内線規程の解釈と解説【057】|LED照明
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
LED照明器具は、省エネで長寿命なため家庭から商業施設まで広く普及しています。屋内施設を基本に、対地電圧150V以下を原則とし、LED制御装置を外部に施設する場合の条件や配線方法、接地のルールが定められています。要点を3つに整理します。

✔ 1. 適用範囲・対地電圧・分岐回路
✔ 2. 配線・連結とLED制御装置の外部施設
✔ 3. 接地と屋外施設
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- LED照明器具の電路の対地電圧は、原則として何V以下ですか。
- LED制御装置を器具の外に施設するとき、造営材から何cm以上離しますか。
- 連結配線には、どの電線を使いますか。
1. 適用範囲・対地電圧・分岐回路
- LED照明器具を屋内に施設する場合に適用。LED制御装置を外部に施設する場合は制御装置も含めて適用
- 屋側又は屋外に施設する場合も本節の規定を準用する
- 電路の対地電圧は150V以下とする
- ただし住宅以外の場所で、LED照明器具に接触防護措置を施し、屋内配線と直接接続して施設する場合は300V以下とできる
- 3605節(配線設計)に規定する分岐回路により使用する
ペン太
ハリタ- LED照明器具を屋内に施設する場合に適用(LED制御装置を外部に施設する場合は制御装置も含めて適用)。
- 屋側又は屋外に施設する場合も本節の規定を準用する。
- 電路の対地電圧は150V以下(住宅以外でLED照明器具に接触防護措置を施し、屋内配線と直接接続する場合は300V以下)。
- 3605節(配線設計)に規定する分岐回路により使用する。
2. 配線・連結とLED制御装置の外部施設
- 送り配線は照明器具内に十分なスペースがある場合に限り1分岐以内とし、それ以上はジョイントボックス又はアウトレットボックスを使用
- 連結配線の電線は直径1.6mm以上のIV電線又はケーブルとし、LED制御装置と直接接触しないよう施設
- 1個の点滅器で点滅する器具数は、点滅時の突入電流を考慮して選定
- LED制御装置を外部に施設する場合は、耐火性の外箱に収め造営材から1cm以上離して取り付け、容易に点検できるようにする
- 雨線外では屋外用を使用し、口出し線が下向きとなるよう取り付ける。定格二次電圧は300V以下
- 制御装置と器具間の配線にはけい光灯電線又は直径1.6mmの軟銅線と同等以上の絶縁電線(DV・DE電線を除く)を使用
| 配線の区間 | 使用する電線 |
|---|---|
| 連結配線 | 直径1.6mm以上のIV電線又はケーブル(LED制御装置と直接接触しないように施設) |
| LED制御装置と器具の間 | けい光灯電線、又は直径1.6mmの軟銅線と同等以上の絶縁電線(DV電線・DE電線を除く) |
- 送り配線は照明器具内に十分なスペースがある場合に限り1分岐以内とし、それ以上はジョイントボックス又はアウトレットボックスを使用する。
- 連結配線の電線は直径1.6mm以上のIV電線又はケーブルとし、LED制御装置と直接接触しないよう施設する。
- 1個の点滅器で点滅する器具数は、点滅時の突入電流を考慮して選定する。
- LED制御装置を外部に施設する場合は、耐火性の外箱に収め造営材から1cm以上離して取り付け、容易に点検できるようにする。
- 雨線外では屋外用を使用し、口出し線が下向きとなるよう取り付ける。定格二次電圧は300V以下。
- 制御装置と器具間の配線には、けい光灯電線又は直径1.6mmの軟銅線と同等以上の絶縁電線(DV電線・DE電線を除く)を使用する。
3. 接地と屋外施設
- LED照明器具の金属製部分には、機械器具の金属製外箱などの接地により接地工事を施す
- LED制御装置を外部に施設する場合は原則D種接地工事が必要
- 回路の対地電圧150V以下で乾燥した場所など、3つのケースで接地工事を省略できる
- 可搬型で移動電線を用いる場合は3心コード又は3心キャブタイヤケーブルの1心を接地用とし、接地極付コンセント・プラグで接地
- 屋側・屋外に施設する場合は屋外形を使用(雨線内や適切な防水箱内を除く)
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| LED照明は屋内だけの規定 | 屋側又は屋外に施設する場合も本節の規定を準用する |
| 対地電圧はどこでも300Vまで使える | 原則150V以下。300V以下にできるのは住宅以外で接触防護措置を施し、屋内配線と直接接続する場合 |
| 送り配線は器具内で自由につなげる | 照明器具内に十分なスペースがある場合に限り1分岐以内。それ以上はジョイントボックス又はアウトレットボックスを使う |
| 点滅器につなぐ器具数は容量だけで決めてよい | 点滅時の突入電流を考慮して選定する |
| 制御装置は外に出せば点検しやすい場所ならよい | 耐火性の外箱に収め、造営材から1cm以上離し、容易に点検できるようにする |
| 雨線外でも取付けの向きは問わない | 屋外用を使用し、口出し線が下向きとなるよう取り付ける |
- LED照明器具の金属製部分には、機械器具の金属製外箱などの接地により接地工事を施す。
- LED制御装置を外部に施設する場合は原則D種接地工事が必要。
- 回路の対地電圧150V以下で乾燥した場所など、3つのケースで接地工事を省略できる。
- 可搬型で移動電線を用いる場合は、3心コード又は3心キャブタイヤケーブルの1心を接地用とし、接地極付コンセント・プラグで接地する。
- 屋側・屋外に施設する場合は屋外形を使用する(雨線内や適切な防水箱内を除く)。
よくある質問(FAQ)
まとめ|器具本体より「制御装置をどこに置くか」が要点
LED照明の施設は、対地電圧を原則150V以下に抑え、連結配線の電線を選び、制御装置を外に出すなら耐火性外箱と1cm以上の離隔をとることが基本です。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| 適用範囲 | LED照明器具の屋内施設(制御装置を外部に施設する場合は制御装置も含む)。屋側・屋外も準用 |
| 電路の対地電圧 | 150V以下 |
| 300V以下とできる条件 | 住宅以外の場所、LED照明器具に接触防護措置、屋内配線と直接接続 |
| 分岐回路 | 3605節(配線設計)に規定する分岐回路 |
| 送り配線 | 器具内に十分なスペースがある場合に限り1分岐以内 |
| 1分岐を超える場合 | ジョイントボックス又はアウトレットボックスを使用 |
| 連結配線の電線 | 直径1.6mm以上のIV電線又はケーブル |
| 1個の点滅器で点滅する器具数 | 点滅時の突入電流を考慮して選定 |
| 制御装置を外部に施設する場合 | 耐火性の外箱に収め、造営材から1cm以上離し、容易に点検できるように |
| 雨線外の制御装置 | 屋外用を使用し、口出し線が下向きとなるよう取り付け |
| 制御装置の定格二次電圧 | 300V以下 |
| 制御装置と器具間の配線 | けい光灯電線、又は直径1.6mmの軟銅線と同等以上の絶縁電線(DV電線・DE電線を除く) |
| 器具の金属製部分 | 機械器具の金属製外箱などの接地により接地工事 |
| 外部の制御装置の接地 | 原則D種接地工事(対地電圧150V以下で乾燥した場所など3つのケースで省略可) |
| 可搬型で移動電線を用いる場合 | 3心コード又は3心キャブタイヤケーブルの1心を接地用とし、接地極付コンセント・プラグで接地 |
| 屋側・屋外 | 屋外形を使用(雨線内や適切な防水箱内を除く) |
回路で押さえること
- 対地電圧150V以下、又は300V以下にできる条件。
- 配線設計の規定による分岐回路であること。
- 点滅器につなぐ器具数と突入電流。
配線で押さえること
- 送り配線は1分岐以内か、ボックスを使うか。
- 連結配線と制御装置まわりの電線の種類。
- 電線が制御装置に直接接触していないか。
制御装置と接地で押さえること
- 耐火性外箱、造営材から1cm以上、点検のしやすさ。
- 雨線外での屋外用と口出し線の向き。
- 器具の金属製部分と外部制御装置の接地工事。
LED照明は器具そのものが軽く小さいぶん、制御装置(電源)の置き場所が図面に描かれないまま現場任せになりがちです。上の表の制御装置の欄を、器具の選定と同じタイミングで確認しておくと、施工後に点検できない位置に収まってしまう事態を避けられます。
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ペン太
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内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。
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