜4年目) 8.3円/kWh(5〜10年目) | 買取期間は10年 |
| 再エネ賦課金 | 4.18円/kWh | 2026年5月分〜2027年4月分 |
| 電気・ガス料金支援(低圧) | 7月3.5円/8月4.5円/9月3.5円 | 9月使用分で終了 |
| V2H充放電設備の補助 | 最大130万円(機器75万+工事55万) | 形式上は9月30日。予算に達し次第終了 |
| 戸建て住宅の充電用コンセント | 定額5万円 | 予定は9月まで・先着順 |
① 売電は「10年ずっと同じ」ではなくなった
2025年10月から、住宅用(10kW未満)のFIT買取は初期投資支援スキームになりました。従来は10年間ずっと15円でしたが、いまは前半4年が24円、5年目から10年目が8.3円です。
最初の4年で早く回収させる代わりに、後半は市場価格の水準まで下がります。ここで効いてくるのが、電気を買う単価は30円台だということ。5年目からは、売るより自分で使うほうが4倍前後の値打ちになります。
この構造が何を意味するのかは、太陽光は「何kW載せるか」より「何%自分で使えるか」で、蓄電池が元を取れるかの計算式まで含めて解説しています。
- 2025年10月から、住宅用は前半4年24円・後半6年8.3円の2段階
- 後半は市場価格の水準まで下がる
- 買う電気は30円台。5年目からは使うほうが値打ちがある
② 再エネ賦課金は4.18円で過去最高
2026年度の再エネ賦課金は4.18円/kWh。前年度の3.98円から0.20円上がり、過去最高を更新しました。月400kWh使う家庭なら、賦課金だけで月1,672円です。
これは電気を買うときにかかるものなので、自家消費した分にはかかりません。太陽光の値打ちを押し上げている要因のひとつです。
- 2026年度は4.18円/kWh。前年度から0.20円上がり過去最高
- 月400kWhなら賦課金だけで月1,672円
- 買うときにかかるもの。自家消費した分にはかからない
③ 電気・ガス料金支援は9月使用分で終わる
今夏の支援は、低圧(家庭)で7月3.5円・8月4.5円・9月3.5円(1kWhあたり)の値引きです。8月使用分の4.5円は、月400kWhの家庭で約1,800円にあたります。
注意したいのは、10月以降の実施が決まっていないことです。支援が切れた月は、使い方を変えていなくても請求額が上がって見えます。「急に高くなった」と感じたら、まずこの値引きが外れたぶんを疑ってください。
電気代がどういう要素でできているかは、電気代はなぜ上がった?で4つの中身に分けて説明しています。
- 低圧は7月3.5円・8月4.5円・9月3.5円の値引き
- 9月使用分で終了。10月以降は決まっていない
- 支援が切れた月は、使い方が同じでも請求額が上がって見える
④ V2Hは最大130万円。ただし残り予算が少ない
V2H充放電設備の補助は最大130万円(機器75万円+工事55万円)と手厚い一方で、予算が先に尽きる可能性が高い状況です。次世代自動車振興センターは予算残高を随時公表しており、8月4日時点で約25億円だった残高が、8月10日には約15億円になりました。6日で10億円です。
形式上の締切は9月30日ですが、「予算額に達した場合は締切を待たずに受付を終了する」とセンター自身が告知しています。日付ではなく残高を見てください。
順番を間違えると、金額そのものを失います。交付決定より前に発注・着工・支払いをすると対象外になります。「とりあえず工事を頼んでから申請」は成立しません。詳しくはV2H補助金の記事にまとめました。
- 最大130万円(機器75万円+工事55万円)と手厚い
- 予算残高は6日で約10億円減った。締切前に終わる可能性がある
- 申請より先に契約・支払いをすると対象外になる
⑤ 戸建てのEV充電コンセントは定額5万円
V2Hとは別枠で、戸建て住宅にコンセント型の充電設備を付ける場合に定額5万円の補助があります。予算は約15億円で、受付は令和8年3月から9月の予定、先着順です。
V2Hの130万円と混同されやすいところですが、機器も金額もまったく違います。充電だけでよいのか、車から家へ給電したいのかで選ぶ設備が変わります。費用の目安と選び方はEVコンセントの記事にあります。
- 戸建ての充電用コンセントは定額5万円・先着順
- V2Hとは別枠。機器も金額もまったく違う
- 充電だけでよいか、車から家へ給電したいかで選ぶ
今年動くなら、この順番で
お金をかけない順に手をつける
- 検針票で実質単価を出す(請求金額 ÷ 使用kWh)。すべての判断の土台になります
- 契約アンペアを見直す。大きすぎる契約は基本料金のむだです。手続きは電力会社への申し込みから
- 使う時間を昼へ寄せる。太陽光があるなら、これだけで自家消費率が上がります
- 補助金のある設備を検討する。ここで初めてお金の話になります。先着順のものは残高を先に確認
契約アンペアに余裕があるかどうかは、ブレーカー落ちるかな?判定で確かめられます。下げすぎるとブレーカーが落ちるので、同時に使う家電を入れて余裕を見てから決めてください。
参考にした情報
- 資源エネルギー庁・調達価格等算定委員会「令和8年度以降の調達価格等について」(住宅用10kW未満:前半4年24円/kWh、後半6年8.3円/kWh)
- 東京電力エナジーパートナー「賦課金等について」(2026年度の再エネ賦課金 4.18円/kWh)
- 資源エネルギー庁「今夏の電気・ガス料金支援(2026年7月〜9月)」(低圧:7月3.5円、8月4.5円、9月3.5円)
- 次世代自動車振興センター「令和7年度補正 V2H充放電設備・外部給電器 補助金 予算残高について(8月10日公表)」
- 経済産業省「充電設備導入補助金の令和7年度補正予算の執行について」(戸建て住宅充電用コンセント:定額5万円、予算約15億円、先着順)
※制度は年度で変わり、予算に達すると締切前に終了することがあります。契約前に必ず最新の一次情報をご確認ください。
- まず検針票で実質単価を出す(請求金額÷使用kWh)
- 次に契約アンペアの見直しと、使う時間を昼へ寄せること
- 設備の検討はそのあと。先着順のものは残高を先に確認する
よくある質問
売電単価が5年目から下がるのは、どういう仕組みですか?
住宅用(10kW未満)の買取価格が、1〜4年目と5〜10年目で段階的に設定されているためです。買取期間が10年である点は変わりません。設置時に「10年間ずっと同じ単価」と思い込んでいると、5年目以降の収支が想定とずれます。
再エネ賦課金は、何に対してかかるのですか?
買った電力量(kWh)に対して一律にかかります。つまり、電気を多く使う家ほど負担額が大きくなります。太陽光で自家消費した分には賦課金がかからないため、自家消費率を上げることが負担軽減につながります。
電気・ガス料金の支援が終わると、電気代はどのくらい上がりますか?
支援の単価分がそのまま上乗せされる形になります。月300kWh使う家庭であれば、1kWhあたり3.5円の支援がなくなると月1,000円程度の増加です。使用量が多い家庭ほど影響は大きくなります。
補助金の締切日まで待てば、まだ間に合いますか?
間に合わないことがあります。多くの制度は先着順で、予算に達した時点で締切日より前に受付が終了します。「9月30日まで」と書かれていても、それは形式上の期限にすぎません。残り予算の公表を確認しながら、早めに動くことが必要です。
補助金は、工事を終えてから申請できますか?
多くの制度で、交付決定の前に発注・着工すると対象外になります。順序を間違えると、要件を満たしていても受け取れません。申請先の公募要領で、発注・契約・着工のタイミングを必ず確認してください。
この記事の数字は、いつでも有効ですか?
いいえ。売電単価は年度ごとに、賦課金は毎年5月に改定されます。補助金は予算の消化状況で早期終了します。記事の数字は執筆時点のものなので、実際に判断するときは資源エネルギー庁・各執行団体・お住まいの自治体の最新情報を確認してください。
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