内線規程の解釈と解説【043】|ライティングダクト配線
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
ライティングダクト配線は、ダクトに沿って照明器具やコンセントを自由に配置できる方法で、店舗やオフィスで広く使われます。落下・感電を防ぐための施設・接地ルールが要点です。3つに整理します。

✔ 1. 選定と施設場所
✔ 2. 施設方法
✔ 3. 漏電遮断器と接地
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- ライティングダクトを施設できる場所は、どこに限られますか。
- 支持点間の距離は、何m以下ですか。
- 開口部を横向きにできるのは、どんな場合ですか。
1. 選定と施設場所
- 種類・定格は3150-1表により選定する
- 定格電圧100V以上のダクト・附属品は電気用品安全法に適合するものを使う(固定Ⅱ形はJIS C 8366適合品)
- 附属品はそのダクトに適合するものを使う
- 施設できるのは屋内の乾燥した①露出場所②点検できる隠ぺい場所に限る
ペン太
ハリタ- 種類・定格は3150-1表により選定する。
- 定格電圧100V以上のダクト・附属品は電気用品安全法に適合するものを使う(固定Ⅱ形はJIS C 8366適合品)。
- 附属品は、そのダクトに適合するものを使う。
- 施設できるのは屋内の乾燥した露出場所、または点検できる隠ぺい場所に限る。
2. 施設方法
- 造営材(壁・床・天井)を貫通させてはいけない
- 造営材への取付けは1本ごと2箇所以上、支持点間の距離は2m以下
- 開口部は下向きに施設する(簡易接触防護措置+じんあい侵入防止、または固定Ⅱ形なら横向きも可)
- 終端部はエンドキャップを取り付けて閉そくする
- ダクト相互・導体相互は電気的・機械的に完全に接続する
| 開口部の向き | 条件 |
|---|---|
| 下向き | 原則 |
| 横向き | 簡易接触防護措置を施し、じんあいの侵入を防ぐ場合 |
| 横向き | 固定Ⅱ形を使用する場合 |
- 造営材(壁・床・天井)を貫通させてはいけない。
- 造営材への取付けは1本ごと2箇所以上、支持点間の距離は2m以下。
- 開口部は下向きに施設する(簡易接触防護措置+じんあい侵入防止、または固定Ⅱ形なら横向きも可)。
- 終端部はエンドキャップを取り付けて閉そくする。
- ダクト相互・導体相互は電気的・機械的に完全に接続する。
3. 漏電遮断器と接地
- 導体に電気を供給する電路には漏電遮断器(定格感度電流30mA以下・動作時間0.1秒以内)を施設する(簡易接触防護措置を施す場合は不要)
- 金属製部分(導体を除く)にはD種接地工事を施す
- 対地電圧150V以下かつ長さ4m以下の場合、または絶縁物で金属製部分を被覆したダクトを使う場合は接地工事を省略できる
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 湿気のある場所でも露出なら使える | 施設できるのは屋内の乾燥した露出場所、または点検できる隠ぺい場所に限る |
| 壁を貫通して隣室へ延ばせる | 造営材(壁・床・天井)を貫通させてはいけない |
| 長いダクトでも両端で支持すれば足りる | 1本ごとに2箇所以上で支持し、支持点間の距離は2m以下 |
| 開口部の向きは自由に決めてよい | 原則は下向き。簡易接触防護措置+じんあい侵入防止、または固定Ⅱ形なら横向きも可 |
| 終端はそのままでよい | エンドキャップを取り付けて閉そくする |
| 漏電遮断器はどの場合も必要 | 簡易接触防護措置を施す場合は不要 |
| 金属製部分は必ず接地する | 対地電圧150V以下かつ長さ4m以下の場合、または絶縁物で金属製部分を被覆したダクトを使う場合は省略できる |
- 導体に電気を供給する電路には漏電遮断器(定格感度電流30mA以下・動作時間0.1秒以内)を施設する(簡易接触防護措置を施す場合は不要)。
- 金属製部分(導体を除く)にはD種接地工事を施す。
- 対地電圧150V以下かつ長さ4m以下の場合、または絶縁物で金属製部分を被覆したダクトを使う場合は、接地工事を省略できる。
よくある質問(FAQ)
まとめ|乾燥した屋内で、下向き・2m以下が基本
ライティングダクト配線は、屋内の乾燥した場所に限り、造営材を貫通させず、支持点間2m以下で開口部を下向きに施設することが基本です。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| 種類・定格の選定 | 3150-1表による |
| ダクト・附属品 | 定格電圧100V以上のものは電気用品安全法に適合(固定Ⅱ形はJIS C 8366適合品) |
| 附属品の組合せ | そのダクトに適合するもの |
| 施設できる場所 | 屋内の乾燥した露出場所、点検できる隠ぺい場所 |
| 造営材の貫通 | させてはいけない |
| 造営材への取付け | 1本ごと2箇所以上 |
| 支持点間の距離 | 2m以下 |
| 開口部の向き | 下向き(簡易接触防護措置+じんあい侵入防止、または固定Ⅱ形なら横向きも可) |
| 終端部 | エンドキャップを取り付けて閉そく |
| ダクト相互・導体相互 | 電気的・機械的に完全に接続 |
| 漏電遮断器 | 定格感度電流30mA以下・動作時間0.1秒以内(簡易接触防護措置を施す場合は不要) |
| 接地工事 | 金属製部分(導体を除く)にD種接地工事 |
| 接地を省略できる場合 | 対地電圧150V以下かつ長さ4m以下、または絶縁物で金属製部分を被覆したダクトを使う場合 |
選定で押さえること
- 3150-1表による種類と定格。
- 電気用品安全法への適合と固定Ⅱ形の規格。
- ダクトと附属品の組合せ。
施工で押さえること
- 乾燥した場所か、点検できるか。
- 造営材を貫通していないか。
- 支持箇所の数と支持点間2m以下、開口部の向き、エンドキャップ。
保護と接地で押さえること
- 漏電遮断器の仕様と、不要にできる条件。
- D種接地工事の対象。
- 接地を省略できる2つの条件。
ライティングダクトは器具の位置を後から動かせるのが利点ですが、そのぶん人の手が届く高さに露出することが多くなります。開口部の向きと漏電遮断器・接地の条件は、器具の追加や入れ替えのたびに効いてくる項目です。
📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】
ペン太
ハリタ📎 関連するおすすめアイテム
内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。
30秒アンケートこの記事は役に立ちましたか?
タップするだけで完了します。あなたの声でこのサイトは育ちます。
ご回答ありがとうございます!
よければ、あと3つだけ教えてください(任意・答えなくてもOK)
ありがとうございました。いただいた声は記事の改善に使わせていただきます。






