【新人講座 第22回】積算・見積のきほん ― 数量が「お金」に変わる
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📚 この記事は連載「図解&会話で学ぶ 電気設備設計の基礎」の1本です。→ 全カリキュラム(目次)はこちら

こんにちは、HARITAの設計室です。第20回で「描く」、第21回で「拾う」を学びました。今回は最後のひとつ——「積む」=積算・見積。図面と数量が、いよいよお金に変わります。
拾い書を提出したら、先輩が「じゃあ積算に回すね」って。…あの、積算って何をしてるんですか? 数量に単価をかけるだけ、ですよね?
式としてはその通り。でもその単価の中身を知っているかどうかで、見積書の読み方がまるで変わる。今日は「数量がどうやって金額になるか」を分解してみよう。
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数量が「金額」に変わるしくみ

複合単価…材料費だけじゃなくて、労務費が入ってるんですね。
そう。コンセント1個の単価は「コンセントの値段」じゃなくてコンセントを1個取り付けるのにかかる総額なんだ。だから材料費+手間賃+副資材のセット。ここで出てくるのが——覚えてる? 用語編①の歩掛。
「1人が1日でどれだけできるか」の標準量…! あれって積算のためのデータだったんですね。
大正解。歩掛×労務単価=取り付ける手間の金額。だから施工しにくい条件は金額に跳ね返る。天井が高い、狭い、夜間しか作業できない——そういう条件を設計が伝え忘れると、金額が実態と合わなくなるんだ。
内訳書の形と、新人がやる「検算」

内訳書って、拾い書に列が2つ増えただけなんですね…! 急に親近感が湧きました。
そう見えたなら今日は大成功(笑)。だからこそ数量が違えば、金額は必ず違う。積算の精度の話は、9割が拾いの精度の話なんだ。
でも新人の自分に、金額の妥当性なんて判断できるでしょうか…。
いきなり単価の当否は分からなくていい。でも㎡単価で当たりを見ることはできる。合計÷延べ面積を出して、似た用途・規模の案件の相場と比べる。桁が違えばどこかがおかしい——これだけで、大きな事故はかなり止められるよ。
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⚠️ 新人がやりがちな注意ポイント
- 古い単価表を使わない:単価には年度と地域がある。資料の年度を必ず確認する。
- 「一式」に逃げない:中身を書けない一式は、あとで必ず揉める。
- 直接工事費=見積金額ではない:共通費・諸経費が乗る。合計の桁感を勘違いしない。
- 安全に関わる仕様は値段で決めない:ケーブルサイズ・ブレーカー・接地は根拠が最優先。
まとめ ― 今日の1枚
- 数量 × 複合単価 = 直接工事費。複合単価は材料費+労務費(歩掛)+副資材。
- 工事費は3階建て。直接工事費に共通費・諸経費が乗って見積金額になる。
- 内訳書は拾い書+単価。だから積算の精度は、9割が拾いの精度。
- 新人の検算は㎡単価・費目バランス・一式の中身。設計の判断はそのまま金額になる。
次回・第23回は本編ラストのテーマ——他業種(建築・空調・衛生)との調整のきほん。新人がいちばんつまずく「取り合い」の考え方です。お楽しみに!
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