受変電設備の設計|ダイヤル温度計の使用用途と設置場所について詳しく解説
変圧器に取り付けられている「ダイヤル温度計」を見て、「これは何のための計器なのか」「必ず付けるものなのか」と疑問に思ったことはないでしょうか。いわば変圧器版の体温計ともいえる機器です。
結論として、ダイヤル温度計に法的な設置義務はなく、オプション扱いです。本記事では、使用用途や警報出力のしくみ、そしてどんな施設で設置を検討すべきかを、設置基準とあわせて分かりやすく解説します。
変圧器版体温計
クイックトピックス

🔧 ダイヤル温度計とは?仕組みと基本機能をわかりやすく解説!
📘 ダイヤル温度計の構造と特徴
ダイヤル温度計は、以下のような構造で構成されています。
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円形の温度指示部
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棒状の感温部
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両者を接続する導管
温度指示部は盤面に表示されるアナログメーターのような見た目をしており、感温部は変圧器に挿入して温度を直接測定します。これらは導管で接続されており、柔軟に配置を変えることができます。
そのため、変圧器がキュービクル内に収納されている場合でも、温度指示部だけを前面パネルに取り付けることができ、メンテナンス性や視認性に優れています。
ダイヤル温度計の設置目的
点検としての活用
1) 通常の温度指示…変圧器の日常点検で変圧器の温度を確認します。
受変電設備等に組み込むトランス(変圧器)は稼働状況により機器温度が上昇します。特に過負荷となるとトランスの定格温度以上になる場合があり故障の原因となるため警報により温度異常が確認できるよう取り付けます。
🔔 ダイヤル温度計の警報出力とは?
警報出力機能を活用して早期異常対応
ダイヤル温度計には、次のような機能を活用することで、外部機器と連携し、温度異常を警報として出力することが可能です。
🛠 2)警報接点によるアラーム出力
ダイヤル温度計そのものにはアラーム機能はありませんが、任意の温度で動作する「警報接点」が内蔵されている製品が一般的です。
この警報接点を用いて、以下のような外部機器と連携が可能です。
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⚠ 警報ランプ
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🔊 ブザー
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📡 管理室の警報盤
📝 管理体制と設置のポイント
ダイヤル温度計のみを設置している場合、現地での目視確認が唯一の点検手段になります。そのため、以下のようなトラブル時には対応が遅れるリスクがあります。
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一時的な温度異常があっても気付けない
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異常温度が発生しても放置される
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定期点検のタイミングまで異常が分からない
このような事態を防ぐためには、ダイヤル温度計に警報接点を備え、警報を外部に出力する仕組みを導入することが重要です。
特に管理室内の警報盤と連動させることで、迅速な対応が可能になります。
🔍 目視で最高温度を確認するには?
✅ 一時的な温度上昇も見逃さない工夫
通常のダイヤル温度計は、リアルタイムの温度を指針で示しますが、短時間で温度が上下した場合は記録が残らず、後から確認することができません。
しかし、「最高指針」を装備することで、以下のようなメリットが得られます。
🔸 一時的な温度異常を後から目視で確認できる
🔸 点検時にピーク温度が分かるため記録管理にも有効
🔸 警報接点がなくても、温度異常の兆候を把握できる
🔧 ダイヤル温度計の役割とは?|トランス保護に欠かせない温度監視機器
トランス(変圧器)は、負荷の増加に伴って発熱し、機器内部の温度が上昇していきます。
しかし、トランス本体だけでは温度上昇を直接測定する機能は備わっていません。
トランスの温度測定方法
- 棒状温度計(警報を取り出せない)
- ダイヤル温度計(警報を取り出せる)
- 低圧母線の負荷電流(サーマルリレーによる警報を取り出せる)
そこで必要になるのが、ダイヤル温度計の導入です。
📘 トランスの温度測定方法と、なぜダイヤル温度計なのか?
トランスの温度を測る方法にはいくつかありますが、施工性やメンテナンス性を考慮したとき、最も現実的で使いやすいのがダイヤル温度計です。
現場での取り扱いやすさ、後の点検のしやすさという点において、ダイヤル温度計は非常に優れた選択肢とされています。
ダイヤル温度計設置の判断方法
- ダイヤル温度計は変圧器の温度異常を検出するために用いる
- 法的な設置義務はない
- 過負荷の可能性、施設としての重要度を確認し設置検討
- 1台当たり十数万程度の機器費がかかるため不要であればコストの低減が可能
ダイヤル温度計の設定方法
ダイヤル温度計の設定を~85℃等に設定し
変圧器の温度上昇時に警報信号を取り出すことができます。
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▲ 設置を検討すべき場所の早見表
よくある質問(FAQ)
Q. ダイヤル温度計とは何ですか?
A. 変圧器(トランス)の内部温度を測定するための計器です。指針で現在温度や最高温度を表示でき、いわば変圧器版の体温計のような役割を果たします。
Q. ダイヤル温度計の設置は義務ですか?
A. 法的な設置義務はなく、オプション扱いです。変圧器の故障の可能性や施設としての重要度を考慮して、設置を検討します。
Q. 温度異常を遠隔で知ることはできますか?
A. 可能です。ダイヤル温度計本体にアラーム機能はありませんが、内蔵の警報接点を使って警報ランプ・ブザー・管理室の警報盤などへ出力でき、現地に行かなくても異常を検知できます。
Q. どんな施設で設置を検討すべきですか?
A. 工場(負荷増設の可能性)、病院や商業施設(故障時の停電リスク回避)、公共施設など、負荷変動が大きい場所や重要度の高い施設で設置を検討します。
まとめ
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