接地設備の設計|ローリーアースの設置基準と接地線サイズの選定方法について詳しく解説
図面に「ローリーアース」と書かれているけれど、これは何のための接地なのか——。給油所やタンクローリーが出入りする施設の設計で、一度はつまずきやすいポイントです。 接地線のサイズや設置基準には根拠があり、押さえずに進めると後で手戻りになりがちです。この記事では、ローリーアースの役割から、設置の根拠となる法令、実務で必要になる接地工事の種類と接地線サイズまでを整理します。
静電気を除去しよう
- ローリーアース盤の設置(ローリータンクとの接続用)
- 接地工事D種接地
- 接地線サイズ 5.5mm2以上
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- ローリーアースは、何のために設ける接地ですか
- 設置の根拠となる法令は、どの政令の何条ですか
- 接地工事の種類と接地線サイズは、それぞれ何になりますか
一枚で簡潔に。
この記事に書かれていること
ローリーアースとは。【Lorry earth】
- ローリーアースは、タンクローリーから引火性液体を注入する際の静電気による引火を防ぐための接地
- タンクローリー側のアースリールを電気的に接続するため、給油所などの側に設ける
設置基準について
仕様の選定方法について
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| ローリーアースは車両側に設ける設備 | 受入れ側(給油所など)に設ける接地端子・接地設備 |
| 政令に接地線の太さが書かれている | 政令には静電気の除去とあるのみで、太さは技術指針を参考にする |
| 接地工事はC種でよい | D種接地(または第3種接地)の技術基準を参考とする |
| 接地線は細くても機能すれば足りる | 導線は直径1.6mm程度の軟銅製、実務では5.5mm2以上とする |
| タンクローリーだけ考えればよい | 静電気で引火や製品への影響があるものは、仕様書で接地の要否を確認する |
- 根拠は消防法第10条4項を受けた「危険物の規制に関する政令」第9条の18項
- 同項には「静電気を有効に除去する装置を設けること」とあるのみで、抵抗値や太さの規定はない
- 移動タンクの技術指針では、D種接地または第3種接地の技術基準を参考とするとされている
ローリーアース設備に必要なもの
- 必要なものはローリーアース盤(ローリータンクとの接続用)、D種接地、接地線サイズ5.5mm2以上
- 接地極は直径10mm程度の鉄棒・銅棒を地盤面下約0.9mに打ち込む(水道管・タンク脚で代替可)
よくある質問(FAQ)
Q. ローリーアースの接地工事の種類は?
A. D種接地です。タンクローリーの静電気除去を目的とした接地のため、D種接地として施設するのが一般的です。
Q. 接地線のサイズはどれくらい必要?
A. 5.5mm²以上を目安とします。施設の条件により太くする場合もありますが、まずはこのサイズが基本になります。
Q. なぜローリーアースの接地が必要なの?
A. タンクローリーから引火性液体を注入する際、静電気による引火の危険があるためです。消防法に基づく「危険物の規制に関する政令」第9条18項で、静電気を有効に除去する設備の設置が求められています。
Q. 接地極は何を使えばよい?
A. 直径10mm程度の鉄棒または銅棒を地盤面下約0.9m打ち込んだものが目安です。水道管や地中に埋設されたタンク脚などで代替できる場合もあります。
ペン太
ハリタまとめ
ローリーアースは、タンクローリーの静電気を逃がすための接地で、政令の「静電気を有効に除去する装置」を満たすために設けます。
| 確認する場面 | 見るポイント | 設計での扱い |
|---|---|---|
| 用途の確認 | 引火性液体を注入する場所か | 該当すれば接地端子を設ける |
| 根拠の確認 | 危険物の規制に関する政令 第9条18項 | 静電気を有効に除去する装置を設ける |
| 接地工事の種類 | D種接地(第3種接地)の技術基準 | 技術指針を参考に決める |
| 接地線 | 導線は直径1.6mm程度の軟銅製 | 実務では5.5mm2以上とする |
| 付帯設備 | 給油口側に端子があるか | なければローリーアース盤を設置 |
図面に落とし込むときの3点
- ローリーアース盤の設置位置(ローリータンクとの接続用)
- 接地工事の種類(D種接地)
- 接地線サイズ(5.5mm2以上)
以下に、ローリーアースの意味と設置基準、必要なものをあらためて整理します。
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