高校生が第二種電気工事士に受かるまでの勉強時間|学科60時間・技能は13問×2回、部活と両立する12週間の日程
「第二種電気工事士って、何時間勉強すれば受かるの?」「部活があるけど間に合う?」という高校生(と、教える先生・保護者)向けの記事です。目安の時間を出したうえで、平日30分・土日2時間で12週間に収める日程を組みました。時間より大事なのは、学科は「過去問で6割を安定して超える」こと、技能は「候補問題13問を2回作る」ことです。
- 学科:図記号・鑑別 15時間 + 計算 15時間 + 法令・施工 10時間 + 過去問4回分 20時間。50問中30問(60点)で合格
- 技能:基本作業 8時間 + 候補問題13問×2回(40分×26)18時間 + 複線図・欠陥チェック 9時間
- 平日30分×5日+土日2時間×2日=週6.5時間なら、学科9週+技能6週。CBTで試験日を選べるので、大会と定期テストを避けて組む
学科の合格率は例年55〜62%、技能は約70%(令和6年度下期の技能は69.5%)。学科で落ちる人の多くは「時間が足りなかった」より「過去問を回す前に試験日が来た」パターンです。
学科の60時間 ― 後半の20問が配線図問題だから、図記号から
学科試験は50問・四択で、後半の20問(問31〜50)は1枚の配線図を見て答える問題です。つまり図記号と器具の写真(鑑別)が分かるだけで、半分近くに手が届きます。計算問題は10問前後なので、苦手でも捨てずに「オームの法則・電力・電圧降下」の3つだけは取りにいきます。
1回分50問を解く→間違いを直す で約2.5時間。4回分を2周。6割を3回続けて超えたら本番。本番の画面操作は学科CBT練習で慣れておく
上は記事の中で動く教材です(ラボにある13種のうちの1つ)。式の中の数字を変えると答えが変わるので、公式を「読む」より速く覚えられます。
技能の35時間 ― 時間ではなく「13問×2回」で決まる
技能試験は、公表されている候補問題13問のうち1問が出て、40分で作ります。欠陥が1つでもあると不合格なので、練習は「速く」より「欠陥なく」が先です。1回目は40分を超えてもかまいません。2回目で40分以内・欠陥ゼロを目指します。
| 段階 | 時間 | やること |
|---|---|---|
| 基本作業 | 8時間 | ケーブルの外装・絶縁被覆のむき取り、輪づくり、リングスリーブの圧着(刻印○・小・中)、差込形コネクタ、ランプレセプタクル・露出形コンセントの結線、アウトレットボックスとPF管。1つ10回ずつ |
| 候補問題 1周目 | 約10時間 | 複線図を描いてから作る。40分を超えてよい。作ったら欠陥チェック表で自己採点 |
| 候補問題 2周目 | 約8時間 | 40分以内。タイマーで工程ごとの時間を記録し、遅い工程だけ反復 |
| 複線図・欠陥チェック | 9時間 | 13問の複線図を各1分で描ける状態に。欠陥の判断基準を写真つきで確認 |
紙で練習したい人は、印刷キットの複線図シート(B)と欠陥チェック表(C)を使ってください。学校の実習室で友達どうし交換して採点すると、自分では見えない欠陥が見つかります。
部活と両立する12週間の日程(上期受験の例)
| 曜日 | 時間 | 学科の週にやること | 技能の週にやること |
|---|---|---|---|
| 月〜金 | 30分 | 朝10分の記号カード+夜20分の過去問(10問) | 基本作業を1つ(輪づくり10個、圧着10か所など) |
| 土 | 2時間 | 計算か法令を1単元+過去問25問 | 候補問題を2問(複線図→作る→採点) |
| 日 | 2時間 | 過去問25問+間違い直し | 候補問題を2問+苦手作業の反復 |
- 学科のCBTは「大会の翌週」「定期テストの2週間前」を避けて日を選ぶ。申込みのときに決めなくてよい(期間内で予約)
- 技能は平日にやろうとしない。土日に2問ずつ、13問を3〜4週で回す
- 学校の実習室と材料が使えるか、先生に早めに聞く。放課後30分でも1問作れる
- 試験3週間前からは新しいことをやめ、過去問と2周目だけにする
受験日を入れると週割りを自動で作ってくれる学習ページもあります。下期受験(学科CBT 9〜11月・技能12月)なら、W1を9月に置き換えてください。
工具と材料は、学校のものを借りられるか先に確認
技能試験は自分の工具を持ち込みます。学校で貸してくれる場合も多いので、まず先生に聞いてください。自分でそろえるなら、電動工具以外は何を使ってもよいので、指定工具(ペンチ・ドライバ・ナイフ・スケール・ウォータポンププライヤ・リングスリーブ用圧着工具)に、ケーブルストリッパを足したセットが定番です。選び方は技能試験の工具の選び方にまとめています。
よくある質問
学科まで3週間しかありません。何をすればいいですか。
図記号と鑑別(後半20問)と、過去問だけに絞ってください。1日1回分(50問)を解いて間違いを直すのを10日続ければ、6割は見えてきます。計算はオームの法則と電力だけ取りにいき、ほかは捨てても構いません。
技能の材料が1回分しかありません。
1回目は13問すべてを作ってください。2回目は、電線を短く使い回し、器具は前の問題から外して再利用すれば、リングスリーブと差込形コネクタを買い足すだけで回せます。苦手な問題だけ2回目を作るのでも効果があります。
中学の数学で足りますか。
学科の計算は分数・平方根(√3≒1.73)・簡単な三角関数(力率)までです。電卓は使えないので、手計算に慣れておきます。三相の計算は公式を当てはめるだけなので、ラボで数字を動かしてみると早く慣れます。
学科に受かって技能に落ちたら、また学科からですか。
いいえ。学科に合格した人は、次の試験(次の回)で学科が免除されます。申込みのときに学科免除を申請してください。
出典・参考:電気技術者試験センター 第二種電気工事士試験(試験日程・受験案内)/同 令和6年度第二種電気工事士下期技能試験の結果/同 令和8年度技能試験候補問題
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