袋打コードと丸打コードの違い|つくり・使いみち・電球線の決まり
古い吊り下げ照明や、昔ながらの電気器具に使われている、布のような表面のコード。「袋打」「丸打」という名前は聞いても、何が違うのかは分かりにくいものです。この記事では、この2つのコードの違いだけにしぼって説明します。
結論
袋打コードも丸打コードも、ゴムで絶縁した心線を、綿糸で編んで包んだゴムコードです。丸打は介在(糸)を入れて断面を丸くそろえ、重さに強いので吊り下げ照明に。袋打は心線を袋のように編んで包み、曲げに強いので動かす器具に使われます。
- どちらもゴム絶縁の心線+綿糸の編組(ゴムコード)
- 丸打:介在で丸くそろえる。重い吊り下げ照明に
- 袋打:袋のように編んで包む。曲げに強く、動かす器具に
- どちらも乾燥した屋内向け。電球線は0.75mm²以上
つくりの違い ― 丸くそろえるか、袋のように包むか
袋打コードと丸打コードは、どちらもゴムで絶縁した心線を、綿糸の編組で包んだコードです(ゴムコード、JIS C 3301)。違いは、心線をどうまとめてから編むかです。
| 袋打コード | 丸打コード | |
|---|---|---|
| まとめ方 | 心線をより合わせ、袋のように編んで包む | 介在(糸)を入れて断面を丸くそろえ、編んで包む |
| 断面 | やや平たい | 丸い |
| 得意なこと | 曲げに強い | 重さに強い |
| 使う場所 | 乾燥した屋内 | 乾燥した屋内 |
- どちらもゴム絶縁の心線を綿糸で編んだゴムコード
- 丸打は介在で丸くそろえる
- 袋打は袋のように編んで包む
使いみちの例 ― 吊るすか、曲げるか
メーカー資料では、丸打コードは重い吊り下げ式の照明器具に、袋打コードはこたつやアイロンのように動かして使う器具に使われる例が挙げられています。丸打は重さに強く、袋打は曲げに強いからです。
- 丸打は重さに強く、吊り下げ照明に
- 袋打は曲げに強く、動かす器具に
- どちらも乾燥した屋内で使う
電球線に使うときの決まり
照明器具に至るコードを電球線といいます。電球線に使うコードは、断面積0.75mm²以上で、使用電圧300V以下で使います。ビニルコードは熱に弱いので、電球線には使えません。
| 項目 | 決まり |
|---|---|
| 太さ | 断面積0.75mm²以上 |
| 電圧 | 300V以下で使う |
| ビニルコード | 電球線には使わない |
コードとケーブルの違い、ビニルコード・キャブタイヤコードなどほかのコードの種類は電気設備の基本知識 #012【コードの種類と用途】にまとめています。
- 電球線は0.75mm²以上
- 300V以下で使う
- ビニルコードは電球線に使わない
まとめ|結論
結論
袋打コードと丸打コードは、どちらもゴム絶縁の心線を綿糸で編んだゴムコードです。丸打は介在で丸くそろえて重さに強く、吊り下げ照明に。袋打は袋のように包んで曲げに強く、動かす器具に使われます。どちらも乾燥した屋内向けです。
迷ったら、この順で確かめます。
- 使う場所が乾燥した屋内かを確かめる
- 吊るすなら丸打、動かして曲げるなら袋打が目安
- 電球線なら断面積0.75mm²以上・300V以下か確かめる
- 器具の表示とメーカー資料で、使えるコードを確かめる
よくある質問
袋打コードと丸打コードの違いは?
どちらもゴム絶縁の心線を綿糸で編んだゴムコードです。丸打は介在(糸)を入れて断面を丸くそろえ、袋打は心線を袋のように編んで包みます。丸打は重さに強く、袋打は曲げに強いのが特徴です。
丸打コードはどこに使いますか?
メーカー資料では、重い吊り下げ式の照明器具の電源コードに使う例が挙げられています。
袋打コードはどこに使いますか?
曲げに強いので、こたつやアイロンなど動かして使う器具に使われる例があります。乾燥した屋内で使います。
電球線とは何ですか?
照明器具に至るコードのことです。断面積0.75mm²以上のコードを、使用電圧300V以下で使います。
布の表面のコードは屋外でも使えますか?
使えません。袋打・丸打コードは乾燥した屋内向けです。
あわせて読みたい



