受変電設備の設計 PR

受変電の設計|変圧器の設備不平衡率30%以下にできないの対策について詳しく解説

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❓ そもそも「設備不平衡率」とは?

変圧器にかかる電力負荷が、三相の各線間で極端に偏らないようにするための規定です。

不平衡な状態が続くと…
✔️ 電圧が不安定になる
✔️ 機器が異常加熱する
✔️ 系統全体に悪影響!


✅ 制限を受けない条件(以下のいずれか)

  1. 単相変圧器容量が 100kVA以下

  2. 各線間の最大-最小の容量差が 100kVA以下


🔧 解決方法は?

方法①:容量の小さい変圧器を複数設置

  • 各相にできるだけ均等に分けて負荷を接続

  • バランスを保ちやすい!

方法②:スコット結線 or 逆V結線の採用

変圧器容量をバランスよく分散できない場合は…

方法 特徴
🔷 スコット結線 単相負荷を三相にバランス良く変換できる
🔶 逆V結線 変圧器2台で三相供給を実現できる

💡スコット結線や逆V結線を使うことで、設備不平衡率30%以下に抑えることが可能になる!


⚠️ ただし注意!

  • 逆V結線変圧器1台だけを使った場合は… → **設備不平衡率が100%**になってしまう! → NG!必ず2台1組で使う必要あり!


🧱 スペースが足りないなど、対策が困難な場合は?

  • 不平衡状態が続くと、電力会社(一般送配電事業者)の配電系統全体に影響

  • 他のユーザーにも悪影響を与えるおそれあり!

👉 そのため、

電力会社と事前に協議・確認する必要があります。

✅ まとめ:30%以下にするには?

方法 内容
小容量変圧器を複数台 各相に均等接続しやすく、不平衡を避けられる
結線方式を工夫 スコット・逆V結線なども選択肢
電力会社と協議 設置が困難な場合は事前相談を