この記事は連載「内線規程の解釈と解説」(全119回)の1本です。

漏電火災警報器を3つの視点で図解整理。漏電を音で知らせる役割と漏電遮断器との違い、設置が必要になる建物の条件(構造と、用途ごとの延べ面積)、変流器と音響装置の取付けを、要点とFAQでまとめます。

技術図書館漏電火災警報器|「切る」ではなく「知らせる」装置漏電遮断器との役割の違いと、設置が必要になる建物の条件を、全6枚のスライドで整理この資料をスライドで見る資料一覧を見る

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出典:消防法施行令 第22条、消防法施行規則 第24条の3、漏電火災警報器に係る技術上の規格を定める省令 ほか

漏電火災警報器は、漏電を検出して、警報を鳴らして関係者に知らせる設備です。押さえるポイントは 「どんな装置か/どこに必要か/どう取り付けるか」 の3つです。

漏電遮断器は切り、警報器は知らせる 警報器は、漏電を見つけて音で知らせる設備です。
必要かどうかは、構造と用途・規模で決まる 鉄網入りの壁などの構造と、用途ごとの延べ面積です。
面積を問わないものや、50A超もある 一部の用途は、契約電流50A超でも対象です。
変流器は屋外の電路かB種接地線に 音響装置は、防災センター等に設けます。
ペン太ペン太
漏電遮断器があるなら、漏電火災警報器はいらないんじゃ…?
ハリタハリタ
役割が違うんだ。遮断器は電気を「切る」、警報器は「鳴らして知らせる」。遮断器があっても、条件に合う建物では、警報器を別に設けることが消防法令で決まっているんだよ。

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ペン太ペン太
どんな建物だと、漏電火災警報器が必要になるんですか?
ハリタハリタ
鉄網入りの壁などがあって、用途ごとの延べ面積が基準以上の建物です。取付け位置も決まっているので、順に見ていきましょう。

この記事で押さえる3つのこと

  • 漏電遮断器は電路を切り、漏電火災警報器は音で知らせる。必要な建物では、遮断器があっても警報器を別に設ける。
  • 設置が必要なのは、鉄網入りの壁・床・天井があり、下地などが準不燃材料以外で、用途ごとの延べ面積が基準以上の建物。面積を問わないものや、契約電流50A超もある。
  • 変流器は屋外の電路かB種接地線に、音響装置は防災センター等に取り付ける。根拠は、消防法施行令22条と施行規則24条の3。

① どんな装置?(遮断器との違い)

どちらも、漏れた電流を変流器で検出する 漏電は、変流器(ZCT)で検出します。
検出したあとの動作が違う 遮断器は電路を切り、警報器は警報で知らせます。
基準を定めているものも、別 遮断器は電気設備の基準、警報器は消防法令の基準です。
遮断器があっても、警報器は必要 条件に合う建物では、別に設けます。
  • 漏電火災警報器:漏電を検出して、音で知らせる。装置そのものは電路を切らない
  • 漏電遮断器:漏電を検出して、電路を自動で遮断する
  • 遮断器があっても、消防法令で定める建物には、警報器を別に設ける
  • 警報器は、変流器と受信機で構成される。変流器が漏れた電流を検出し、受信機が音響装置で知らせる(規格省令)
ペン太ペン太
設置基準は延べ面積でどう変わるんですか?
ハリタハリタ
用途ごとに違います。150㎡・300㎡・500㎡・1,000㎡以上の4段階で、重要文化財は面積を問いません。くわしくは②で説明します。
装置 漏電を検出したあとの動作 基準を定めているもの
漏電火災警報器 警報で関係者に知らせる(装置そのものは電路を切らない) 消防法令(消防法施行令・施行規則・規格省令)
漏電遮断器 電路を自動で遮断する 電気設備の基準(電気設備技術基準の解釈・内線規程)
たとえるなら
漏電火災警報器と漏電遮断器の違いは、ガス漏れ警報器とガスの元栓のようなもの
ガス漏れ警報器は、ガスが漏れていることを音で知らせてくれますが、ガスそのものを止めてくれるわけではありませんよね。止めるのは、元栓の役目です。漏電も同じで、漏電火災警報器は、漏電を見つけて音で知らせる役、漏電遮断器は、電路を切る役です。役割が違うので、遮断器があるからといって、警報器が不要になるわけではなく、必要な建物では、別に設けます。
ここに注意!
「漏電遮断器があれば、漏電火災警報器は不要」ではありません。
遮断器は電路を切る装置で、警報器は漏電を知らせる設備です。役割が違い、基準を定めているものも別です(遮断器は電気設備の基準、警報器は消防法令)。消防法施行令第22条の条件に当てはまる建物では、遮断器があっても、警報器を設ける必要があります。
ここまでのポイント
  • 漏電火災警報器は、漏電を検出して、音で知らせる設備。
  • 漏電遮断器は、漏電を検出して、電路を自動で遮断する装置。
  • 遮断器があっても、消防法令で定める建物には、警報器を別に設ける。


② 設置が必要な建物(構造・用途・延べ面積)

設置が必要かどうかは、構造の条件と、用途・規模の条件の両方で決まります(消防法施行令 第22条)。鉄網(ラス)入りの壁などに漏れた電流が流れると、鉄網が熱せられて火災になるおそれがあるため、漏電を検出して関係者に知らせる設備とされています(福岡市消防局・大分市消防局の基準資料による)。

鉄網入りの壁・床・天井のどれか1つがある どれか1つで、この条件に当てはまります。
その下地が、準不燃材料以外 木などの下地は、対象になります。
準不燃材料の下地は、対象外 鉄骨などの下地は、準不燃材料(不燃材料を含む)です。
構造と、用途・規模の両方が必要 両方に当てはまると、設置が必要です。
  • 鉄網入りの壁・床・天井の、どれか1つがある
  • その間柱・根太・天井野縁(骨組み)、または下地が、準不燃材料以外の材料で造られている
  • 準不燃材料は、建築基準法施行令 第1条第五号の定義。不燃材料(鉄鋼・コンクリート・モルタルなど)や、厚さ9mm以上の石こうボード(ボード用原紙の厚さが0.6mm以下のもの)などが当たる(国土交通省告示)。ふつうの木材は当たらない
たとえるなら
構造と用途・規模の両方が必要なのは、乗り物の「身長」と「年齢」の条件のようなもの
遊園地の乗り物には、「身長が一定以上」と「年齢が一定以上」のように、条件が2つあって、両方に当てはまらないと乗れないものがありますよね。漏電火災警報器も同じで、「鉄網入りの壁などがある(構造)」だけでも、「用途ごとの延べ面積が基準以上(用途・規模)」だけでも、設置は必要になりません。2つの条件の両方に当てはまったときに、設置が必要になります。面積を問わない重要文化財や、契約電流容量50A超の場合も、構造の条件には当てはまる必要があります。
ここに注意!
「金属ラス張り+低圧電路が前提」ではありません。
構造の条件は、鉄網入りの壁・床・天井があり、その間柱・根太・天井野縁や下地が準不燃材料以外であることです。「低圧電路があること」は、条件に入っていません。なお、規格省令は、漏電火災警報器を、電圧600V以下の警戒電路の漏洩電流を検出する設備と定めています。これは装置が対象とする電路の範囲で、設置が必要になる建物の条件ではありません。

次に、用途・規模の条件です。用途ごとに、延べ面積の基準が決まっています(令第22条第1項)。

用途ごとに、延べ面積の基準が違う 150、300、500、1,000㎡以上の4段階です。
面積を問わないもの 重要文化財などは、面積に関係なく対象です。
契約電流容量50A超は、一部の用途だけ 店舗・病院・事務所などが対象。学校・工場・倉庫は対象外。
複合用途ビルは、2つの面積をみる 全体で500㎡以上、かつ店舗・病院などの部分300㎡以上。
  • 面積を問わず対象:重要文化財など
  • 150㎡以上:旅館・ホテル・宿泊所、寄宿舎・下宿・共同住宅、公衆浴場
  • 300㎡以上:劇場・映画館、公会堂、キャバレー・遊技場、料理店・飲食店、百貨店・店舗、病院・診療所・福祉施設・幼稚園など、工場、地下街
  • 500㎡以上:学校、図書館・博物館・美術館、駅などの停車場、神社・寺院・教会
  • 1,000㎡以上:倉庫、事務所などの事業場
  • 契約電流容量が50Aを超える:劇場・飲食店・店舗・旅館・共同住宅・病院・事務所などの建築物(同じ建築物で契約種別が異なるときは、最大の契約電流容量で見る)
ここに注意!
「契約電流容量が50Aを超えれば、どの用途でも対象」ではありません。
50A超で対象になるのは、別表第一の(一)項から(六)項まで、(十五)項、(十六)項の建築物です。学校(七項)、図書館(八項)、工場(十二項)、倉庫(十四項)などは、契約電流容量が50Aを超えても、この基準では対象になりません(用途ごとの延べ面積の基準で見ます)。
ここに注意!
「倉庫・事業場系は、自動車車庫・駐車場も1,000㎡以上で対象」ではありません。
1,000㎡以上の対象は、(十四)項の倉庫と、(十五)項の「前各項に該当しない事業場」です。自動車車庫・駐車場は(十三)項で、令第22条第1項に挙げられていません(契約電流容量50A超の対象にも入っていません)。ただし、市町村の条例で別の基準がある地域もあるため、所轄の消防署などで確認します。

複合用途ビル(別表第一(十六)項イ)は、2つの面積を見ます。ビル全体の延べ面積が500㎡以上で、かつ、劇場・飲食店・店舗・旅館・病院などの用途の部分の床面積の合計が300㎡以上のものが対象です(令第22条第1項第6号)。なお、(十六)項の建築物は、令第9条により、用途の部分ごとに、それぞれの用途の建物とみなして基準を当てはめます。ただし、第22条第1項の第6号と第7号は、このみなしから除かれています。

延べ面積の基準 別表第一の項 主な用途
面積を問わない (十七)項 重要文化財など
150㎡以上 (五)項・(九)項 旅館・ホテル・宿泊所、寄宿舎・下宿・共同住宅、公衆浴場
300㎡以上 (一)〜(四)項・(六)項・(十二)項・(十六の二)項 劇場・映画館、公会堂、キャバレー・遊技場、料理店・飲食店、百貨店・店舗、病院・診療所・福祉施設・幼稚園など、工場、地下街
500㎡以上 (七)項・(八)項・(十)項・(十一)項 学校、図書館・博物館・美術館、駅などの停車場・発着場、神社・寺院・教会
1,000㎡以上 (十四)項・(十五)項 倉庫、事務所などの事業場
契約電流容量50A超 (一)〜(六)項・(十五)項・(十六)項 上の用途のうち、劇場・飲食店・店舗・旅館・共同住宅・病院・事務所などの建築物
複合用途ビル (十六)項イ 延べ面積500㎡以上、かつ、店舗・病院などの用途の部分の床面積の合計が300㎡以上
ここまでのポイント
  • 構造の条件は、鉄網入りの壁・床・天井があり、下地などが準不燃材料以外であること。
  • 用途・規模の条件は、用途ごとの延べ面積の基準。構造と用途・規模の両方が必要。
  • 重要文化財などは面積を問わず対象。
  • 延べ面積の基準は、150㎡・300㎡・500㎡・1,000㎡以上の4段階。
  • 契約電流容量50A超は、(一)〜(六)項、(十五)項、(十六)項の建築物が対象。
  • 複合用途ビルは、全体で500㎡以上、かつ、店舗・病院などの部分が300㎡以上。


③ どう取り付ける?(変流器と音響装置)

取付けの基準は、消防法施行規則 第24条の3に決まっています。要点は、変流器と音響装置の置き場所です。

変流器が見つけ、受信機が知らせる 変流器が漏れた電流を検出し、受信機が音響装置で知らせます。
変流器は、屋外の電路かB種接地線に 点検しやすい位置に、堅固に取り付けます。
屋外が難しいときは、引込口に近い屋内 建築構造上、屋外の電路に設けにくい場合です。
音響装置は、防災センター等に 他の音と区別して聞き取れること。規格の音圧は1m離れて70dB以上。
  • 変流器は、建築物に電気を供給する屋外の電路か、B種接地線に、点検が容易な位置へ堅固に取り付ける(第二号)
  • 建築構造上、屋外の電路に設けることが困難な場合は、電路の引込口に近接した屋内の電路に設ける(第二号)
  • 変流器は、警戒電路(変流器が見張る電路)の定格電流以上の電流値のものを設ける。B種接地線に設けるものは、その線に流れることが予想される電流以上の電流値のもの(第一号)
  • 音響装置は、防災センター等に設ける。音圧と音色は、他の警報音や騒音と明らかに区別して聞き取れること(第三号)
  • 検出漏洩電流設定値は、誤報が生じないように、その建築物の警戒電路の状態に合った適正な値にする(第四号)
  • 可燃性蒸気・可燃性粉じん等が滞留するおそれのある場所に設ける場合は、警報器の作動と連動して電流を遮断する装置を、これらの場所以外の安全な場所に設ける(第五号)
たとえるなら
変流器を引込口の近くに付けるのは、水道メーターを敷地の入口に付けるようなもの
家の中のどこかで水が漏れていても、入口にある水道メーターを見れば、水漏れを疑えますよね。変流器も同じで、建物に電気を送る屋外の電路や、変圧器の接地線(B種接地線)のように、建物全体の漏電を見張れる場所に取り付けます。屋外に付けにくいときは、引込口の近くの屋内の電路に付けます。
ここに注意!
「変流器は、屋内のどの電路に付けてもよい」ではありません。
変流器は、建築物に電気を供給する屋外の電路か、B種接地線に、点検が容易な位置へ堅固に取り付けます。屋内の電路に付けてよいのは、建築構造上、屋外の電路に設けることが困難な場合で、電路の引込口に近接した位置に限られます(施行規則第24条の3第二号)。

装置そのものの規格は、規格省令(漏電火災警報器に係る技術上の規格を定める省令)で決まっています。漏電火災警報器は、変流器と受信機で構成され、公称作動電流値(作動に必要な漏洩電流として製造者が表示する値)は200mA以下、音響装置の音圧は、定格電圧で1m離れた点で70dB以上(無響室での試験)とされています。

ここまでのポイント
  • 変流器は、屋外の電路かB種接地線に、点検しやすい位置へ堅固に取り付ける。
  • 屋外に設けることが困難なときは、引込口に近接した屋内の電路。
  • 音響装置は、防災センター等に設け、他の音と区別して聞き取れること。
  • 検出漏洩電流設定値は、誤報が生じないよう、警戒電路の状態に合った値にする。
  • 可燃性蒸気・可燃性粉じん等のある場所では、作動と連動して電流を遮断する装置を、安全な場所に設ける。


よくある質問(FAQ)

Q1. 漏電遮断器があれば、不要? いいえ。遮断器は電路を切り、警報器は音で知らせます。
Q2. 必要なのは、どんな建物? 鉄網入りの壁などで、下地が準不燃材料以外。用途ごとの面積基準。
Q3. 変流器と音響装置は、どこに付ける? 変流器は屋外の電路かB種接地線、音響装置は防災センター等です。
Q4. 根拠は、どこを見る? 消防法施行令第22条、施行規則第24条の3、規格省令です。

Q. 漏電火災警報器と漏電遮断器は何が違うの?

A. 漏電遮断器は、漏電を検出して電路を自動で遮断する装置です。漏電火災警報器は、漏電を検出して、音で関係者に知らせる設備で、電路は切りません。役割も基準を定めているものも別なので、遮断器があっても、消防法令で定める建物には、警報器を別に設ける必要があります。

Q. どんな建物に設置が必要なの?

A. 鉄網入りの壁・床・天井があり、その間柱・根太・天井野縁や下地が準不燃材料以外の建物で、用途ごとの延べ面積が基準以上のものです(消防法施行令第22条)。基準は、旅館・共同住宅などが150㎡以上、劇場・店舗・病院・工場などが300㎡以上、学校・駅・神社などが500㎡以上、倉庫・事務所などが1,000㎡以上です。重要文化財などは面積を問わず、一部の用途では契約電流容量50A超も対象です。

Q. 変流器と音響装置は、どこに取り付けるの?

A. 変流器は、建築物に電気を供給する屋外の電路か、B種接地線に、点検が容易な位置へ堅固に取り付けます。屋外の電路に設けることが困難な場合は、電路の引込口に近接した屋内の電路に設けます。音響装置は防災センター等に設け、音圧と音色は、他の警報音や騒音と明らかに区別して聞き取れるものにします(消防法施行規則第24条の3)。

Q. 設置の根拠になる法令は?

A. 設置の基準は、消防法施行令第22条と、消防法施行規則第24条の3です。装置の規格は、漏電火災警報器に係る技術上の規格を定める省令で決まっています。市町村の条例で、これと異なる基準を定めている場合もあるため(消防法第17条第2項)、詳細は所轄の消防署などで確認します。


まとめ|「切る」ではなく「知らせる」装置

漏電火災警報器は、漏電を検出して、音で関係者に知らせる設備で、設置の要否は、建物の構造と、用途・延べ面積の両方で決まります。

確認する項目 内容
漏電火災警報器の動作 漏電を検出して、音で関係者に知らせる(装置そのものは電路を切らない)
漏電遮断器との違い 遮断器は電路を切る。警報器は知らせる。遮断器があっても、必要な建物には警報器を別に設ける
設置が必要な建物(構造) 鉄網入りの壁・床・天井があり、間柱・根太・天井野縁または下地が準不燃材料以外(低圧電路は条件ではない)
面積を問わず対象 重要文化財など((十七)項)
150㎡以上で対象 旅館・ホテル・宿泊所、寄宿舎・下宿・共同住宅、公衆浴場((五)項・(九)項)
300㎡以上で対象 劇場、飲食店、店舗、病院、工場、地下街など((一)〜(四)項・(六)項・(十二)項・(十六の二)項)
500㎡以上で対象 学校、図書館、駅などの停車場、神社・寺院など((七)項・(八)項・(十)項・(十一)項)
1,000㎡以上で対象 倉庫、事務所などの事業場((十四)項・(十五)項)
契約電流容量による対象 50A超((一)〜(六)項・(十五)項・(十六)項の建築物)
複合用途ビル 延べ面積500㎡以上、かつ、店舗・病院などの用途の部分の床面積の合計が300㎡以上((十六)項イ)
変流器の取付け 屋外の電路かB種接地線。屋外が困難なときは、引込口に近接した屋内の電路(点検が容易な位置に堅固に)
音響装置の取付け 防災センター等。他の警報音や騒音と区別して聞き取れること
根拠法令 消防法施行令22条・消防法施行規則24条の3・規格省令(市町村の条例にも注意)

装置の役割で押さえること

  • 音で知らせる設備であること。
  • 遮断器との違いと、別に設ける必要があること。
  • 変流器と受信機で構成されること。

設置の要否で押さえること

  • 鉄網入りの壁などと、準不燃材料以外の下地という構造の条件。
  • 用途ごとの延べ面積の基準と、面積を問わないもの。
  • 契約電流容量50A超と、複合用途ビルの扱い。

確認の進め方で押さえること

  • 消防法施行令22条・規則24条の3にあたる。
  • 変流器と音響装置の取付け位置を確認する。
  • 市町村の条例で異なる基準がある場合に注意する。

漏電火災警報器は、電気を止めずに知らせるという役割のため、遮断器があるからといって不要になるわけではありません。改修や用途変更で、構造(鉄網入りの壁などや、下地の材料)や延べ面積の区分が変わるときは、設置の要否が変わることがあるので、早めに確認しておくと安心です。

ペン太ペン太
根拠の条文はどこを見ればいいですか?
ハリタハリタ
消防法施行令22条と規則24条の3です。契約電流50A超の条件や、市町村の条例もあわせて確認しましょう。

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。