あなたの変圧器、でかすぎます
変圧器容量の計算方法について知りたい
- 変圧器容量の計算方法について知りたい方
- 需要率の採用方法について知りたい方
- 単相変圧器容量の計算方法
- 三相変圧器容量の計算方法
- kW⇒kVAの換算方法
- 需要率の適用方法
関連記事
変圧器容量の計算手順|単相変圧器編
負荷の集計する
- 電灯負荷
- コンセント負荷(OA負荷とファンコイルを除く)
- ファンコイル用コンセント負荷
- OA負荷コンセント
- その他
電灯負荷の用途振り分けの理由とポイント
負荷区分 | 需要率【最大】 |
電灯負荷 | 0.68% |
コンセント負荷 | 0.27% |
ファンコイル用コンセント負荷 | 0.75% |
OA負荷 | 実状に応じて適宜考慮する |
負荷区分についての解説
- 照明負荷 ⇒ 照明器具
- コンセント負荷 ⇒ 雑用コンセント・用途が決まっていないコンセント類
- ファンコイル用コンセント ⇒ FCU用コンセント
ファンコイルって何?|みんなが迷うファンコイルの分け方について
ファンコイル用コンセントとは、大規模商業施設やホテル、病院などで使用される、中央制御タイプの空調設備であるファンコイル専用のコンセントのこと。
- 設備図では【FCU】と記載されていることが多い
- わからない場合は空調・換気系の負荷につながっている単相負荷ものと考えよう!
単相変圧器の計算手順
『L』 =電灯負荷の負荷合計容量 【kVA】
『C』 =コンセント負荷の負荷合計容量 【kVA】
『FC』=ファンコイル用コンセント負荷合計容量【kVA】
各々の負荷合計が下記容量だとします
『L』 =電灯負荷の負荷合計容量 【kVA】⇒80kVA
『C』 =コンセント負荷の負荷合計容量 【kVA】⇒20kVA
『FC』=ファンコイル用コンセント負荷合計容量【kVA】⇒20kVA
この容量を先ほどの表に当てはめます
kのパーセントを負荷容量にかけ合わせたものが変圧器容量となります
『L』 :80kVA × 0.76% =61kVA
『C』 :20kVA × 0.3% =12kVA
『FC』:20kVA × 0.78% =16kVA
- 単純な負荷容量の集計だと120kVAのため150kVAの単相変圧器を選定します
- 需要率を考慮した場合、89kVAのため100kVAの単相変圧器でよいことになります
負荷が表の中間にある場合は表から読み取ろう!
変圧器容量の計算手順|三相変圧器編
負荷の集計する
- 冷凍機
- パッケージ型空調機
- エレベーター負荷
- 空調及び換気関係負荷
- 衛生関係
- その他負荷
動力負荷の用途振り分けの理由とポイント
負荷区分 | 需要率【最大】 |
冷凍機 | 0.94% |
パッケージ型空調機 | 0.94% |
エレベーター | 0.94% |
空調及び換気関係 | 0.75% |
衛生関係 | 0.21% |
その他負荷 | 実状に応じて適宜考慮する |
三相変圧器の計算手順
『Pa』 =冷凍機 【kVA】
『Pa』 =パッケージ型空調機 【kVA】
『Pa』 =エレベーター 【kVA】
『Pb』 =空調機 【kVA】
『Pb』 =換気扇 【kVA】
『Pc』=衛生 【kVA】
各々の負荷合計が下記容量だとします
『Pa』 =冷凍機 【kVA】⇒40kVA
『Pa』 =パッケージ型空調機 【kVA】⇒40kVA
『Pa』 =エレベーター 【kVA】⇒40kVA
『Pb』 =空調機 【kVA】⇒60kVA
『Pb』 =換気扇 【kVA】⇒60kVA
『Pc』 =衛生 【kVA】⇒60kVA
この容量を先ほどの表に当てはめます
kのパーセントを負荷容量にかけ合わせたものが変圧器容量となります
『Pa』 :120kVA × 0.95% =114kVA
『Pb』 :120kVA × 0.75% = 90kVA
『Pc』 : 60kVA × 0.21% = 13kVA
- 単純な負荷容量の集計だと300kVAのため300kVAの三相変圧器を選定します
- 需要率を考慮した場合、217kVAのため300kVAの三相変圧器を選定しますが容量に余力があるため将来の増設も含めて検討することができます。
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需要率のまとめ
単相変圧器|負荷を用途別に分ける
- 電灯負荷
- コンセント負荷(OA負荷とファンコイルを除く)
- ファンコイル用コンセント負荷
- OA負荷コンセント
- その他
単相変圧器|集計した容量を需要率表に当てはめる
負荷区分 | 需要率【最大】 |
電灯負荷 | 0.68% |
コンセント負荷 | 0.27% |
ファンコイル用コンセント負荷 | 0.75% |
OA負荷 | 実状に応じて適宜考慮する |