工業高校・高専・専門学校・職業訓練校の生徒と、教える先生のためのページです。第二種電気工事士の学科と技能を「読む」だけでなく「触る・試す・手を動かす」で進めるための教材を、ここにまとめました。登録もインストールも要りません。

このページの結論
教材は3つ。順番に使えば、授業でも独学でも同じ道筋になります。
  • 学習ページに受験日を入れて週割りを作る(記事を読む・記録が残る)
  • ラボで現象を動かして確かめる(13種・プロジェクターで映せる投影モードつき)
  • 印刷キット(PDF 5種)で手を動かす。記号カード・複線図シート・欠陥チェック表・鑑別カード

3つの教材の流れ:学習ページで週割り、ラボで触る、印刷キットで手を動かす

立場別の入口 ― 自分に近いところから

工業高校生(2年生で上期受験)
学科は4〜5月、技能は7月。授業の進み方と同じ順番で、学習ページの単元0から進めます。記号カードと複線図シートは、通学の電車でも使えます。

学習ページで週割りを作る

高専・大学生(就活・電験三種へ)
第二種は電験三種や施工管理の入口です。学科の計算はラボで動かして式の意味をつかみ、合格後は「電験三種 出題範囲×実務記事マップ」へ。

電験三種のマップを見る

専門学校・職業訓練校(下期受験)
学科は10〜11月、技能は12月。候補問題13問を1問1コマで回し、欠陥チェック表で見合うと、時間内に収まるようになります。

複線図パズルから始める

先生・指導員
年間計画・50分コマの当て込み表・印刷キット・投影モードの使い方を、このページの後半にまとめています。教材の利用に制限はありません。

授業での使い方へ

約1.3万人第二種の学科申込者のうち学生(令和6年度)
8割その学生のうち工業高校生の割合
55%/71%学科/技能の合格率(令和7年度下期)

出典:電気技術者試験センター「令和6年度電気技術者試験受験者実態調査」、同センター公表の試験結果。学科の申込者には学科免除者を含みません。

3つの教材 ― 学習ページ・ラボ・印刷キット

1. 学習ページ(受験日から逆算する週割り)

受験日を入れると、学科8単元+技能4単元を週ごとに割り付けます。記事を読んだら「読んだ」、ラボで練習したら「練習の記録」に自動で残ります。学校の共用パソコンで使うときは、終わったら下部の「チェックと計画をすべて消す」を押してください。

→ 第二種電気工事士 合格カリキュラム(学習ページ)

2. ラボ(触って学ぶ教材 13種)

投影モード(先生向け)ラボの各教材の右上にある「投影」を押すと、その教材だけが画面いっぱいに大きく表示されます。A−/A+で文字と図の大きさを変えられ、Escで戻ります。プロジェクターや電子黒板に映しながら、生徒に操作させる使い方ができます。

3. 印刷キット(PDF・A4)

紙で手を動かす教材です。印刷して配ってかまいません(授業・校内での複製と配布は自由です。改変して配るときは出どころを書いてください)。

キット 内容 ページ ダウンロード
全部 まとめ版(A〜Eを1冊に)
まず全部見たい先生向け。A4に印刷して職員室に1冊
31ページ PDF
A 配線図記号カード(52枚)
切って・折って使う。答え合わせの一覧表つき
6ページ PDF
B 複線図 練習シート(練習2問+候補問題13問)
端子のある下絵に、白→黒→戻りの順で線を引く。スリーブの刻印欄つき
15ページ PDF
C 欠陥チェック表+練習の記録
試験センターの判断基準を授業用に言い換えた38項目。隣どうしで見合う
2ページ PDF
D 鑑別カード(工具・材料・測定器 20種)
自分で撮った写真を貼って完成させる
6ページ PDF
E 先生用ガイド・年間計画・コマ割り表
上期・下期の当て込みと、50分×31コマの対応表
2ページ PDF


授業での使い方 ― 年間計画とコマ割り(先生向け)

教科書の説明と実習のあいだを、ブラウザの教材で埋める使い方です。学校のChromebook・iPad・Windows PC、生徒のスマホのどれでも同じように動き、費用はかかりません(記事には本や工具の紹介リンクが含まれます)。

年間の当て込み(上期受験・下期受験)

受け方 時期 やること
上期受験
工業高校2年生の定番
3〜4月 申込み(例年3月中旬〜4月上旬)。生徒のマイページ登録・顔写真・受験手数料の案内を3月中に
4〜5月 学科:単元0〜8を14コマ。CBTは4月下旬〜6月上旬から日を選ぶ、筆記は5月下旬の日曜
6〜7月 技能の準備(単元9・10)→候補問題13問を13コマ+仕上げ。技能試験は7月中〜下旬の土日
8月 合格発表→免状申請(都道府県)。第一種・電験へ進む生徒には次の学習ページを案内
下期受験
3年生・専門学校・訓練校
8〜9月 申込み(例年8月中旬〜9月上旬)
9〜11月 学科:単元0〜8を14コマ。CBTは9月下旬〜11月上旬、筆記は10月下旬の日曜
11〜12月 技能の準備と候補問題13問。技能試験は12月中旬の土日
1月 合格発表→免状申請。卒業前に第一種の学科へ進む生徒の案内

正確な日付と申込期間は毎年変わります。電気技術者試験センター(第二種電気工事士試験)で確かめてください。学科試験は令和9年度からCBT方式へ移行すると告知されています。

50分コマの当て込み表(学科14コマ+技能17コマ)

単元 学習ページの単元名 コマ 授業でやること(例)
0 試験を知って、計画を立てる 1 学習ページで受験日を入れ、週割りを作らせる
1 電気に関する基礎理論 2 オームの法則を動かして見せてから式へ
2 配電理論と配線設計 2 中性線が切れるとどうなるかを動かす
3 電気機器・配線器具・材料・工具 2 実習室の実物を撮って鑑別カードに貼る
4 電気工事の施工方法 2 場所と工事の種類の○×表、接地工事
5 一般用電気工作物の検査方法 1 絶縁抵抗の基準値を測定器の画面で
6 配線図 2 記号カード52枚を切って覚える
7 保安に関する法令 1 資格が要る作業、PSEマーク
8 学科の仕上げ 1 過去問を時間を計って解く
9 技能の準備と基本作業 2 輪作り・圧着だけを何度も
10 複線図の描き方 2 練習1・2 → No.1 を全員で
11 候補問題 No.1〜13 12 1コマ1問。隣どうしで欠陥チェック
12 欠陥チェックと時間内の仕上げ 1 40分以内・欠陥なしで「仕上げた」に

週2コマなら約16週。記事は宿題として読ませ、授業ではラボと実習に時間を使うのがおすすめです。詳しい対応表は印刷キットEにあります。

1前回の記号カード5枚(3分)
2ラボを投影して現象を見せる(10分)
3教科書で式と根拠(20分)
4学習ページの記事で例題(12分)
5次回の宿題を指定(5分)

学科1コマの型。技能は「複線図5分(Bシート)→作品40分(タイマーを投影)→隣どうしで欠陥チェック(Cシート・5分)→直す」。1問を2回やると時間が半分になります。

共用のパソコン・タブレットで使うとき練習の記録(覚えたカード・仕上げた問題・タイマー・撮った写真・学習ページの計画)は、その端末のブラウザにだけ残ります。次の生徒に前の人の記録が見えるので、授業の最後にラボ下部の「この端末の記録を消す」を押させるか、生徒自身のスマホで開かせてください。写真を貼る鑑別カードは、とくに自分のスマホがおすすめです。
先生が用意するもの
  • 技能:工具セット(ストリッパ・圧着工具など)と練習用材料(1人あたり候補問題13問分)。合格完全ガイドに選び方があります
  • 学科:テキスト1冊と過去問。学習ページの単元0に選び方の記事があります
  • 受験申込みには生徒の顔写真データが要ります。CBTは生徒ごとに会場と日時を予約します


教科書の単元から引く ― 授業で出てきた言葉をラボで動かす

「三相ってなに」「力率の意味がわからない」と思ったら、教科書の単元名からラボを引けます。試験勉強と授業の予習・復習を同じ教材でできます。

教科書の単元 出てくること 動かして確かめる
電気基礎(電気回路) オームの法則、直列・並列、電力と電力量、抵抗と熱量、三相Y・Δ オームの法則シミュレーター/学科の計算
電気機器 変圧器の巻数比、誘導電動機の回転速度、力率 変圧器/電動機の回転速度
電力技術(配電) 許容電流、電圧降下、中性線の断線、幹線と分岐回路 配線設計を動かす/中性線の断線
電気設備(屋内配線) 配線図記号、複線図、工事の種類と場所、接地工事 配線図記号カード/施工方法と法令
電気実習 測定器(絶縁抵抗計・接地抵抗計・検電器)、工具と材料 測定器を動かす/鑑別カード

電気設備の仕事全体を知りたいときは、動く図解のまとめ(受電から末端まで・ケーブルの種類・電線管の工事など60本以上)が、教科書の図より先に「動き」で見せてくれます。

課題研究・実習レポートの題材に ― ブラウザツールを使う

高校3年の課題研究や、高専・大学の実験レポートには、計算書がそのまま出せるブラウザツール(セコサポ・登録不要)が使えます。測って、計算して、比べる、の型にすると1本のレポートになります。

校舎の照度を測って比べる
教室・廊下・体育館の照度を照度計で測り、照度計算(光束法)の結果とJISの推奨照度(早見表)と比べる。
家の分電盤を調べる
家の分電盤の写真と契約アンペアから、ブレーカー落ちるかな?判定で同時に使える家電を計算し、実際に落ちた経験と比べる。
電圧降下を測って計算と比べる
実習室の長い延長コードで負荷をかけて電圧を測り、電圧降下 かんたん計算の値と比べる。こう長・太さ・電流の関係が体で分かる。
実習図面の凡例と配管サイズを作る
技能試験の候補問題や実習の図面を題材に、凡例表メーカー・電線管サイズ選定で凡例と配管サイズ表を作り、A4計算書として提出する。


合格したあと ― 進路につなげる

第二種は入口です。この先の資格と仕事の関係を、次のページにまとめています。

よくある質問

費用はかかりますか。登録は必要ですか。

かかりません。登録もインストールも不要で、ブラウザで開くだけです。記事には本や工具の紹介リンク(アフィリエイト)が含まれます。

学校のネットワークやChromebookでも使えますか。

一般的なフィルタリングで止まるページではありません。ラボは端末の中で動くので、ページが開けば使えます。開けない場合は学校の情報担当に harita2021.com の許可を相談してください。

記録はどこに保存されますか。個人情報は。

覚えたカード・練習の記録・撮った写真は、その端末のブラウザの中にだけ保存され、サイトには送られません。氏名などの入力もありません。共用端末では、使い終わったら記録を消してください。

印刷キットを授業で配ってもよいですか。

はい。授業・校内での複製と配布は自由です。改変して配るときは出どころ(harita2021.com)を書いてください。販売はできません。

教材の誤りを見つけたら。こういう教材がほしい。

各記事の下にあるアンケートか、サイトの問い合わせフォームからお知らせください。授業で使った感想も歓迎です。

30秒アンケートこの記事は役に立ちましたか?

タップするだけで完了します。あなたの声でこのサイトは育ちます。

次に読むならこれ第二種電気工事士 技能試験の基本作業|寸法取り・被覆のはぎ取り・リングスリーブ圧着・輪作り第2種電気工事士
ABOUT ME
HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。