内線規程の解釈と解説【028】|地上に施設する電線路
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
地上に施設する電線路とは、地表または地表面に近い場所に設ける電線路のこと。押さえるポイントは 「設置できる条件/施設方法/保護・電源側」 の3つです。

✔ ① 設置できる条件
✔ ② 施設方法
✔ ③ 保護・電源側
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- 地上に施設する電線路を設けられるのは、どんな場合ですか。
- ケーブルはどのようなものに収めますか。
- 使用電圧が300Vを超える低圧では、何を追加で施設しますか。
① 設置できる条件
- 構内施設の一部、または構内専用の電線路に限り施設できる
- 交通に支障を及ぼすおそれがない場所に施設する
- 構内施設の一部、または構内専用の電線路に限り施設できる。
- 交通に支障を及ぼすおそれがない場所に施設する。
② 施設方法
- ケーブルを使用する
- 鉄筋コンクリート製の堅ろうな管・トラフに収め、施錠できる堅固なふたを設ける
- 地中電線の規定(被覆金属体の接地・誘導障害防止・接近交差)に準じて施設する
ペン太
ハリタ- ケーブルを使用する。
- 鉄筋コンクリート製の堅ろうな管・トラフに収め、施錠できる堅固なふたを設ける。
- 地中電線の規定(被覆金属体の接地・誘導障害防止・接近交差)に準じて施設する。
③ 保護・電源側
- 電線の途中に接続点を設けない
- 電源側電路に専用の開閉器・過電流遮断器を各極に施設(過電流遮断器が開閉機能を持つ場合はそれのみでも可)
- 使用電圧が300Vを超える低圧は漏電遮断器を施設
- 構内専用に限る
- 交通に支障のない場所
- ケーブルを使用
- 堅ろうな管・トラフに収める
- 施錠できる堅固なふた
- 接続点を設けない
- 専用の開閉器・過電流遮断器を各極
- 300V超は漏電遮断器

| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 敷地の外まで延ばせる | 構内施設の一部、または構内専用の電線路に限り施設できる |
| 人が通る場所でも防護すればよい | 交通に支障を及ぼすおそれがない場所に施設する |
| 絶縁電線を管に通せばよい | ケーブルを使用する |
| 管は樹脂製でもよい | 鉄筋コンクリート製の堅ろうな管・トラフに収める |
| ふたは載せておけばよい | 取扱者以外が容易に開けられない、施錠できる堅固なふたを設ける |
| 長いルートなら途中で接続してよい | 電線の途中に接続点を設けない |
| 既設の分岐回路から取ってよい | 電源側電路に専用の開閉器・過電流遮断器を各極に施設する |
- 電線の途中に接続点を設けない。
- 電源側電路に専用の開閉器・過電流遮断器を各極に施設する(過電流遮断器が開閉機能を持つ場合はそれのみでも可)。
- 使用電圧が300Vを超える低圧は漏電遮断器を施設する。
よくある質問(FAQ)
Q. 地上に施設する電線路はどんな場合に設けられる?
A. 構内施設の一部、または構内専用の電線路に限り施設できます。交通に支障を及ぼすおそれがない場所に施設します。
Q. どんな方法で施設するの?
A. ケーブルを使用し、鉄筋コンクリート製の堅ろうな管・トラフに収めます。取扱者以外が容易に開けられない堅固なふたを設け、地中電線の規定(接地・誘導障害防止・離隔交差)に準じて施設します。
Q. 電源側にはどんな保護が必要?
A. 電線の途中に接続点を設けず、電源側電路には専用の開閉器・過電流遮断器を各極に施設します。使用電圧が300Vを超える低圧の場合は漏電遮断器も必要です。
まとめ|構内専用・ケーブル・専用保護の3点
地上に施設する電線路は、構内専用で交通に支障のない場所に限り、ケーブルを堅ろうな管やトラフに収め、電源側に専用の保護を設けることが基本です。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| 設置できる範囲 | 構内施設の一部、または構内専用の電線路 |
| 設置場所 | 交通に支障を及ぼすおそれがない場所 |
| 使用する電線 | ケーブル |
| 収める管・トラフ | 鉄筋コンクリート製の堅ろうなもの |
| ふた | 施錠できる堅固なもの(取扱者以外が容易に開けられない) |
| 準じる規定 | 地中電線の規定(被覆金属体の接地・誘導障害防止・接近交差) |
| 電線の接続点 | 途中に設けない |
| 電源側の保護 | 専用の開閉器・過電流遮断器を各極に施設 |
| 開閉器を省略できる場合 | 過電流遮断器が開閉機能を持つ場合はそれのみでも可 |
| 300Vを超える低圧 | 漏電遮断器を施設する |
計画で押さえること
- 構内専用にあたるか。
- 交通に支障のない場所か。
- ルートの途中で接続が必要にならないか。
施工で押さえること
- ケーブルを使用しているか。
- 鉄筋コンクリート製の管・トラフとふた。
- 地中電線の規定への準用。
保護で押さえること
- 電源側の専用開閉器・過電流遮断器。
- 各極に施設しているか。
- 300V超の低圧での漏電遮断器。
地上電線路は、人や車が通る地面と同じ高さを電線が走る、めずらしい形態です。ふたの施錠や専用の保護は「触れられてしまう前提」で組まれた要件なので、竣工後の管理方法まで含めて計画しておくと安心です。
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