【新人講座 第21回】拾い出しのきほん ― 図面から数量を数え出す
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📚 この記事は連載「図解&会話で学ぶ 電気設備設計の基礎」の1本です。→ 全カリキュラム(目次)はこちら

こんにちは、HARITAの設計室です。今回は、新人が最初に任されることの多い仕事——拾い出し(数量拾い)を1回まるごと使って学びます。前回の「描く」に続いて、いよいよ「拾う」の番です。
先輩、来週から拾い出しデビューすることになりました…。「図面から数量を拾って」って言われたんですけど、正直、数えればいいだけ…ですよね?
半分正解、半分あまい(笑)。拾い出しは新人の総合演習——記号・添字・取付高さ、今まで学んだ知識が全部ここで試される。しかも拾いは「作業」じゃなくて「手順」なんだ。まずその手順から。
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拾い出しの5ステップ ― 数える前に、8割が決まる

「数える前に8割が決まる」って、どういうことですか? 早く数え始めた方が速そうですけど…。
たとえば縮尺を確認せずに測り始めたとしよう。1/50の図面を1/100だと思って測ったら、配線の長さが全部ちょうど倍。気づいた時点で最初からやり直しだよね。準備の5分が、やり直しの5時間を防ぐんだ。
うっ…想像しただけでゾッとします。「区切る」っていうのは?
部屋ごと・回路ごとにブロックを決めて、そのブロックを拾い切ってから次へ行くこと。図面全体を行ったり来たりすると、必ずダブりと抜けが出る。数える単位は小さいほど安全だよ。
拾い出しの型 ― 1部屋でマスターする

配線の「平面22m+立上り等6m」…。そうか、コンセントはFL+300、スイッチはFL+1200だから、天井から下りてくる縦の分を足すんだ!
その通り!用語編②の取付高さが、ここで「拾いの精度」になる。平面図は上から見た図だから縦の距離は図面に見えない——見えない分を頭で補えるかが、拾える人と拾えない人の分かれ目。だから三大事故のひとつが「立上り忘れ」なんだ。
あと、単位が「個」「台」「m」「式」ってバラバラなのも怖いです…。
だから拾い書の単位欄を先に埋めてから数える。「これは個で数えるもの」「これはmで測るもの」と決めてから手を動かせば、単位の取り違えはほぼ起きない。
💼 実務でこう生きる
🐣 いまさら聞けない素朴なギモン
🔎 深掘りQ&A ― 会話だから、もっと分かる
⚠️ 新人がやりがちな注意ポイント
- 縮尺を確認せずに測り始めない:1/50と1/100では長さが倍違う。拾いの前に必ず確認+1か所検証。
- 立上り・立下りを忘れない:平面図に縦の距離は見えない。取付高さ(用語編②)で補う。
- 単位を混ぜない:個・台・m・式。拾い書の単位欄を最初に埋めてから数える。
- 数えた印を省略しない:印は「数えた証拠」。中断して戻ってきたとき、印だけが自分を助けてくれる。
まとめ ― 今日の1枚
- 拾い出しは作業ではなく手順。準備 → 区切る → 数える → 測る → まとめる。
- 器具は個数、配線は平面の長さ+立上り・立下り。見えない縦を頭で補う。
- 三大事故は縮尺ちがい・立上り忘れ・単位の取り違え。どれも準備で防げる。
- 拾い書は品名・規格・単位・数量+根拠メモ。あとで検算できる形で残す。
次回・第22回は、拾った数量がいよいよ金額になります——積算・見積のきほん。「設計の判断が、どうお金に変わるのか」を見ていきましょう。お楽しみに!
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