高圧ケーブルの離隔距離は低圧0.15m、弱電・特別高圧0.3m。緩和が認められる5つの条件と判定手順、難燃性・自消性・不燃材料の違い、交差部やハンドホール内で見落としやすい点まで解説します。

ケーブルサイズも一緒に決めたい方へ(登録不要ツール)

負荷電流・こう長・短絡電流から高圧ケーブル(6.6kV CVT)のサイズを自動計算できます。登録不要ですぐに使えます。

高圧ケーブルサイズ選定ツール ▶
この記事は、連載「引込・受電設備の設計マニュアル」第3回 引込方式とルート の補足解説です。計画全体の流れは 設計・施工マニュアル(目次) からご覧いただけます。
技術図書館高圧ケーブルの離隔距離|相手で距離が変わる低圧とは0.15m、弱電・特高とは0.3m。緩和できる3つの型と、難燃性・自消性・不燃の違いを全6枚のスライドで整理この資料をスライドで見る資料一覧を見る
高圧ケーブルの離隔距離と緩和基準の全体像
 

ちょうどいい距離感は大切です

 

今回の疑問

 

高圧ケーブルの離隔距離と緩和基準について知りたい!

 

こんな場面はないですか?

あにまるさん
あにまるさん
高圧ケーブルと低圧ケーブルってどこまで近づけていいんだろう。そもそも離隔をとる必要があるのかな?
はりた
はりた
掘削ルートの検討をしているみたいだね!
あにまるさん
あにまるさん
高圧ケーブルと低圧の幹線ケーブルを埋設管路で敷設するんだけどこれって離隔を取らないといけないのかい?
はりた
はりた
高圧ケーブルとその他のケーブルでは離隔距離を取らないといけないんだよ。条件によっては緩和基準もあるから確認していこう!

結論

  • 高圧ケーブルの離隔距離は下記の表を確保する必要があります
高圧ケーブル 特高ケーブル 0.3m
高圧ケーブル 低圧ケーブル 0.15m
高圧ケーブル 弱電ケーブル 0.3m
 

本記事のおすすめの方

  • 高圧ケーブルの離隔距離について知りたい方
  • 高圧ケーブルの敷設方法について知りたい方
  • 高圧ケーブルの埋設深さについて知りたい方

本記事でわかること

  1. 高圧ケーブルと弱電ケーブルの離隔距離
  2. 高圧ケーブルと特高ケーブルの離隔距離
  3. 高圧ケーブルと低圧ケーブルの離隔距離
ペン太ペン太
高圧ケーブルと他のケーブル、どれも15cm離せば大丈夫ですよね?
ハリタハリタ
低圧とは0.15mですが、弱電や特高とは0.3m必要です。相手で距離が変わります。

この3つ、すぐ答えられますか

  • 高圧ケーブルと低圧ケーブルの離隔距離は何mか
  • 弱電ケーブル・特高ケーブルとの離隔距離は何mか
  • 距離を確保できないとき、緩和できる条件は何か
この記事でわかること
まず原則の距離を確保し、確保できない箇所だけ緩和条件を検討します。

高圧ケーブルの離隔距離

トピック1:高圧ケーブルの離隔距離
高圧ケーブルと他設備の離隔距離一覧
対象必要な離隔距離
高圧ケーブル ⇔ 低圧ケーブル0.15m
高圧ケーブル ⇔ 弱電ケーブル0.3m
高圧ケーブル ⇔ 特別高圧ケーブル0.3m

交差または接近する場合に必要となる最小の離隔距離です。条件を満たせば緩和できる場合があります。

高圧ケーブルと他設備の離隔距離一覧

高圧ケーブル 低圧ケーブル 0.15m
高圧ケーブル 弱電ケーブル 0.3m
高圧ケーブル 特高ケーブル 0.3m
あにまるさん
あにまるさん
結構距離を離さないといけないんだな
はりた
はりた
条件を満たせば記載の離隔距離以内でもいい場合があるから見ていこう!
ペン太ペン太
スペースが厳しい現場では、離隔距離を縮める方法はないんでしょうか?
ハリタハリタ
難燃性被覆のケーブルや不燃性管に収める方法があります。難燃性FEP管が一例です。
ここまでのポイント
  • 高圧ケーブルと低圧ケーブルは0.15m
  • 高圧ケーブルと弱電ケーブルは0.3m
  • 高圧ケーブルと特高ケーブルは0.3m
  • 条件を満たせば記載の離隔距離以内にできる場合がある
相手で変わる離隔距離SEPARATION DISTANCE / 埋設断面のイメージ図1地表面低圧高圧弱電特高0.15mm0.3m0.3mまず「誰と並ぶのか」を確認する低圧=0.15m / 弱電・特別高圧=0.3m
高圧ケーブルを基準に、相手ごとの必要離隔を並べたもの。数値は本文の一覧表と同じです(縮尺は模式)。

なぜ離隔距離が必要なのか

数値だけを覚えると、緩和できる場面とできない場面の区別がつきません。離隔をとる理由は大きく3つです。

離隔をとる3つの理由WHY SEPARATION / 数値ではなく理由から考える図201事故時の延焼を防ぐ高圧側の短絡・地絡で生じるアークや熱を隣へ波及させない緩和条件が「燃えにくさ」中心の理由02弱電への誘導を避ける電磁誘導によるノイズの影響を考慮する必要がある弱電だけ0.3mと大きい理由03保守・改修時の安全密着していると掘り返す際の誤切断・損傷リスクが上がる識別と離隔はセットで考える緩和=距離で守る代わりに、材料や構造で守るどちらも無い状態で近づけることはできません
数値の暗記ではなく、この3つの理由から考えると、緩和できる場面とできない場面の区別がつきます。
  1. 事故時の被害拡大を防ぐ:高圧側で短絡や地絡が起きたとき、アークや熱で隣のケーブルまで傷めない距離を確保します。緩和条件がすべて「燃え広がらない」「不燃の管に収める」「耐火の隔壁を設ける」で構成されているのは、この理由が根拠だからです。
  2. 弱電への誘導を避ける:弱電ケーブルとの離隔が高圧・低圧より大きいのは、電磁誘導によるノイズの影響を考慮しているためです。
  3. 保守・改修時の安全:後から掘り返すとき、密着していると誤切断や損傷のリスクが上がります。識別と離隔はセットで考えます。

つまり緩和とは「距離で守る代わりに、材料や構造で守る」という置き換えです。どちらか一方は必ず必要になります。

離隔距離の緩和基準について

トピック2:離隔距離の緩和基準

低圧の場合

離隔距離の緩和基準

① それぞれの地中電線が次のいずれかに該当する場合
  • a 自消性のある難燃性の被覆を有する場合
  • b 堅ろうな自消性のある難燃性の管に収められる場合
② いずれかの地中電線が不燃性の被覆を有する場合
  • いずれかの地中電線が堅ろうな不燃性の管に収められる場合
  • 地中電線相互の間に堅ろうな耐火性の隔壁を設ける場合
 

これらの条件を満たした場合

相互の距離が0.15m以内とすることができます

 

低圧ケーブルとの離隔|緩和が適用される条件

限られたスペースでも、次のいずれかに該当すれば離隔を縮められます。

  1. それぞれの地中電線が次のいずれかに該当する場合
    • 自消性のある難燃性の被覆を有する
    • 堅ろうな自消性のある難燃性の管に収められる
  2. いずれかの地中電線が次のいずれかに該当する場合
    • 不燃性の被覆を有する
    • 堅ろうな不燃性の管に収められる
    • 地中電線相互の間に堅ろうな耐火性の隔壁を設ける

条件を満たした場合、相互の距離を0.15m以内とすることができます

難燃性とは。

仕様についての解説|難燃性

難燃性:炎を当てると燃えるが、少なくとも燃え広がらないこと
  • 主なメーカーと製品
古河電工 難燃エフレックス・スーパーエフレックス
未来工業 難燃ミラレックス
 

難燃性とは

炎を当てると燃えるが、少なくとも燃え広がらない性質のことです。火災時の延焼を抑え、避難時間を確保するうえで重要な特性になります。

メーカー製品例
古河電工難燃エフレックス/スーパーエフレックス
未来工業難燃ミラレックス
図3|難燃性・自消性・不燃材料FLAME RESISTANCE / 求められ方が違う図3難燃性燃えるが、燃え広がらない単独では条件を満たさない自消性とセットで両側に必要自消性炎を除くと自然に消える両側に求められる難燃性と組み合わせて判定不燃材料そもそも燃えない材料片側だけで条件を満たせるもっとも強い区分不燃材料の例コンクリートレンガアルミニウムモルタル「難燃だから大丈夫」は早合点。両側に必要か、片側で足りるかで扱いが変わる
3つの用語は強さの順ではなく、緩和条件での「求められ方」が違います。判定のときはこの位置づけで見ます。

難燃性が重要な理由

  • 火災の拡大を遅らせ、初期消火を容易にする
  • 避難経路を確保し、人命救助の時間を稼ぐ
  • 建物や設備への損害を最小限に抑える
  • 電気配線など、安全性が特に求められる箇所で不可欠

自消性とは。

仕様についての解説|自消性

自消性:炎を当てると燃えるが、炎を除くと自然に消える性質をもつものを差します  
図4|自消性のメカニズムSELF-EXTINGUISHING / 燃えないのではなく「燃え続けない」図401火源に接触炎が当たる02一時的に燃焼燃えはする03火源が離れる炎を取り除く04自然に鎮火自ら燃焼を停止難燃性との違いは、火源を取り除いたあとの挙動。緩和条件では両側に必要
自消性の4ステップ。難燃性(燃え広がらない)との違いは、火源を取り除いたあとの挙動にあります。

自消性が重要な理由

  • 延焼防止:火源が取り除かれれば、それ以上燃え広がらない
  • 初期消火の容易化:小規模なら自然に鎮火し、初期消火の負担が軽い
  • 安全性の向上:製品や設備の火災事故リスクを低減できる
  • 避難時間の確保:拡大が遅れることで避難と消火の時間を稼げる

不燃材料とは。

仕様についての解説|不燃材料

不燃材料:コンクリート、レンガ、瓦、石綿ストレート、鉄、鋼、アルミニウム、モルタルその他これらに類するもの  
図5|距離を縮められる3つのパターンRELAXATION / 緩和が成立する条件図5① 両側とも自消性+難燃高圧両側相手被覆または堅ろうな管が両方とも条件を満たす0.15m以内OK② 片側が不燃性高圧片側相手コンクリート・鉄・モルタル等片側だけで成立する0.15m以内OK③ 耐火性の隔壁高圧隔壁相手相互の間に堅ろうな耐火性の隔壁を設ける0.15m以内OKいずれかを満たせば、相互の距離を0.15m以内にできる
緩和は3通り。①は両側に条件が必要、②は片側だけで成立、③は隔壁で分ける方法です。

緩和を使うときの判定手順

スペースが取れない現場では、次の順番で確認すると判断が早くなります。

  1. 相手を確認する:低圧・弱電・特高のどれか。相手によって基準となる距離が変わります。
  2. 両側の仕様を確認する:それぞれの地中電線が「自消性のある難燃性の被覆」または「堅ろうな自消性のある難燃性の管」に収まっているか。
  3. 片側だけでも成立するかを確認する:いずれかが「不燃性の被覆」または「堅ろうな不燃性の管」なら条件を満たします。
  4. 隔壁で解決できるかを確認する:相互の間に堅ろうな耐火性の隔壁を設ける方法もあります。
  5. 採用した根拠を図面に残す:管種・材質・隔壁の仕様を記載しておかないと、検査や引き継ぎで再確認になります。

用語の違いをまとめて確認

用語意味位置づけ
難燃性炎を当てると燃えるが、燃え広がらない単独では不十分。自消性とセットで条件になる
自消性炎を当てると燃えるが、炎を除くと自然に消える難燃性と組み合わせて「両側」に求められる
不燃材料コンクリート、レンガ、瓦、鉄、鋼、アルミニウム、モルタルなどもっとも強い区分。片側だけで条件を満たせる

「難燃だから大丈夫」と早合点しやすいところです。両側に求められるのか片側でよいのかは、上の位置づけの列で分かれます。

現場で確認しておきたいこと

図6|見落としやすい3か所CHECK POINTS / 数値を満たしていても崩れる図61ルートの交差部並行区間だけでなく交差も対象交差角の狭い箇所を拾う2ハンドホール内束ねると成立しない入線後の並びまで確認する3既設ケーブル被覆仕様が不明なことが多い不明なら距離で確保する掘削断面図では読み取りにくい箇所ほど、現場で問題になる
数値を満たしていても、この3か所で崩れることがあります。設計段階で意識しておくと手戻りが減ります。
  • 交差部の扱い:並行区間だけでなく、ルートが交差する箇所も離隔の対象です。掘削断面図で見落としやすい部分です。
  • ハンドホール内の収まり:管路内で離隔が取れていても、ハンドホールの中で束ねてしまうと成立しません。入線後の並びまで確認します。
  • 既設との関係:改修では既設ケーブルの被覆仕様が不明なことがあります。不明なら緩和を前提にせず、距離で確保するのが安全です。
  • 水道管・ガス管など他企業埋設物:電線どうしとは別の基準や協議が必要です。ルート計画の早い段階で確認してください。

関連記事

この記事のカテゴリー

関連記事|高圧ケーブルの離隔距離の解説図
取り違えやすいところ正しくは
離隔距離はどの相手でも同じ低圧は0.15m、弱電と特高は0.3m
距離が取れなければ施工できない緩和条件を満たせば0.15m以内にできる
難燃性と自消性は同じ意味難燃性は燃え広がらないこと、自消性は炎を除くと自然に消えること
不燃材料は特殊な材料だけコンクリート・レンガ・瓦・鉄・鋼・アルミニウム・モルタルなども含む
ここまでのポイント
  • それぞれの地中電線が自消性のある難燃性の被覆を有する場合
  • または堅ろうな自消性のある難燃性の管に収められる場合
  • いずれかの地中電線が不燃性の被覆を有する場合、堅ろうな不燃性の管に収められる場合、相互の間に堅ろうな耐火性の隔壁を設ける場合
  • これらを満たせば相互の距離を0.15m以内とすることができる

よくある質問(FAQ)

トピック3:よくある質問(FAQ)

Q. 高圧ケーブルと低圧ケーブルの離隔距離は?
A. 原則として0.15mを確保する必要があります。

Q. 高圧ケーブルと弱電ケーブル・特高ケーブルの離隔距離は?
A. いずれも0.3mを確保する必要があります。

Q. 離隔距離を緩和できる条件はありますか?
A. 自消性のある難燃性の被覆・管、不燃性の被覆・管、または耐火性の隔壁を設けるなどの条件を満たせば、低圧ケーブルとの距離を0.15m以内に緩和できます。

Q. 緩和するための具体的な対策方法は?
A. 保護管に難燃性FEP(古河電工 難燃エフレックス・スーパーエフレックス、未来工業 難燃ミラレックスなど)を採用する方法があります。

ペン太ペン太
設計図に反映するとき、まず何をすればいいですか?
ハリタハリタ
ルート上の他設備を洗い出して原則の距離を確保。無理な箇所は緩和条件を検討しましょう。
Q. 高圧ケーブルと低圧ケーブルの離隔距離は何mですか?A. 0.15mです。弱電ケーブルおよび特別高圧ケーブルとの離隔は0.3mとなります。
Q. 離隔距離を縮められる条件はありますか?A. あります。それぞれの地中電線が自消性のある難燃性の被覆または堅ろうな自消性のある難燃性の管に収められている場合、いずれかが不燃性の被覆または堅ろうな不燃性の管に収められている場合、あるいは相互の間に堅ろうな耐火性の隔壁を設ける場合です。
Q. 難燃性と不燃材料はどう違いますか?A. 難燃性は燃え広がらない性質、不燃材料はコンクリートや鉄などそもそも燃えない材料です。難燃性は自消性とセットで両側に求められるのに対し、不燃材料は片側だけでも条件を満たせます。
Q. ケーブルが交差する箇所も離隔の対象になりますか?A. 対象になります。並行区間だけでなく交差部も確認が必要です。掘削断面図では見落としやすい部分です。
Q. ハンドホールの中でも離隔は必要ですか?A. 管路内で離隔が取れていても、ハンドホール内で束ねてしまうと成立しません。入線後の並びまで含めて確認してください。

まとめ

高圧ケーブルの離隔距離と緩和基準について

  • 高圧ケーブルの離隔距離
高圧ケーブル 特高ケーブル 0.3m
高圧ケーブル 低圧ケーブル 0.15m
高圧ケーブル 弱電ケーブル 0.3m
  離隔の緩和基準
  • 低圧ケーブルの場合
① それぞれの地中電線が次のいずれかに該当する場合 a 自消性のある難燃性の被覆を有する場合 b 堅ろうな自消性のある難燃性の管に収められる場合 ② いずれかの地中電線が不燃性の被覆を有する場合 いずれかの地中電線が堅ろうな不燃性の管に収められる場合 地中電線相互の間に堅ろうな耐火性の隔壁を設ける場合
  • 弱電ケーブルの場合
高圧ケーブルが地中弱電流電線又は地中光ファイバケーブルと接近又は交差する場合
  1. 離隔距離が0.3m以下の場合、相互電線の間に堅ろうな耐火性の隔壁を設ける場合を除き、地中電線を※1堅ろうな不燃性又は自消性のある難燃性の管に収め、当該管が地中弱電流電線又は地中光ファイバケーブルと直接接触しないように施設する。
  2. ただし、地中光ファイバケーブルが不燃性又は自消性のある難燃性の材料で被覆した光ファイバケーブル又は不燃性若しくは自消性のある難燃性の管に収めた光ファイバケーブルであり、かつ、その管理者の承諾を得た場合はこの限りではない。
  • これらの条件を満たした場合離隔距離を緩和することが可能となる
主な対策方法
  • ケーブルの保護管を難燃性FEPを採用する
古河電工 難燃エフレックス・スーパーエフレックス
未来工業 難燃ミラレックス
補足 難燃性とは。
  • 難燃性:炎を当てると燃えるが、少なくとも燃え広がらないこと
自消性とは。
  • 自消性:炎を当てると燃えるが、炎を除くと自然に消える性質をもつものを差します
不燃材料とは。
  • 不燃材料:コンクリート、レンガ、瓦、石綿ストレート、鉄、鋼、アルミニウム、モルタルその他これらに類するもの
 

高圧ケーブルの離隔は、相手の種別ごとの原則距離を確保し、無理な箇所だけ緩和を検討する流れで進めます。

こんな場面どう対応する
高圧ケーブルと低圧ケーブルが並走する原則0.15mを確保する
高圧ケーブルと弱電ケーブルが並走する原則0.3mを確保する
高圧ケーブルと特高ケーブルが並走する原則0.3mを確保する
スペースが足りず距離を確保できない緩和条件を満たせば低圧ケーブルと0.15m以内にできる
具体的な対策を決めたい保護管に難燃性FEPを採用する方法がある

原則の離隔距離

  • 高圧ケーブルと低圧ケーブル:0.15m
  • 高圧ケーブルと弱電ケーブル:0.3m
  • 高圧ケーブルと特高ケーブル:0.3m

緩和で押さえること

  • それぞれの地中電線が自消性のある難燃性の被覆を有する、または堅ろうな自消性のある難燃性の管に収められる場合
  • いずれかの地中電線が不燃性の被覆を有する、堅ろうな不燃性の管に収められる、または相互の間に堅ろうな耐火性の隔壁を設ける場合
  • 条件を満たせば相互の距離を0.15m以内にできる
  • 難燃性FEP管(難燃エフレックス・スーパーエフレックス、難燃ミラレックスなど)が具体例

ルート上の他設備を先に洗い出しておくと、緩和が必要な箇所だけを絞り込めます。

📘 体系的に学びたい方へ
このテーマは、連載「高圧受変電設備の設計マニュアル(全14回+資料編)」で、単線結線図の読み方・書き方とあわせて基礎から解説しています。

あわせて読みたい

30秒アンケートこの記事は役に立ちましたか?

タップするだけで完了します。あなたの声でこのサイトは育ちます。

次に読むならこれ【引込・受電設備の設計マニュアル⑥・最終回】工事区分と図面化 ― 境界は、言葉ではなく図面で決める設計マニュアル
ABOUT ME
HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。