内線規程の解釈と解説【105】|低圧屋外照明の施設
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
道路・公園・駐車場などに設置される「低圧屋外照明施設」は、夜間の安全な視認性を確保する重要な設備です。対地電圧の制限、専用回路、架空配線の制限、開閉器の設置位置まで、内線規程の要点を図解で整理します。

ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- 低圧屋外照明の供給電路の対地電圧は、原則いくつ以下か
- 市街地の道路灯で架空配線が設置できなくなる道路幅はいくつか
- 開閉器の取り付け高さは、原則いくつ以上か
対地電圧と配線の基本原則
- 供給電路の対地電圧は原則150V以下とします。
- 架空配線以外で、簡易接触防護措置を施し、放電灯またはLED照明器具を使用する場合は300V以下まで可能です。
- 引込開閉器から分岐する回路は屋外照明施設専用とし、他の電気設備と併用してはなりません。
ペン太
ハリタ| 条件 | 対地電圧の上限 |
|---|---|
| 原則 | 150V以下 |
| 架空配線以外で、簡易接触防護措置を施し、放電灯またはLED照明器具を使用する場合 | 300V以下 |
- 供給電路の対地電圧は原則150V以下とする
- 架空配線以外で、簡易接触防護措置を施し、放電灯またはLED照明器具を使用する場合は300V以下まで可能
- 引込開閉器から分岐する回路は屋外照明施設専用とし、他の電気設備と併用しない
架空配線の施設基準と道路幅の制限
- 市街地の道路灯では、道路幅20mを超える場合は設置不可です。
- 中央電灯列方式では、道路幅10mを超える場合は設置不可です(道路幅には歩道を含みます)。
- 道路法等の法令に適合させ、道路管理者の承認を得る必要があります。
- 市街地の道路灯では、道路幅20mを超える場合は設置できない
- 中央電灯列方式では、道路幅10mを超える場合は設置できない
- 道路幅には歩道を含む
- 道路法等の法令に適合させ、道路管理者の承認を得る必要がある
開閉器・過電流遮断器と取付の注意点
- 原則として引込点近くの電路各極に設置します(中性極は除く)。架空方式では単極でも可、開閉機能付き遮断器なら遮断器のみで可です。
- 充電部の露出を防ぎ、防湿・防雨・防まつ・防浸などJIS準拠の保護構造を選定します(照明ポール内など特例構造は除外可)。
- 開閉器の取り付け位置は地上1.8m以上が原則です(照明ポール内・技術的制約等の特例では低設置も可)。
- 単極自動点滅器は電圧側電線に接続し、引込開閉器の負荷側で接続するのが基本です。
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 広い道路でも架空配線で渡せる | 市街地の道路灯は道路幅20m超で設置できない |
| 道路幅は車道だけで数える | 歩道を含めて数える |
| 中央電灯列方式も20mまで使える | 中央電灯列方式は10m超で設置できない |
| 屋外照明の回路に他の設備をつないでよい | 引込開閉器から分岐する回路は屋外照明施設の専用とする |
| 開閉器の高さは施工しやすい位置でよい | 地上1.8m以上が原則(特例を除く) |
- 開閉器・過電流遮断器は、原則として引込点近くの電路各極に設置する(中性極は除く)
- 架空方式では単極でも可、開閉機能付き遮断器なら遮断器のみでもよい
- 充電部の露出を防ぎ、防湿・防雨・防まつ・防浸などJIS準拠の保護構造を選定する
- 開閉器の取り付け位置は地上1.8m以上が原則(照明ポール内など特例では低設置も可)
- 単極自動点滅器は電圧側電線に接続し、引込開閉器の負荷側で接続するのが基本
よくある質問(FAQ)
まとめ|専用回路・道路幅・取付高さ
低圧屋外照明は「回路を専用にする」「道路幅で架空配線の可否が決まる」「開閉器は地上1.8m以上」の3点が押さえどころです。対地電圧は原則150V以下で、条件を満たす場合に限り300V以下まで認められます。
| 確認する順番 | 見るところ | 基準 |
|---|---|---|
| Step1 | 対地電圧 | 原則150V以下(条件付きで300V以下) |
| Step2 | 回路の構成 | 屋外照明施設専用としているか |
| Step3 | 道路幅 | 市街地の道路灯は20m以下、中央電灯列方式は10m以下 |
| Step4 | 開閉器・過電流遮断器 | 引込点近くの各極、保護構造はJIS準拠 |
| Step5 | 取付高さと点滅器 | 地上1.8m以上、自動点滅器は電圧側電線へ |
道路灯は、道路幅という外的な条件で方式そのものが決まってしまう分野です。計画の初期に幅員を確認し、あわせて道路管理者との協議に入っておくと、後戻りがありません。
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