アース線は1つの端子に何本まで?まとめてはいけない理由と、足りないときの方法
洗濯機と乾燥機、冷蔵庫と電子レンジ。アースを取りたい家電が2台あるのに、コンセントのアース端子は1つだけ。2本まとめてネジに巻いてもいいのか、と迷う方は多いはずです。この記事は、アース線を何本までつないでよいかと、足りないときの方法だけを説明します。
結論
アース端子1つに、アース線は1本が原則です。2本まとめると、締めたつもりでも浮いて、ゆるんで抜けることがあります。足りないときは、線をまとめず、端子を増やします。
- ネジ式の端子1つに1本。ワンタッチ式は差し込み穴1つに1本
- 2本重ねると線が浮いて、接触が悪くなる
- 足りないときは、アース端子2つのコンセントや接地端子を増やす
- コンセントの交換・増設は電気工事士の工事
アース端子1つに、アース線は1本
コンセントのアース端子は、アース線を1本つなぐことを前提に作られています。ネジ式なら、ネジの下に1本を巻いて締めます。ワンタッチ式なら、差し込み穴1つに1本を差します。差し込み穴が2つある端子もありますが、そのときも1つの穴に1本です。
2本を重ねて巻くと、ネジの下で線どうしが重なり、どちらかが浮いてしまいます。締めたときはしっかり留まっているように見えても、家電を動かしたときの振動で少しずつゆるみ、どちらの線も十分に効かなくなることがあります。アースは漏電したときにしか働かないので、効かなくなっていても気づけません。
- ネジ式の端子1つに1本、ワンタッチ式は穴1つに1本
- 2本まとめると浮いて、ゆるんで抜けることがある
- 効かなくなっていても、ふだんは気づけない
端子が足りないときは「端子を増やす」
アースを取りたい家電の数に、アース端子が足りないときは、線をまとめるのではなく、つなぐ先を増やします。
| 方法 | 向いているとき | 工事 |
|---|---|---|
| アース端子が2つあるコンセントに替える | 同じ場所で2台の家電を使う | 電気工事士 |
| アース付きコンセントを増やす | 家電の置き場所が離れている | 電気工事士 |
| 接地端子(アースターミナル)を設ける | アース線が何本も集まる場所 | 電気工事士 |
- 線をまとめず、つなぐ先を増やす
- アース端子2つのコンセント、増設、接地端子のどれか
- コンセントの交換・増設は電気工事士の工事
アース線の長さ・太さ・延長
家電のアース線が端子まで届かないときは、市販のアース延長線を使う方法があります。延長線の両端も、端子に1本ずつ留めます。延長線は家具の下敷きにしたり、ドアに挟んだりしないように通します。
建物側の接地線(D種接地工事)は、直径1.6mm以上の軟銅線などを使うと決まっています(電技解釈 第17条)。家電に付いているアース線は、その家電に合わせた太さで作られているので、そのまま使います。
アース端子の形ごとのつなぎ方はアース線のつなぎ方・ない場合の対処、分電盤にアースが来ていないときは分電盤にアース端子がないときは?で説明しています。
- 届かないときは市販のアース延長線を使う
- 延長線の両端も、端子1つに1本
- 建物側の接地線は直径1.6mm以上の軟銅線など
まとめ|結論
結論
アース端子1つに、アース線は1本です。2本まとめると、締めたつもりでも浮いて、ゆるんで抜けることがあります。足りないときは、線をまとめずに、アース端子2つのコンセントへの交換や増設で端子を増やします。
迷ったら、この順で確かめます。
- アースを取りたい家電の台数と、アース端子の数を数える
- 足りなければ、線をまとめない
- アース端子2つのコンセント・増設・接地端子のどれにするか決める
- 交換・増設は電気工事士に頼む。線を端子に留めるのは自分でできる
よくある質問
アース線を1つの端子に2本つないでもいいですか?
1つの端子に1本が原則です。2本まとめると線が浮いて、ゆるんで抜けることがあります。端子が足りないときは、アース端子2つのコンセントへの交換や、コンセントの増設で端子を増やします。
ワンタッチ式のアース端子に2本差せますか?
差し込み穴1つに1本です。穴が2つある端子なら、それぞれに1本ずつ差せます。製品の表示を確かめます。
アース端子を増やす工事に資格はいりますか?
コンセントの交換・増設や接地端子の新設は電気工事士の工事です。家電のアース線を端子に留めるだけなら資格はいりません。
アース線の長さに決まりはありますか?
家電のアース線の長さに決まった上限はありませんが、届かないときは市販のアース延長線を使い、両端を端子にしっかり留めます。
アース線どうしをつないで延長してもいいですか?
市販のアース延長線を使うのが簡単です。線をねじってテープで巻くだけの接続は、ゆるみやすいので避けます。
あわせて読みたい

