第2種電気工事士|配線図問題の解き方(最少電線本数・リングスリーブの種類と刻印・使う工具)
学科試験の後半20問は、1枚の配線図を見ながら答える「配線図問題」です。40点ぶんがここに集まっているので、配線図で8割取れれば、前半の計算を多少落としても合格ラインに届きます。聞かれ方は5つの型しかありません。型ごとの解き方を順に押さえます。
配線図問題の5つの型
配線図問題は、図の中の番号(①〜⑳)について聞かれます。聞かれ方は次の5種類で、毎回ほぼ同じ割合で出ます。
このうち図記号と写真鑑別は暗記、電線本数とスリーブは複線図、工事方法は前半の施工方法の知識で解きます。まずは暗記で取れる図記号と写真鑑別を固め、次に複線図に進むのが効率のよい順番です。
- 後半20問は5つの型
- 図記号・写真鑑別は暗記で取る
- 本数・スリーブは複線図で取る
複線図の描き方と電線本数
配線図は、線1本で経路だけを表した単線図です。実際に何本の電線が通るかは、線を1本ずつ描き分けた複線図にしないと分かりません。地図の「道」を、車線ごとに描き直すイメージです。
描く順番は3ステップ
| 順番 | 描く線 | つなぐ先 |
|---|---|---|
| ① | 白線(接地側) | 電源から、照明器具とコンセントへ(スイッチには行かない) |
| ② | 黒線(非接地側) | 電源から、スイッチとコンセントへ |
| ③ | 戻り線 | スイッチから、そのスイッチで点ける照明器具へ |
描き終わったら、ボックスとボックスの間の線を数えます。上の図のように、スイッチとコンセントが同じボックスに入っていると、黒・白・戻り線の3本が必要です。スイッチだけなら黒と戻り線の2本、パイロットランプ(常時点灯)が同じボックスにあれば白も入って3本になります。
- 白→黒→戻り線の順に描く
- ボックスとボックスの間の線を数える
- 同じボックスの器具が増えると本数も増える
リングスリーブの種類・個数・刻印
ジョイントボックスの中で電線どうしをつなぐとき、リングスリーブか差込形コネクタを使います。リングスリーブは、つなぐ電線の太さと本数でサイズ(小・中)と刻印が決まります。
問題で聞かれるのは、ボックス内の接続点1か所ずつの組み合わせです。複線図の中で、線が集まっている点(黒丸)を1つずつ見て、何mmが何本集まっているかを数えます。
差込形コネクタは、つなぐ本数と同じ口数のものを選びます。2本なら2本用、3本なら3本用です。問題では「差込形コネクタの組み合わせで正しいものは?」と、ボックス内の全部のコネクタをまとめて聞かれることもあります。
- 接続点ごとに、太さと本数を数える
- 1.6mm×2本だけ刻印○
- 差込形コネクタは本数と同じ口数
図記号と傍記の読み方
図記号は、形で種類を、横に添える文字(傍記)で細かい仕様を表します。傍記の意味をまとめて覚えると、初めて見る組み合わせでも読めます。
| 傍記 | 意味 | よく付く記号 |
|---|---|---|
| WP | 防雨形 | コンセント、スイッチ、照明 |
| E | 接地極付 | コンセント |
| ET | 接地端子付 | コンセント |
| EET | 接地極付接地端子付 | コンセント |
| LK | 抜け止め形 | コンセント |
| T | 引掛形 | コンセント |
| 20A・250V | 定格(ないものは15A・125V) | コンセント |
| 3・4 | 3路・4路 | スイッチ |
| L | 確認表示灯(パイロットランプ)内蔵 | スイッチ |
| H | 位置表示灯(ほたる)内蔵 | スイッチ |
| A | 自動点滅器 | スイッチ |
| P | プルスイッチ | スイッチ |
電線管の種類も、図の線に添えた記号で分かります。(19) のように数字だけなら薄鋼電線管、E19 はねじなし電線管、VE16 は硬質ポリ塩化ビニル電線管、PF16 は合成樹脂製可とう電線管です。図記号の一覧は、スイッチ・コンセント・照明の3本の記事にまとめています。
- 形で種類、傍記で仕様
- WP 防雨、E 接地極付、ET 接地端子付、LK 抜け止め
- 数字だけの電線管は薄鋼、E はねじなし
工事方法と使う工具・材料
工事方法の問題は、図の中の場所(屋外・浴室・地中など)と組み合わせて出ます。考え方は前半の施工方法と同じです。「その場所で使えない工事か」「接地や漏電遮断器が必要か」を確かめます。
| 工事 | 使う主な工具 | 使わない(よく引っかけに出る) |
|---|---|---|
| 金属管工事(薄鋼) | 金切りのこ(パイプカッタ)、リーマ、パイプバイス、パイプベンダ、ねじ切り器 | 合成樹脂管用カッタ、トーチランプ |
| ねじなし電線管工事 | 金切りのこ、リーマ、パイプベンダ | ねじ切り器(ねじを切らない) |
| 硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE) | 合成樹脂管用カッタ、面取器、トーチランプ(曲げ) | パイプベンダ、リーマ |
| 合成樹脂製可とう電線管(PF) | 合成樹脂管用カッタ(手で曲げられる) | トーチランプ、パイプベンダ |
| VVFケーブル工事 | ケーブルストリッパ、リングスリーブ用圧着工具(黄色の柄) | 油圧式圧着工具(太い電線用) |
- その管や電線に、その工具は刃が合うか(金属用か、合成樹脂用か)
- ねじを切る工事か(ねじなし電線管は切らない)
- リングスリーブ用の圧着工具は黄色の柄(JIS C 9711 適合品)
- 工事方法は場所と接地・漏電遮断器で判断
- 工具は「その材料に使うか」で判断
- ねじなし電線管にねじ切り器は使わない
よくある質問
複線図は試験中に毎回描くべきですか?
学科の複線図と技能試験の複線図は同じですか?
刻印の「○」と「小」は何が違うのですか?
写真鑑別の対策は何をすればいいですか?
30秒アンケートこの記事は役に立ちましたか?
タップするだけで完了します。あなたの声でこのサイトは育ちます。
ご回答ありがとうございます!
よければ、あと3つだけ教えてください(任意・答えなくてもOK)
ありがとうございました。いただいた声は記事の改善に使わせていただきます。


